なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

また膵炎で入院

2012年08月07日 | Weblog

  救急外来に患者がきているかなとコンピュータの画面をみていると、見覚えのある名前があった。45歳男性。8年前からアルコール性の急性膵炎で6回入院している。そのうち4回は私が入院の主治医だった。今朝も急性膵炎で救急搬入されていた。血清アミラーゼは正常域で尿アミラーゼは軽度に上昇していた。だんだん膵酵素が枯渇してきて、膵炎を起こしても上昇しなくなっている。腹部造影CTで膵腫脹と膵周囲の浸出液を認めた。膵頭部から鉤部に石灰化があり、アルコール性慢性石灰化膵炎だ。救急外来当番が外科医で、そのままその先生が主治医で外科病棟に入院になった。確か家庭内暴力で一度離婚していた。前回の入院時には、若い女性と付き合っていて、その女性か付き添ってきていた。アルコール性慢性膵炎の患者さんではよくある風景ということになる。入院時は腹部の激痛を訴えるが、2日くらいですうっと痛みがなくなり、1週間で退院になっていた。今後は、主膵管狭窄をきたして手術の適応になるのか、膵炎は起こさなくなって、その代り膵性糖尿病でインスリン注射をするようになるのか。

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