なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

熱中症で搬入

2012年08月22日 | Weblog

 42歳男性。朝から高速道路で作業していた。朝食は食べず、昼食もあまりとらなかった。午後になって、手のしびれと脱力があり、その後動けなくなって倒れた。同僚が病院に連れてきた。午後は小児科外来のみ開いていたので、そこで診てもらえると思って担ぎ込んだ。すぐにストレッチャーで救急室へと運ばれて救急当番の私が呼ばれた。呼びかけると短く話はできたが、意識がぼんやりしていた。さっそく生理食塩水の急速点滴を開始した。500mlが2本入ったところで、少し反応がよくなった。検査では血液濃縮が目立ち、腎障害(脱水による急性腎前性腎不全)があり、血清クレアチニンが3md/dl台だった。念のため行った頭部CTは異常なしだった。入院で明日まで点滴を持続することにした。

 32歳男性。救急隊から連絡があって、朝から畑で作業していて、筋肉がつっぱり動けなくなったという。搬入時、こちらは意識は清明で、筋肉のつっぱりも少し軽減していた。生理食塩水1000mlで症状は軽快した。こちらも血液濃縮があり、血清クレアチニン1.5だった。一晩病院にいることを勧めたが、症状がとれて明日仕事(室内での仕事)があるので帰りたいという。若いので大丈夫だろう。生理食塩水をもう500ml追加して帰宅とした。

 病院内も病室はエアコンが効いているが、廊下は暑くて湿度が高くムッとしている。夕方になっても、外はまだ暑そうだ。

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