なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

わからない単関節炎

2012年08月10日 | Weblog

 20歳女性。2か月前から左膝関節の腫脹・疼痛があって1週間前に整形外科外来を受診した。他の関節は異常なく、急性単関節炎だった。発熱はなく、炎症反応はほぼ陰性(白血球数正常でCRP0.6)。関節穿刺の結果では化膿性ではない。外傷の既往はなく、特にスポーツ・運動のやり過ぎたわけでもない。NSAID(セレコックス)で1週間経過をみたが、症状は変わらなかった。今日内科外来へ反応性関節炎の疑いとして紹介された。内科新患の担当医が、判断に困って相談にきた。単関節炎であって、それ以外の症状がないので、なんともいえない。急性単関節炎といえば、化膿性か結晶誘発性か外傷性だが、どれも違うようだ。整形外科で診たところでは関節内の靭帯の問題でもないらしい。内科で扱えるとすればリウマチ膠原病科の医師くらいだろう。とりあえずまだ1週間なので、整形外科で経過をみてもらうことにした。

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