散歩者goo 

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大阪の新市長・知事に要望すること。

2011年11月28日 21時48分06秒 | 政治・経済・社会・法律・文化
橋下次期市長は、選挙で大阪に人物金を世界から集めて大阪を元気にする、言っていた。
そうなれば、市民として嬉しい限りだ。

是非、そのような活気ある大阪にして欲しい。
しかし橋下府政の4年間で、大阪府の経済が著しく活性化したという話は聞かない。

このような事実を大阪の有権者は、見えなかったのだろうか。
うまい迫力のある演説や、システムの変更で、経済が活性化するとは思えない。
都に変更して、なぜ経済が活性化するのか経済学的根拠が分らない。
言葉だけが先行して、市民に間違った期待感を与えていないだろうか心配になる。

しかし、民意は示され大阪都推進の知事、市長が誕生した。
先にあげたことを心配しても無駄で、潔く新知事や市長の過去の実績を問題にするより、今後の行政に期待するしかないだろう。
今後、橋下市長の思うように、府政と市政を一緒にした行政が実質的に可能である。
実質的に府と市の間で統合した経済振興政策を推進するのに障害は無い。
橋下氏が選挙で言っていたように、人、物、金を大阪に集め経済を活性化し、府民の収入もアップするような政策を打てるはずだ。
今後は、橋下市長が全力を挙げて、府と市の経済連携を進め大阪経済を発展させて、橋下氏の選挙で言っていたバラ色の経済公約を、必ず実現させて欲しいと願う。

また、二重行政の無駄を省くのは良いが、例えば府営水道と市営水道を合体させ、大阪市の水道料金がUPするのは止めてほしい。
大阪市の図書館は充実しているが、大阪府の図書館は、見劣りがする。
図書館を統合して、市内の図書館の蔵書を減らし、府に移動させたり、各区ごとにある図書館を、経費節減のため図書館を閉鎖したりすることは止めてほしい。
現実に大阪市の図書館は、多くの市民が利用していて、平日でも多くの人が出入りしている。
また、大阪市のスポーツセンターもほぼ各区にあるが、統合廃止しないで欲しい。

しかし、教育問題や、文化福祉行政にかかわる問題を、多数決を背景に独裁的に強硬するのは、いかがな物か。
意見が拮抗する問題で、問答無用で独裁的な、政治手法が続けば、批判が強くなり、政治的に混乱するのではないだろうか。
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榎忠展で、ほとばしる野生に圧倒された

2011年11月28日 16時47分36秒 | 美術・工芸・デザイン・建築
昨日兵庫県立美術館で開かれていた榎忠展[美術館を野生化する]に行った。
現代美術の展覧会にかかわらず多くの人が来ていた。

榎忠さんとは、別の作家の個展会場で偶然、顔を合わせることがあれば挨拶する程度で、私にとって、懇意にさせてもらっている知人とまでいえない方であるが、外見に似合わず話すと気さくである。
偶然ギャラリーで一緒になった時に、ハンガリーでの伝説的な話しがどうだったのか質問したところ、そのときの状況を話してもらったこともあった。

このように、ほんのわずかだが縁があって、身近に感じられる作家の展覧会なので期待していた。
実は、美術館のそばで一日だけバーが開催される情報を掴んでいて、行く予定だったが、都合でいけなくなって残念に思っていたので、最終日までには何があっても行こうと決めていた。

美術館に行くと、入り口から入って早速、機関銃の鋳物がお出迎えだ。
質感といい、ボリューム感は、見事だった。

その後各種大砲の陳列されてある部屋に行った。
工業関係に素人の方には分らないかもしれないが、オモシロイ細工がしてある。
私は元々技術者なので、すぐそれに気付いて笑った。
一見大砲の形をしているが、よく見るとすべて兵器と無関係な部品で作り上げられている。
それらの部品も何に使われているか想像が付く。
中には配管もある、その他ギア、フランジ、エルボ、エンジン部品、ハンドル・・・いろいろ満載だ。
よくこれだけ部品を集めたと思った。
とにかく、すばらしい!と見とれていた。

次の部屋は機関銃や大砲の薬きょうを集めた物だ。
噂には、聞いていたがものすごい量である。
その存在感に圧倒された。

ドローイングもあった。
彼がこんな繊細なペン画を描くとは知らなかった。

ギロチンシャーでは大きな金属の塊が様々な形で切られていた。
金属がぶち切られた造形の持つ力強さが、ひしひしと伝わる。

その後には鋳物を中心とした作品が並んでいた。
真ん中に置かれた巨大な鋳物のオブジェの質感は、金属の溶け流れ出した状態も含め、いくつかの異種の金属を使い表現している。
昔のタタラや荒ぶる神、を連想するような激しさがあり野生の迫り来る力強い迫力を感じた。
他の箱状の坩堝のようにも見える立体(ブルーム)も存在感があった。
どうして作ったのか、技術的に作り方がわからなかったが、解説を見て分った。
機関銃の鋳型から取り出したままで整形加工し、額に収めた鋳物も美しかった。

記録ビデオも多くあった。
かなり長い間見た。(多分30分から1時間)
榎さんのパーフォーマンスは面白かった。
ハンガリーの話もビデオの中にあった。
なくなられた東門画廊オーナーの唵さんから聞いていた話にあった、榎忠さんのバーのビデオもみた。
(これの再現を見るチャンスを逃したのは、残念だった。)
作業場の鉄工所や金属廃品処理工場のビデオもあり、製作過程もかなり分った。
ビデオの中で、講演会やインタビューでの榎忠さんの語り部分もたくさんあり、考え方もよく理解できた。

又別の部屋では、古い工作機械やトースカンが置いてあった。
ベルト駆動の機械もあり、なんとなく懐かしい手作り機械の温かさが伝わる。

最後の部屋のRPM1200はすごかった。
会場中央に建てられた無数の旋盤で挽きだしたタワー状のシャフトが中洲の島のような形の範囲にびっしりと隙間無く林立している。
それぞれの塔状のものはすべて形が違い高さも様々で、その数も無数にあるように見える。
それがライトに当たり、すべて銀色に光り輝いていて、まるでSFの美しい巨大都市だ。
多分、榎忠さんの心の中の都市であろう。
インタビューの中でも一部このことに触れているようなところがあったのを思い出した。
会場の3壁面上部に取り付けられた3つの照明が時間とともに変わり、朝、昼、夕方の光景を演出してくれる。
そのスケールと、美しさに圧倒された。
(余談だがRPM1200は、これらの作品の塔状パーツは、すべて旋盤で、1200r.p.m.<毎分の回転数>で削りだされた物ではないかと想像している)

今回の展覧会は、来た甲斐があった。
ただ、会場は撮影が許可されていたが、私はカメラを持ってこなかったのが悔やまれた。
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言葉の問題は、心の問題

2011年11月28日 14時51分08秒 | 人文科学・哲学・宗教・人生・生き方
あるバラエティー番組で教育評論家の尾木氏が「言葉の問題は、心の問題だ。」と言った。
その言葉を聞いて、成るほどと思った。

普段、何気なくぞんざいに使っている言葉だが、書き言葉も含め我々人類は頭の中で考える場合言葉で考えている。
音楽や、美術等言葉以外で表現する手段はあるが、多くの一般人は見たり聞いたりするが、自分で書いて表現したり作曲したりはしない。

音楽や美術表現しない人にとっては、言葉のみが心の表現手段なのだ。
確かに、人から言われたり、本を読んだりしてその言っていることに共感すれば態度や行動や考え方を変える。
宗教の経典も哲学書もすべて言葉で書かれていて、人々の生き方や考え方を左右する。

逆に考えると、言葉遣いが人の生き方を変えることは、理解できる。
即ち、頭で考えたことがそのまま、言葉として表現されているのだ。
尾木さんの言う「言葉の問題は、心の問題」はその通りと言える。

だとすれば、言葉遣いでその人の心の内が読み取れるともいえる。
丁寧な言葉から、ためぐちになると身内同然に親しくなったと言うことになる。
又相手が親しくても、命令口調になってくると、相手が自分のことを見下している可能性があると言える。
親や教師や友達に対する言葉使いが変化しだすと、そのとき本人の内面も以前から変化しているのだろう。
やくざっぽい言葉遣いになれば、その人の性格がやくざっぽい傾向を帯びていることになるのだろう。

言葉遣いが、粗くなった時は、反論せずにオーム返しに同調した上で、相手の話を聞いてやると、相手の心の壁がとれて、相手の本音を聞きだすことができると言う。
例えば「あいつが、生意気やから殴ったんや」と言うと「そうか、あいつが、生意気やから殴ったんや、そうなんや」ととりあえず、相手の話を反論や注意を加えずそのままオーム返しに順次聞くと、相手がだんだんと冷静になり、自分のした問題に、自分で気付くようになり、何も言わなくても、自分の行動を修正するようになるという。
逆に説教すると、心を閉ざし反発すると言う。
確かに相手が心を開かない限り、根本的解決をするための問題点を聞き出せないだろう。
(余談だが、子供の問題行動の場合、多くの場合愛情の欠如が関係しているという。
親や周囲の者が、自分は相手のことに関心を持っているということを示すだけで、態度が変化すると言う。)

言葉遣いと話す内容に気を配って、相手に質問しその答えや話し方を観察すると、以外に相手の本質が見えてくるのかもしれない。
そういえば、営業テクニック?の本を読んだ時にこれに近いような話があったような気もする。
優秀な営業マンは、営業のときには対話しながら人の心を読み、相手を自分の思う方向へ(購入させる)誘導するのだ。
言葉の芸術、詩歌小説等の文学では、言葉と心=内面<考え・感情・想像>そのものだ。
言葉と心の問題は、考えるほど奥が深いし、応用も利きそうだ。

(多分心理学関係ではこうしたことが多角的に研究されているのだろうと想像する。記号論的に言えば表現の一つの方法が言葉で、言葉あり方は内面の表現)
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党利党略・私利私欲と政界再編

2011年11月28日 11時14分50秒 | 政治・経済・社会・法律・文化
今回の大阪ダブル選挙で気になったことがあった。
アサヒコムに掲載されていた次の記事の内容だ。

「維新の国政進出は民主党には脅威だ。府選出議員は党幹部に「維新と本気でケンカしないように首相に言ってくれ」と嘆願。「ダブル選で応援する」と維新側にひそかに伝えた議員もいた。衆院当選1回の議員は「維新と民主はもう仲直りできない。俺たちは橋下を敵に回すことになった。次の選挙で大阪は大変なことになる」と話す。
 一方、自民、公明両党は維新との激突を回避しようと「守勢」に徹し、将来の連携も視野に入れる。政権奪取を狙ううえで、維新の国政進出は気になる。勢いづく橋下氏を刺激せずに、むしろその力を利用したいというわけだ。」
2011年11月28日アサヒコムより抜粋http://www.asahi.com/politics/update/1127/TKY201111270324.html)

平松氏を立てて橋下氏と争いながら、それらの党が党利党略で本気で選挙にのぞんでいなかったのだ。
平松氏に対して非常に失礼な話でもある。
今回の選挙では実質はしごをはずされた形ではなかったのではないか。

これで、民主党の大阪府選出の国会議員の多くが、党利党略(私利私欲=自分の国政選挙で票を獲得する為)で動く人達が多いということが見えてきた。
こんな信念の無い無節操な政治家達は決して選挙民の信頼を得ることは出来ないであろう。
しかも、この記事を見る限り、事は民主党に限らず平松氏を支援した自民党や公明党にも及んでいる。

民主党の大派閥の親分の言動を見ていると、国民の声と称し国民に痛みを与える政策は何でも反対し、自分たちの支援団体に有利になることならごり押しし、権力を使って自分たちの勢力を飴と鞭で拡大する人もいる。
そこには、派閥としての党利党略しか見えてこない。

民主党のみならず、野党にも内包されるこのような体質は、一部識者やマスコミ関係者が指摘するように、TPPや増税問題を機に、地域政党の動きも巻き込みながら、政界再編に進む可能性も徐々に現実味を増しそうな感じである。
しかし政界再編となれば、私利私欲も絡み、簡単ではないだろう。

菅政権末期には、党分裂の危機もあり、政界再編の臭いもあったが、そのまま行けば政界再編よりは、小沢支持派が孤立して飛び出し、野党からも見放され民主党分裂で終わりそうな気配であった。
その後菅政権から野田政権に変わって、基本政策は何も変わらず、菅政権の路線をそのまま走っているのに、マスコミも野党も激しい政府批判の嵐をやめ、平穏に政治が進んでいるのも奇妙な光景である。
菅政権は、原発対応での問題や、格差是正や政府・国会の無駄削減や事業仕訳の政策への反映等、問題があったがそれらの問題は今も変わっていない。
ただ、野田政権は党内野党で、党利党略で動き易い小沢派を取り込んだだけである。

小沢派は、党内融和が図られたとして、今のところ静かにしているが、支援団体の利害にかかわるTPP問題や消費税問題で再び動く可能性がある。
結局民主党は、再び小沢派の党利党略の方向にひきずられ、党内抗争が再燃し身動きがとれなくなるのではないか。
このような構造問題は、野党にも共通する問題であると、多くの政治評論家が指摘している。

多くの国会議員が党利党略、私利私欲(票と金=歳費)で動く象徴的な出来ごとがある。
例えば、国会議員の経費削減や定数削減を実施ししようとしない事だ。
国会議員の経費削減に関しては、一時経費削減も今年四月から、国会議員の歳費を50万円ずつ6か月間返納したが、その後もとに戻った事が報道され、国民から批判を受けていたが、党や国会議員は対応しない。
一部では、公務員給与削減を生贄に差し出せば国民の怒りは収まる、という見方も指摘されている。
国民をバカにした話である。

私利私欲に敏感な議員は、国益より票目当てでTPPや消費税問題で動き出す可能性があるかもしれない。
大阪を含め日本の政界が、先にあげた記事のように橋下人気や地方分権・行政改革の動きを取り込みつつ、複雑な形の政界再編を予測する評論家もいた。
橋下氏の主張する地方分権の形は様々な点で疑問があるが、議論を重ねて集約し、国政や地方分権のあり方で意見の近い政治家が集まり、党利党略・私利私欲にとらわれず、国益や地域の利益本位の政界再編や地方分権を、どんどんやってほしいと思う。

注:ここで使っている私利私欲の対象は主に票のことです。
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