教育史研究と邦楽作曲の生活

一人の教育学者(日本教育史専門)が日々の動向と思索をつづる、個人的 な表現の場

明治期の科学史の通史書は?

2006年12月14日 23時55分55秒 | Weblog
 昨晩はほとんど眠れず、午前4時ごろ見切りをつけて登校。まー、昨日起きたの遅かったからね(苦笑)。
 登校後、事務仕事。その後、国会図書館の近代デジタルアーカイブからデータをダウンロードして、史料をプリントアウトする。ただ、データがPDFなので、まずすべての作業がおっそろしく遅く、イライラするなぁ。あまりに動作が遅すぎるので、杉山滋郎『日本の近代科学史』(朝倉書店、1994年)を読みながら、作業をする。
 杉山著を読む限り、科学の制度化への視点を有する科学史の通史は、日本科学史学会編『日本科学技術史大系』や広重徹『科学の社会史』のものを大きく離れていないように思いました。杉山著はすでに10年前出版の通史ですから、もっと新しいのはないのか、と探してみましたが、見あたりません。広島大学中央図書館にあった杉山著は、奥付をみると第7刷・2000年発行とあります。どうやら売れてるようですね。最近出版された日本科学史の通史書をご存知の方は、ぜひ教えていただけたら幸いです。
 10時半、中央図書館へ行って『教育』10月号を読みました。特集は「フィンランドの子どもの学力とその社会的土壌」、小特集は「保護者とのトラブルは防げるか?」でした。今、国家を挙げて真似しようとしているフィンランドの教育ですから、ちゃんと読まなくちゃ、とかまえてみたものの、寝不足で頭が回らないためか、いまいち内容に興味が湧きませんでした。外国の教育情報は、自分の国の教育を相対化して問題を明らかにするために必要ですが、所詮どうあがいても国民性も歴史も社会状況もまったく違うので、内容をただ真似するためのものであっては意味はありません。執筆者の方々はそんなつもりで各論文を書いたのではないのでしょうが、私がそんなつもりで読んでしまったので(^_^;)、得るものがなかったのかもしれません。読書の時は、読む心構えが大事なのですね。
 運動後、再び登校。パソコンの電源を入れるもなかなかやる気が起こらない。その上、事務仕事が舞い込んできてしまい、どうにもならない。早朝やり始めた史料のプリントアウトも、遅々として進まないのでストレス源になってるし。全体的に中途半端な状態になってしまいました。必要な文具を買いに行ったついでに専門書を物色したのですが、立ってるだけだったのに気がついたら疲れ切ってしまっており(睡眠不足が効いたらしい)、「やれやれ、何やってんだか…」という感じです。結局、机の周りの整理を始めてしまいました(笑)。若干模様替えをしたので、心機一転研究もできそうです。
 いやしかし、今日は疲れた… 睡眠不足は、体を疲れやすくするので困りますね。
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