横浜のほほん

横浜のはずれで、のほほんと暮らす男の見聞、考察、感想をつれづれに記す

ハエドクソウ

2007-09-16 08:05:00 | 近所

カナムグラ(クワ科)
最近うちの近所で蔓延るもの。
くず、アレチウリに続いて、私に秋の花粉症を起こさせているオオブタクサ。
そして、このカナムグラも頑張っている。葉っぱの形ですぐわかる。
アカネ科のヤエムグラと違って蔓で広がる。


雌雄異株だそうで、これは雄花らしい。雌花はまだ見ていない。


ヒナタノイノコズチ(ヒユ科)
イノコズチもよく見かける。
日向に多いのと日陰に多いのとがあるらしい。


イノコズチ(ヒユ科) ヒカゲノイノコズチ
日陰のほうが花穂がヒョロヒョロしている。


これもイノコズチに似ているけれど、ちょっと違うように見える。
というより、この姿からイノコズチを連想しカナムグラにも手伝ってもらった。


ハエドクソウ(ハエドクソウ科)
近づいてみると、これはハエドクソウの実だった。


花は横向きに咲いているのだが、実になると茎に沿って下を向く。


実の先は鉤になっていて、動物の体などにくっついて運ばれる。


小さな白い花

2007-09-15 08:12:12 | 近所

キヌタソウ(アカネ科)
市民の森にヤエムグラにも似た小さな白い花、キヌタソウが咲いていた。
最盛期を見逃していたようで、花の数は少なかった。


2mmぐらいの小さな花を暗いところで撮っていると、蚊がうるさい。


ミズタマソウ(アカバナ科)
今年はまだ撮っていなかったミズタマソウも花の最盛期は過ぎてしまった。


こちらは多少大きい上に何とか明るいところで見つけたので、
花の姿をわかりやすく撮れた。


名前の由来は、実に露がつくと玉になるというのだが、
これまで、ピッタリそのように撮れたことがない。

森で見た面白いもの

2007-09-14 08:33:09 | 近所

市民の森を抜ける車道のすぐそばで
三つ葉をつけた針金状の茎が地を這っている。


ネコハギ(マメ科)
ハギの仲間としては珍しい草本で、毛が多いのでネコとつけられたのだろうか。


フジカンゾウ(マメ科)
森の中へ進むとヌスビトハギのほかに、
その仲間のフジカンゾウも咲いていた。


ヌスビトハギに比べると花がかなり大きくしっかりしている。
オオヌスビトなどと呼んでも良さそうなものだ。


もちろん実も大きい。


森の中の道に、いつかウッドチップが敷かれた。
そこに雨が降ったりすると、いろんなキノコたちが顔を出す。


普通のキノコの形のものと杯状のものとの関係は分からない。
こういうのは盤菌類というのだろうか。
勉強する手がかりもつかめない状況だが、不思議な植物だ。


盤の中には、水につかって種に似たものが入っていた。

追記:はもようさんのアドバイスで、このキノコはチャダイゴケの仲間と分かりました。
ハタケチャサイゴケ、コチャダイゴケ、スジチャダイゴケほかの種類があるようですが、どれかは分かりません。
種のようなものは胞子が入った胞子塊とも呼ばれるもので、雨滴などで外へ飛ばされるようです。
はもようさん、ありがとうございました。

木の実が熟す季節

2007-09-13 07:36:55 | 近所

暑かった夏が過ぎて、柿がすこしずつ色づいてきた。
順調な実りの秋になるのだろう。


コブシ(モクレン科)
人にとっての果実でなくても、木の実は色づいたり熟したりする。
これは 木の実いろいろ で見たのと同じコブシでピンク色が濃くなった。
さらに進むと紫色になり、そのうち弾けて種がでる。


ゴンズイ(ミツバウツギ科)
赤い実がついている大きな木は、これも先の「木の実いろいろ」で見たゴンズイだ。


もうすでに弾けている。
何かの顔に見えるだろうか。


黒い種が、すぐに落ちるのでなく袋のふちについているのが面白い。


アオギリ(アオギリ科)
これも前に見た アオギリの実 だ。
同じように袋のふちに種がぶら下がっている。

これからいろんな木の実の熟す様子が見られる。

ルコウソウとヒルガオと葉

2007-09-12 08:58:16 | 近所

マルバルコウソウ(ヒルガオ科)
近所のところどころで、道端に咲くマルバルコウソウを見る。
ルコウソウは何種類か仲間がある。 昨年の記事 ルコウソウ

ルコウソウの葉は魚の骨のようだが、マルバルコウソウはハートにも見える丸葉だ。


といっても、こんな角がある葉も見られて興味深い。


ハゴロモルコウソウ(ヒルガオ科) 別名 モミジバルコウソウ
昨年も朝顔と一緒に咲いていたハゴロモルコウソウ。
魚の骨とハートを掛け合わせると、こんなモミジみたいな葉になる。

ルコウソウも朝顔もサツマイモも、ヒルガオの仲間たちだ。


ヒルガオ(ヒルガオ科)
近所にはコヒルガオばかりと思っていたが、ヒルガオと思われるものもあった。


コヒルガオ(ヒルガオ科)
図鑑などでは、ヒルガオとコヒルガオの区別点は下記だと記述されているものが多い。
1.コヒルガオの葉の基部の張り出しには切れ込みがある。
2.コヒルガオの花柄の上部に、ぎざぎざしたヒレのようなものがある。


ヒルガオの葉


コヒルガオの葉
上と比べると耳の部分に切れ込みがある。
また見たところ、ヒルガオの葉のほうが先端がやや丸いようだ。


ヒルガオの花柄


コヒルガオの花柄
ヒレのようなものがあって、触るとザラザラしているの。


けれどもヒルガオの葉の中には、このように切れ込みに向かいそうな葉も混じっている。
またコヒルガオの葉の中には切れ込みがないのもあるので、簡単に葉だけでは割り切れない。

ヒルガオとコヒルガオが交雑しているのもあるかもしれない。

湿生花園4

2007-09-11 08:09:01 | 近所

湿生花園の連載が長いので前回でやめようと思ったが、
初めて見た花もあるので最後にキク科の花でまとめた。


ゴマナ(キク科)
この葉が胡麻の葉に似て、食べられることから「胡麻菜」の名で呼ばれるという。
頭状花が放射状になるところは、シラヤマギクに似ている。


ヤマハハコ(キク科)
この前、湯の丸高原で見たヤマハハコは丸く白い蕾のようだったが、
今回は開いて黄色い花が見えた。
白い花びらのように見えるのは総苞片だ。



ノコギリソウ(キク科)
近所では西洋ノコギリソウを見かけることが多いが、これは在来の種だと思う。


ノハラアザミ(キク科)
春には近所でもノアザミを見たが、ノハラアザミもそっくりだ。
ほかにタムラソウも咲いていたが、アザミの仲間は区別が難しい。


タイアザミ(キク科)
総苞片が反り返り葉や総苞片の刺が太くて長いのがタイアザミの特徴だという。


ヒゴタイ(キク科)
平行帯(ひんこうたい)がヒゴタイになったとかで面白い名前だ。
園芸種のルリタマアザミなら見たことがある。


ナガバノコウヤボウキ(キク科)
ひょろひょろとした花茎の先に花をつけるコウヤボウキより華やかで美しい。
短い枝の先端に束生する葉の中央につく花が面白い。


ミズギク(キク科)
ミズギクというのだから湿地に咲くのだろう。
写真が横向きなのではなくて傾斜したところに横向きに生えていた。

ほかにもシロヨメナ、シラヤマギク、タムラソウ、サワシロギク、ヒヨドリバナなど
キク科の花は多士済々だった。

そろそろ稲刈り

2007-09-10 08:14:49 | 近所

近くの田んぼが黄金に色づいて、
鳥よけのネットを外したり稲刈りの準備が始まっている。


タカサブロウ(キク科)
田んぼのあぜ道には、いろんな小さな花が咲く。


高三郎もそんなひとつだが、不思議な名前だ。


オモダカ(オモダカ科)
イネの近くに目をやると、水の中に大きめのはっきりした花が咲いている。
オモダカの3枚の白い花弁と黄色いオシベが水田にアクセントをつける。


写真に目をこらすと葉の上にバッタがいた。
しかも小さいバッタをおんぶしている。
オンブバッタは親子ではなくて、上にいる小さいのが雄だという。
何かほのぼのする光景だが、いずれ雄の飛ぶ力は退化するのではないだろうか。

ヒガンバナ咲いた

2007-09-09 07:25:01 | 近所

台風が通り過ぎて、
泉の森へ行くとススキがよい感じになっている。


ヒガンバナ(ヒガンバナ科)
そして毎年群生するところで、ヒガンバナが咲き始めた。


ナツズイセン(ヒガンバナ科)
8月から咲いているナツズイセンも仲間の花だ。
この写真は湿生花園にて。

湿生花園3

2007-09-08 08:52:22 | 近所

箱根湿生花園には多くの花が咲いているので、
形が個性的なのも見られる。


シラヒゲソウ(ユキノシタ科)
ウメバチソウに近い仲間らしいが、花弁の髭が面白い。


センジュガンピ(ナデシコ科)千手岩菲
ナデシコ科の仲間は花弁の形に変化が多い。
千手観音を連想する名前だが、栃木県の千手が浜で発見されたのだそうだ。
似ているという中国原産のガンピ(ガンピセンノウ)は見たことがない。


ヒダカビランジ??(ナデシコ科)
近くのプレートにはヒダカビランジと書いてあったが、
検索してもほとんどヒットしない。
ビランジの仲間であることはたしからしいが、ちがう名前のものかもしれない。
ビランジという名前も個性的で由来はわからない。


マツムシソウ(マツムシソウ科)
これは高原でおなじみだが、
筒状花を舌状花が取り巻いてキク科のような姿をしている。


タカネマツムシソウ(マツムシソウ科)
高山に咲くマツムシソウで背の高さや大きさがちがうらしいが、
私には区別できなかった。


タヌキマメ(マメ科)
花はマメ科らしい姿だが、実が面白い。


サンショウバラ(バラ科)
サンショウバラがこんな実をつけていた。
葉っぱがユニークな山椒薔薇は箱根に多く箱根町の花になっている。



千の風

2007-09-07 08:45:04 | 近所
台風9号が関東を縦断した。
さらに北へ進んでいるという。
被害が広がらないことを願う・・・


シロタエヒマワリ(キク科) 追分市民の森にて
幾千のヒマワリたちが空を向いている。


 千の風になって
あの大きな空を
吹き渡っていきます 


花も生き物も、みんな千の風になるのだろう。


空を吹き渡って、ちょっと休むのもいいことだ。

シオカラトンボとは尾の様子が違ってみえる。

湿生花園2

2007-09-06 08:32:08 | 近所

エゾリンドウ(リンドウ科)
湿生花園のミソハギやアサマフウロの草原に、エゾリンドウが咲いていた。


北海道が中心だが、本州の高山帯にも生息する多年草。
花は、普通のリンドウより淡い紫色。


トウテイラン(ゴマノハグサ科)洞庭藍
エゾリンドウに似た色で穂状に咲いているのはトウテイランだろう。
中国の洞庭湖が原産というわけではなく京都丹後や山陰地方に自生するという。


最初は洞庭蘭だと思ったが蘭ではなくて藍なのだ。
この花の色が洞庭湖の藍色の水のように美しいとということで名づけられたらしい。


ヒメトラノオ(ゴマノハグサ科)
トウテイランに比べると小型だがともにルリトラノオに近い仲間だ。


サラシナショウマ(キンポウゲ科)晒菜升麻
穂状の花としてはナガボノシロワレモコウもたくさん咲いていたが、
ほかにもサラシナショウマなど何種類か見た。
サラシナショウマの根茎は漢方薬で升麻と呼ばれる。


和名はむかし若菜を茹でて水で晒して食用にしたからだそうだ。


シロバナサクラタデ(タデ科)
遠くの細い穂をうまく撮れなかったが、
頭が垂れた姿はシロバナサクラタデだろうか。


サクラタデ(タデ科)
シロバナサクラタデはサクラタデの白とは種類が違うという。

湿生花園1

2007-09-05 08:24:38 | 近所

サワギキョウとエゾミソハギ
箱根湿生花園は湿地帯の植物をはじめ、草原や林、高山植物が集められている。
園内は落葉広葉樹林区、ススキ草原区、低層湿原区、ヌマガヤ草原区、高山のお花畑区、
高層湿原区、仙石原湿原区、湿生林区の8ゾーンと仙石原湿原植生復元区がある。
今回は意味を理解しないまま一回りした。


サワギキョウ(キキョウ科)
キキョウとは花の形が異なる。
神奈川県で自生しているのは仙石原湿原だけだけらしい。


ベニバナサワギキョウ(キキョウ科)
これはアメリカ原産。
湿生花園には外国の草花たちを紹介する一角もある。


ヒツジグサ(スイレン科)
あちこちに池などがあるので、いろんな水生植物も見られる。
ハスの花はもう終わっていた。


ミズアオイ(ミズアオイ科)
初めてのミズアオイはホテイアオイに似て、色が少し違うように見えた。
向こうの黄色いのはミズキンバイ。


ミズキンバイ(アカバナ科)
こちら側に顔を見せてくれないが、水生のマツヨイグサというところか。


アサマフウロ(フウロソウ科)
フウロソウの仲間の中では湿地を好むアサマフウロもたくさん咲いていた。


タチフウロ(フウロソウ科)
こちらは湿地でない草原で見られるらしい。ゲンノショウコに比べるとかなり大きい花だ。

ほかにもたくさんの花を見たので、あと何回かに分けて載せることになる

ルンバルンバさんのコメントで昨日のラン科の花はミズトンボと判明しました。
ありがとうございました。

初秋の箱根

2007-09-04 08:12:23 | 近所

日曜日に箱根へ行ってきた。
曇り空だがさわやかな一日をすごした。

関所の復元工事がこの春完了して、当時の様子が再現されている。
箱根の関所は時代劇などでもお馴染みだが、
左の京口御門から右の江戸口御門まで駆け抜けられそうな距離だ。


遊覧船に乗ろうと待っていると、
私と同じ年配の多分ご夫婦がボートで芦ノ湖へ漕ぎ出した。
経験がないのかオールの使い方がおかしくて進まない。
右左バラバラに漕ぐので桟橋にぶつかって、奥さんが心配そうに何か話しかける。
何かほほえましい光景だった。


八丈島では9種類ほどの光るキノコが見られるという。
ヤコウタケは春から秋にかけて雨が続くとビロウヤシなどの幹につくという。
湿生花園に展示されていた。


湿生花園は湿原など水湿地に生育している植物を中心とした植物園だ。
箱根に自生していないものもあるが、プレートに明記されている。
8つのゾーンに区分されていて丹念に見て回るとかなりの時間がかかる。
そのほかに仙石原湿原植生復元区があって、木道を歩いてまわることができる。
ここは、かっては仙石原に自生していたものを復元しようとしているのだろう。
オミナエシやサワギキョウが咲きススキも出始めている。


そこで、こんな花を見た。
ここにはプレートもついていないので名前が分からない。


調べてみるとヤマサギソウとかマイサギソウというラン科の花に似ているようだ。

その後、ルンバルンバさんのアドバイスでミズトンボと分かりました。
やはりラン科でサギソウと同じ仲間のようです。
ルンバルンバさん、ありがとうございました。

小さな花と蜂たち

2007-09-03 09:04:11 | 近所
今日の記事の後半には、蜂の密集している画像があります。
虫やブツブツしたものが苦手の方は花だけご覧ください。


キツネノマゴ(キツネノマゴ科)
市民の森はキツネノカミソリがほぼ終わって、目立つ花は少なくなった。
同じ森でも同じキツネでも咲く場所がちがって、
キツネノマゴは周辺の明るい場所に咲く。


ツリガネニンジン(キキョウ科)
その近くではツリガネニンジンも見られる。

花があれば虫も・・




そこから少し奥に入ったところで、蜜蜂のところにスズメバチらしいものがいる。
蜂の区別をよく知らないので違うかもしれない。


ここは昨年も見た日本蜜蜂が巣を作っているところ。
ただ今回は興奮か警戒かしている様子で、ときどきいっせいに羽音を出している。


テレビでスズメバチによって蜜蜂の巣箱が壊滅されたとの話題を取り上げていた。
ここには2匹来ていて蜜蜂のまわりを隙あればと飛び回っていたが、
見ている間は巣に侵入したり蜜蜂を襲撃していなかった。

風船蔓

2007-09-02 07:27:15 | 近所

昨日は理屈っぽい話だったので、今日は親しみのある花と実にしよう。


我が家のフウセンカズラは花もまだ咲いているけれど、
どんどん実になり熟している。


緑の風船がしばらくすると枯れ色になる。
外から見ても3つの部屋に分かれていることが想像できる。


一つの種に広い部屋が用意されているのだ・・でも入っていないのもある。
黒い方が熟したものなのだが、未熟な緑の種よりかなり小さい。
理由は分からないけれど、大きさはまちまちのようだ。


トレードマークのようなハートの模様は早くから入っている。