横浜のほほん

横浜のはずれで、のほほんと暮らす男の見聞、考察、感想をつれづれに記す

オミナエシ オトコエシ

2005-09-01 18:36:28 | あれこれ

オミナエシ(オミナエシ科)  タカノハススキ(イネ科)

この写真を撮ってから、オトコエシの写真も揃えたいと思った。
近所のあちこちで気をつけていたが見かけない。
ようやく、先日行った野草園で会うことが出来た。


オトコエシ(オミナエシ科)

誰もが知っているオミナエシ(女郎花)に対し、それほどでもないオトコエシ(男郎花)。
オミナエシは万葉集や源氏物語にも登場する。
「手に取れば 袖さへにほふ をみなへし この白露に 散らまく惜しも」 (万葉集、作者不詳)
「女郎花 しほるる野辺をいずことて 一夜ばかりの宿を借りけむ」 (源氏物語 夕霧)
しかし、オトコエシは見当たらない。
この花は、いつから在るのだろうか、古来は何と呼ばれ、いつからオトコエシと呼ばれているのか。

男郎花という漢字もしっくりしない。
女郎も男郎も中国から伝えられたものであろうが、男郎のほうは殆ど使われていない。
女郎は遊女の意味もあるが、もともとは「女」の意味で例えば雪女郎は雪女のことだ。
万葉では「いらつめ」と読まれ高貴な女性のことらしい。
「わけがため わが手も すまに春の野に 抜ける茅花(つばな)そ 食(め)して 肥えませ」の女性作者は紀女郎(きのいらつめ)だ。

名前と同様に花の普及度も断然オミナエシが上だが、女と男は、こんな位置関係がいいのかもしれない。



スベリヒユ

2005-09-01 11:43:09 | 近所
きょうの朝、大和へ行くので畑の傍を通って、道路際を見ると小さくて黄色い花が咲いている。

先日、ポージィの花etc.記で教えていただいた花だ。
スベリヒユ(スベリヒユ科)、マツバボタンやポーチュラカの仲間で、日当りのよいところで自生している。

この花は朝早く咲いて、10時ごろにはしぼんでいるらしい。
帰り道、11時ごろには花の跡形もなかった。しぼんだ跡も見つからなかったのはどういうことだろうか。