横浜のほほん

横浜のはずれで、のほほんと暮らす男の見聞、考察、感想をつれづれに記す

冬の旅4

2011-01-26 07:31:30 | 旅行

村上から鶴岡までは特急で1時間ぐらいなのだけれど冬は風が強く列車が止まることも多いという。
この日も強風で速度をうんと落とした列車の窓から見える真っ白な田んぼを雪風が吹きわたる。

予定より1時間ほど遅れて着いたのと雪が強かったので鶴岡の街を歩くのは翌日とした。





湯野浜温泉の宿でも夜中に風の音が聞こえていたが、朝には雲の切れ間から満月が見えた。






鶴岡へ向かうバスの窓から五重の塔が見えた。






曹洞宗の龍沢山・善宝寺という平安時代からの大きなお寺で龍神の寺として漁業関係者の信者が多いそうだ。
20年ぐらい前に話題になった人面魚は、ここの貝喰池(かいばみのいけ)にいた鯉だ。






バスを市の中心街、鶴岡公園で降りる。
鶴岡公園は庄内藩主酒井氏の居城「鶴ヶ岡城」跡で、本丸址には荘内神社がある。
明治10年に創建され、初代藩主ら酒井忠次ら4代の藩主が祀られている。






鶴岡公園には大宝館や昨年オープンした藤沢周平記念館があり4月中旬には桜が見事らしい。

堀の氷の上にも雪が積もって歩いて渡れるのではと思ったりする。





近くにある致道博物館は明日に譲るとして、公園を離れて歩いてみると村上より大きな町という印象だ。
鶴岡カトリック教会天主堂はロマネスク様式で明治36年に建てられた。






江戸時代は、武家町と町人町を川や濠で分断し数カ所に木戸口のついた橋を設け、
その木戸口のみを武家地への入口として町人の往来をコントロールした。
市内に11カ所の木戸跡の標識柱が設置されている。
内川にかかる三雪橋には三日町口木戸があったようだ。





作家藤沢周平は鶴岡出身で多くの作品に登場する海坂藩や城下の様子は庄内藩と鶴岡をイメージされているらしい。





市内のあちこちに藤沢作品ゆかりの地がある。
「蝉しぐれ」のオープンセットから始まった庄内映画村が月山山麓にあるが冬季は見学できない。





歩いている間ずっと雪だったが、気温が低いのかあられのような粒だった。