横浜のほほん

横浜のはずれで、のほほんと暮らす男の見聞、考察、感想をつれづれに記す

次太夫堀公園

2011-01-14 06:57:16 | 近所

昨日の朝日新聞地方版に川崎市高津区の「二ヶ領用水久地円筒分水」が紹介されていた。
円筒分水というものをはじめて知ったので興味がわいた。いずれ見学に行きたい。

参照  円筒分水 Wikipedia





まず二ヶ領用水(にかりょうようすい)は多摩川を主たる水源とし川崎市多摩区から幸区まで約32kmの用水路だ。
徳川家康の命を受けた小泉次太夫が約14年の歳月をかけて開削し1611年に完成した多摩川最古の農業用水路だ。
流域耕地面積に応じて分けるために「久地分量樋」で根方堀、川崎堀、六ヶ村堀、久地・二子堀の 4方向へ分岐していた。
しかし水量をめぐる争いが絶えず、4方向へ面積に応じた正確な比率で分水するために久地円筒分水が昭和16年に完成した。
二ヶ領用水竣工400年、久地円筒分水70周年ということで高津区を中心にイベントが計画されているようだ。





小泉次太夫は当時の用水奉行であり、徳川家康が江戸近郊の新田開発を計画した際に
多摩川から農業用水を引く用水路敷設を進言し1597年、二ヶ領用水、六郷用水の建設に着手した。
二ヶ領用水は今の川崎側にあるのに対し、六郷用水は狛江、世田谷側にあり次太夫堀とも呼ばれた。






全くの偶然というか虫の知らせというか、先日野川を歩いた際に喜多見近くの次太夫堀公園に立ち寄っていた。

今ではこのあたりに六郷用水は流れていないが、野川から水を引き水路に沿って水田が作られている。
また民家園には名主屋敷、民家2棟、消防小屋などを復元し江戸時代から明治にかけての農村風景を再現している。

先日は駆け足だったので、草木や虫などが豊かな時期にもう一度訪ねてみたい。