東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

古い松下製トランジスタラジオ R-013の修理(1/x)

2017年10月24日 | 古ラジオ修理工房

 このところの長雨や台風で、家から出られない日が多くなりました。そのため、久しぶりにラジオの修理をすることにしました。最近、郷土館や子供の工作、綿や野菜の栽培などに時間を取られています。ラジオなどの電子工作をする時間がありません。自宅に引きこもるようにして、ラジオなどをじっくりと修理する時間が欲しいところです。

 今回修理する太陽電池ラジオ        ラジオの裏に貼られた銘板と規格
 

 今回修理してみるのは、それほど古くはないトランジスタラジオです。昭和52年頃に発売されたものではないかと思われます。通勤ラジオとして薄型が流行ったころのラジオです。実用性よりも、薄型と太陽電池を売りにしたラジオで、確か「ペッパー」ラジオとして売られたように思います。

        裏蓋を外して表側から見る。薄型特殊バリコンを使用

 この薄型ラジオの特徴は、イヤホンでしか音が聞こえないこと。単4電池一つで動作すること。単4型充電池を使えば太陽電池で動作すること。薄型に特化したため、使い勝手はあまりよくないことです。裏蓋を外して中を見ると、普通のトランジスタラジオでは見られない特殊部品が多用されています。例えば、専用のイヤホン。汎用のイヤホンは使えません。薄型のバリコン、中間周波や発振コイルは超小型です。つまみも薄型です。

   専用のイヤホン     電池を入れて仮動作    高い方は1600KHz受信
  

 規格どおり単4電池を一つ入れて、シグナルトレーサーで音を聞いてみました。すると、雑音は多いものの何とかラジオ放送を受信できるようです。受信範囲を測定してみると、高い方は1600KHzが聞こえました。ところが低い方は800KHzが限度でした。800KHzより低い周波数を受信しようとするとプツリと音が消えるのです。発振しているのではないかと思われます。次回は、使われているトランジスタなどを調査しようと思います。

    使われている5個のトランジスタ       薄型特殊バリコン
 


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