東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

稲を干した竹竿を解体し、作業小屋に収納

2012年02月06日 | 稲:その他



 去年、別所小学校5年生が7月上旬に田んぼに来て田植えしました。そして、7月下旬に再び田んぼに来て草取りしました。その後10月に私が、同じ田んぼ内に稲をはさ架けして干す竹組を作りました11月上旬に同じ小学生達が田んぼで稲刈りして、刈り取った稲をはさ架けしました。

              解体する前の、稲のはさ架け用に使った竹組


 稲は10日程度干してから古い脱穀機を使って脱穀しました。その後、忙しかったためこの竹組を解体する機会がありませんでした。今回、この竹組を解体して農作業小屋に収納しました。

      竹と竹を結ぶ麻縄を鎌で切断          少しずつ竹組を解体
 

 竹組は麻縄で頑丈に作ったため、冬の寒さでも壊れずそのまま立っていました。最初、竹と竹とを固く結んで麻縄を外すことから始めました。何本かの麻縄で後で解体した竹を結ぶのに使うため切らないよう解きました。残りの麻縄は鎌で切りました。植物繊維である麻製ですので雨風に当たって腐ります。このため、切った麻縄は田んぼにそのまま放置しました。

                                       解体がだいぶ進んだ竹組


 竹組を解体後に下に並べて置き、解いた麻縄を数本使って運びやすいように束ねました。同じ長さ同士の竹を並べて束ねました。竹はほどほどに乾いていたので軽く、片手で持ち上げられるほどでした。束ねた竹竿は、田んぼから300mほど離れた農作業小屋まで何度か往復して運びました。

     同じ長さ同士の竹を並べる        麻縄を再利用して竹を束ねる
 

 この里山の田んぼは、10年以上前から小学生,中学生,大学生,そして地域の方々の稲作体験の場や泥んこ運動会などに使ってきました。水がなかなか抜けず江戸時代とそう変わらない厄介な田んぼですのでいろいろな苦労が思い出されます。なかでも、ここの田んぼにトラクタがはまって往生した時と、世田谷区から稲作体験にやって来た桜木中学校の生徒達が一番の思い出です。今後この田んぼで作業することがないと思うと、少しさびしい気持ちになります。

             束ねた竹竿、もう稲刈りに使うこともないでしょう


 束ねた竹竿は、途中にある麦畑を横切って運搬しました。畑入口のゆるい坂道を下って農作業小屋に運びました。この竹竿はもう稲を干すためには使うことはないでしょうが、今年初夏の麦収穫後の乾燥に使えると思います。竹は干したり、支柱にしたりと農作業に欠かせない自然資材です。

              麦畑を越え畑を横切って、農作業小屋に竹竿を運ぶ途中

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