東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

10年ぶりに関東でお正月、武蔵御岳山で初日の出を拝む

2023年01月05日 | 歴史探訪他ウォーキング

 10年ぶりに東京の我家,茨城,山宿などでお正月前後を過ごしました。婆様に留守番をしてもらいましたが、お正月後に帰ってくると意外に元気でした。さて、大晦日と元旦は奥多摩の武蔵御岳山に登り山宿で過ごしました。この山は、私がボーイスカウトの指導者をしていた頃に子供達を連れてよく歩いた山です。昔を思い出しながら歩きました。
 宿泊した山宿は御岳神社の氏子講の常宿とのことです。山頂にある御岳神社を参拝したり、近くのロックガーデン,七代の滝,そして長尾平で初日の出を拝みました。今年はどんな年になるのでしょうか。婆様の介護に加えて、昨年と同様に忙しい日々が待っているのではないかと思います。

         令和五年の初日の出、武蔵御岳山の長尾平にて


 大晦日に奥多摩線JR御岳駅に着くと、普通の方はバスで滝本ケーブルカー駅まで行きます。しかし、ボーイスカウト時代と同じように歩いて武蔵御岳山まで登りました。ケーブルカーを利用せず、巨木の杉並木の登山道をもくもくと登りました。御岳山に近づくと、築150年の檜皮葺き屋根のお茶屋さんに寄り休憩しました。そして、鎌倉時代初期の武士畠山重忠馬上像を見たり、関東全域の展望を望んだ後に急坂を登り降りしてロックガーデンに行きました。途中七代の滝に寄りました。滝つぼ前で休憩すると、熱かった体が飛沫や風で涼しくなりました。

  奥多摩線JR御岳駅     築150年の茶屋     関東全域を見渡す
  

 次に20数年ぶりでしょうか、御岳神社にお参りしました。そして、ほとんどの方が知らない場所に行きました。それは、日本ではこの神社ともう一ヵ所の神社にしかない大占祭場です。鹿の肩甲骨を焼いてその割れ具合で作柄などを占う神聖な場所です。御岳神社の参拝を済ませると山宿に向かいました。そして、山菜ずくしの夕食や温泉で体を癒しました。

  七代の滝と滝つぼ    鹿の骨を焼く大占祭場  山菜ずくしの山宿の夕食
  

 山歩きの疲れで、紅白歌合戦を見ないまま寝落ちしてしまいました。そして、早朝の6:00頃に目が覚めました。急いで冬服を着て初日の出を見るために長尾平に向かいました。すでにたくさんの人が東の空を見ていました。偶然に長椅子が空いている箇所があったため座りました。元旦から縁起が良かったです。
 東の地平線の一ヶ所が強く輝くようになり、6:51に眩しいばかりの初日が出てきました。その後、さらに縁起が良いことがありました。隣に座っていた夫婦から甘酒をいただきました。ありがたいことです。10分位初日を見た後、山宿に戻りくつろぎました。8:00に朝食をいただいて、元旦の山歩きを開始しました。12km位の緩い金毘羅尾根歩きです。

  東の地平線の一ヶ所が強く輝く      山宿に戻り朝食をいただく
 

 途中、日の出山で休憩しました。この山も開けていて展望が良いので、初日の出を見るのに適した場所です。ただし、山小屋も何もないためテント泊する必要があります。この山からはいろいろな下山ルートがあります。西に下れば養沢へ、東に向かえば吉野梅郷方面へ、そして南に向かえば金毘羅尾根経由で武蔵五日市に下山します。今回は南の金毘羅尾根をのんびり歩きました。

 金毘羅尾根からの景色     深い杉林の山道     JR武蔵五日市駅
  

 金毘羅尾根は途中の麻生山付近を除いてなだらかな下りです。30年位ぶりに歩きましたが、景色が一変していました。30年も経てば、当時植林直後だった山肌も木が茂っています。また、左右の景色も当時と比べて見通せませんでした。見通せたのは去年植林された山肌だけでした。のんびり歩いていると、武蔵五日市が下に見えるようになりました。終点はもうすぐです。市街に出ると獅子舞をしていました。さらに歩くとJR武蔵五日市駅に到着しました。去年は田布施町の神社を巡りながら30km歩きました。今年も歩きに徹した大晦日と元旦でした。

         大晦日と元日に歩いた御岳~金毘羅尾根~五日市

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする