東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

猫ちぐら(ほぼろ版)を試作(1/9) チガヤで底部の編み込み開始

2023年01月25日 | 綿栽培,糸つむぎ,織り,染色

 5月にほぼろ製作講習会をする予定ですが、その時に猫ちぐらのご要望がありました。猫ちぐらは知っていますが、作り方がほぼろと違います。猫ちぐらは、縄状にぐるぐる巻きながら組み上げていきます。しかし、ほぼろは馬を使って稲わらを織るようにして組み上げます。
 一度私の方でほぼろ版の猫ちぐらを考案してみようと思います。そのため、私流にほぼろを応用した猫ちぐらを試作することにしました。以前、わらで作る鍋敷きを高校生に教えていました。その私流の鍋敷きの作り方を応用して、まずは猫ちぐらの底面を作りました。なお、稲わらではなく我家の周りにたくさん生えているチガヤを使ってみました。

     鍋敷きの作り方を応用して、ほぼろ版猫ちぐらの底面を製作
   最初1,2,3で締め、2周目で4,5,6を絞め、そして4周目で7~12を絞める


 最初稲わらを使うつもりでしたが、我家の周りにはチガヤがたくさん生えています。草刈りついでにチガヤを刈り取って使うことにしました。稲わらより細いためたくさんのチガヤが必要になります。2束のチガヤを用意して猫ちぐらの底部を編むことにしました。チガヤに限らず禾本科の植物だったら何でも使えます。
 まずはチガヤを径1cm位に束ねて元に3本の紐で結びます。なお、それぞれの紐の中心部で結びます。そのため、束ねたチガヤの根元から6本の紐が出ていることになります。

 刈り取ったチガヤ1束分    径1cmのチガヤ     3本の紐を結ぶ
   

 次にチガヤの束を根元からぐるぐると巻きます。巻き始めは硬いため、水で濡らしておくと曲がりやすいです。そして、曲げが戻らないように紐で硬く締めます。チガヤを曲げては紐で締めるの繰り返しです。2回りすると、紐を3本追加します。さらに4回巻きつけるとさらに締め付ける紐を追加します。その後、どんどん曲げては巻きつけ,そして紐で締める,のくりかえしです。巻きつけながら鍋敷きを作る方法は、他にもいろいろな方法があります。

 チガヤの根元を強く曲げ巻きつける    巻きつけては締めるの繰り返し
 

コメント
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