東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

わら細工民具ほぼろのデザイン性を検討(1/2)

2022年08月28日 | ふるさと

 この春に田布施町のわら細工民具である「ほぼろ「」の製作講習会を開きました。その後、もう少し見栄えのある現代的なほぼろを制作できないか検討を始めました。いわゆるデザインほぼろです。今回は、藍染めした紐を使って編んでみました。今回は単に藍色の紐で編んでみましたが、今後は違う色で染めた紐を組み合わせて制作してみようかと思います。ほぼろを現在に復活するためには、今の人が作ってみたいと思うようなわら細工にしたらどうかなとも思っています。今後暇をみて、いろいろな模様のほぼろを制作してみようとと思います。
 「ほぼろ」とは、わらを編んで作られた籠です。60年位前まで農家で作られていました。

          藍染めした紐を使って製作途中のほぼろ


  ほぼろを製品と考えるならば、より艶の良いわらを使う必要があります。今年はもう無理ですが、来年は穂が出る前の青いわらを使って製作してみたいと思います。また、編み方を工夫すれば、変わった模様のわら籠になると思います。わら自体も草木染めして使ってみようかと思います。そうすれば、ファッション性のある意気な籠ができるのではないかと思います。100%自然素材を使っているため、SDGsの考え方に近いのではとも思っています。

  ほぼろの内側を編む   ほぼろの底の編み始め   底を一周編み終わる 
  

 ほぼろを作ることができる人は、柳井,岩国,田布施など、この周辺には数人もいないと思います。昔作られていた農具としてのほぼろは、もう資料館に飾る対象です。現代人に使ってもらうには、日常的に使えるような形にアレンジしたり、よりデザイン性を考えたらと思います。ペットボトル用ほぼろもその考えで考案した一つです。持っていてかっこいい、持っていて注目をあびる、持っていることが自然に優しい、などの小道具に生まれ変わることができたらと思っています。

   底を締めるためかぎ針で編む     幾何学的模様の底の編み込み
 

コメント
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