東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

秋の藍染め体験用、藍の乾燥葉による藍染めの試行(1/2)

2022年07月03日 | 綿栽培,糸つむぎ,織り,染色

 そろそろ秋のイベントを考えなければなりません。この秋は、久しぶりに藍染め体験を開催してみようと思います。かと言って、以前と同じ体験では工夫がありません。そこで、以前コットンクラブで収穫して保存しておいた藍の乾燥葉を使おうと思います。濃い目に藍染めしたハンカチを作ってもらおうと考えています。ハンカチにする布は、ガーゼに近い吸収性の良いものにします。25cm x 25cm位の布を絞り染めした後、縁をミシンで縫ってハンカチにします。縁取りは私がミシンで縫います。今回は15cm x 15cmの小さな布を使って試作しました。

         ガーゼ布を絞り染め、このあと縁をミシンで縫う


 まずはスタンダードな絞り染めをしました。複数の玉を布で縛る方法と、布全体を細く縛る方法です。糸はたこ糸を使い、解けない巻き結びで縛りました。縛り終えると、次のようにして藍染め液を作り、絞り染めしました。今回は試作なので1Lほどの藍染め液を作りました。
  ①藍の乾燥葉と水を一緒に入れる。
  ②水を熱した後、あくを取る。
  ③水を補充して再び熱する。
  ④還元剤などを必要量計って入れる。
  ⑤水面が軽く虹色になるのを待つ。
  ⑥虹色になったらすぐに縛った布を入れて藍染めする。
  ⑦水洗いする。濃く染まるまで、複数回染めと水洗いを繰り返す。
藍染めが終わると、縛ったたこ糸を外します。

  布をたこ糸で縛る     藍の乾燥葉を挿入     藍染め液に浸す
  

 経験的に、藍の乾燥葉をたくさん入れた方が濃く染まります。しかも、葉を細かく砕いた方がより染まります。そのため、ミキサーを使って葉を砕きました。細かな藍葉の残渣が布に付きますので、藍染め後丁寧に水洗いします。絹の方がよく染まるのですが、ハンカチにするため綿のガーゼ布を使いました。濃く染めるため、5回程度は染めと水洗いを繰り返します。

    染めと水洗いを繰り返す      縛った糸をリッパーで取り除く
 

コメント
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