東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

古いロックミシン(JUKI BL2-205A)の分解修理と調整(3/3)

2022年07月20日 | 綿栽培,糸つむぎ,織り,染色

 ようやく布送り機構を修理した古いロックミシン、試しに縫ってみましたが、縫い糸がバラバラでした。悪い箇所は主に次の三ヶ所でした。①布送り幅②布押さえの強弱③針糸とルーバー糸の張り強さのバランス。この三ヶ所を何度も調整をしました。
 まずは、①ですがロックミシンの左下に隠れている調整ボタンを押さえながらはずみ車を手で回して調整しました。調整しては縫い、調整しては縫いながらちょうど良い縫い幅になるよう確認しました。次に②ですが、ロックミシンの上にあるネジを回しながら強弱を調整しました。そして③、一番苦労したのは、針糸とルーバー糸の強さのバランスです。これまた、両者のダイヤルをあれこれ回しながら、ちょうど良く縫えるように調整しました。ミシンより調整が難しいです。

       何ヵ所も調整と縫いを繰り返した古いロックミシン


 調整する前に何度か縫ってみました。ところが、最初は白い布でしたので縫い目がよく見えません。そのため、紺色の端切れを見つけて縫ってみました。すると、縫い目が乱れていることがよく見えるようになりました。その端切れを捨て布として縫いまくりました。このロックミシンは2糸ですので、まだ調整しやすいと思います。今販売されているロックミシンは4本糸が主流のようです。4本糸ロックミシンは、素人がとても調整できる代物ではないと思われます。

白布だと縫い目が見えず    乱れている縫い目    縫いまくった端切れ片
  

 2時間くらいでしょうか、いろんな箇所のボタン,ダイヤル,つまみを試行錯誤的に調整しました。ところで、2糸式のロックミシンの使い方や調整方法をインターネットで探しましたが、あまり出ていないようです。そのため、このロックミシンはもはや骨董品ではないかと思われます。いつか郷土館に、昭和の家庭用品として寄贈しようかと思うようになりました。
 私は裁縫や洋裁や修理で生計を立てているわけではありません。が、次の二つだけはできるようになりたいと思います。①真っすぐに縫えること。②角をきれいに曲がりながら縫えること、です。練習する時間が欲しいところです。

     表から見た縫い目           裏から見た縫い目
 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする