東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

モーター駆動式の糸紡ぎ機を修理・調整(3/3)

2021年03月12日 | 綿栽培,糸つむぎ,織り,染色

 

 モーター駆動式の糸紡ぎ機を修理・調整していますが、糸巻きの動きがやや鈍いような気がしました。糸巻きの外側でぐるぐる回って毛糸に撚りをかける部品がありました。その部品よりわずかに遅れて糸巻きは回ります。その遅れによって撚りがかかり、かつ撚りがかかった毛糸を糸巻きに巻きつけます。その動きがスムーズでないと、綺麗な撚りがかかりません。それをコントロールするのが糸巻きに架かった制動糸です。それが、この糸巻きにはタコ糸が使われていました。タコ糸では制動が強めに出ると思われます。その制動糸を交換しました。

       糸巻きに架かった制動糸を交換後、糸紡ぎを試行

 ちなみに、私が持っている足踏み紡ぎ機の糸巻きに使われている制動糸はビニール線です。ビニールの方が抵抗が低いため制動値を滑らかに変えることができそうです。そのため、たまたま家にあった黒いビニール線に交換しました。面白いことに、タコ糸の制動糸を取り外していると、元々の制動糸がビニールだったことが分かりました。何故、タコ糸に変更したのか分かりません。制動糸の張り具合を調整するつまみには、わざわざビニール糸を通す細穴が開けてあるのですが。オリジナルに合わせてビニール線に戻しました。

 制御用黒ビニール線    つまみの細穴に通す    糸巻き部をしっかり固定
  

 次に、糸巻き部のグラグラをちゃんと固定しました。グラグラしていると、モーターの回転を糸巻き部にちゃんと伝達できません。ネジ二個を使って強く固定しました。ところで、モーターに繋がる電線と足踏みペダルに繋がる電線の剥離は今回対策できませんでした。理由は、電線がモールド一体加工してあり交換できないためです。黄色の絶縁テープで応急処置しました。上手に使えば5年は持つと思います。続いて、糸巻き部に吸い込まれた糸を取り戻す治具を、針金を曲げて作り糸でぶら下げておきました。
 最後に、確認のため糸紡ぎをしてみました。慣れれば足踏みよりも楽に集中して糸紡ぎできるのではないかと思います。

   黄色の絶縁テープで応急処置      吸い込まれた糸を取り戻す治具 

コメント
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