東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

モーター駆動式の糸紡ぎ機を修理・調整(2/3)

2021年03月10日 | 綿栽培,糸つむぎ,織り,染色

 修繕中のモーター駆動式の糸紡ぎ機、調べてみると経年劣化や経年摩耗があちこちでありました。最初に直したのは糸車の導き糸でした。糸車の心棒に巻きついた導き糸を解いていくと、糸の繊維が傷んでほつれていました。長い間使っているうちに繊維が傷んだのでしょう。新しく黄色の糸を導き糸にしました。糸が滑らないように、巻き結びで心棒に硬く縛っておきました。

        黄色の糸を導き糸として心棒に縛り付ける


 続いて、問題のモーター周りの修繕をしました。まずは、モーターから凸ソケットを外して二つのネジを取り外してチェックしました。すると、凸ソケットに繋がる電線の根元の被覆が破れていました。そのため、100Vに繋がる電線が露出していました。とても危険です。続いて、足踏みペダルに繋がる電線をチェックしました。これまた、電線の根元の被覆が破れていました。応急措置として赤いテープで巻いてありました。これまた危険です。電線を新しく更新する修繕が必要です。

 凸ソケットを取り外し     電線被覆の破れ1    電線被覆の破れ2
  

 分解した凸ソケット内部は特に問題ありませんでした。ところが、モーターの回転数をコントロールする足踏みペダル内部は問題がありました。抵抗線が何重にも巻かれていましたが、その終端部が少し焦げていました。ペダルを足で押したときに、最初に当たる抵抗線終端部に火花が飛ぶからではないかと思います。抵抗線の抵抗を測定すると200オームでした。抵抗線終端部には瞬間的に100V /  200オーム = 0.5Aの電流が流れるようです。モーターが動き始めると逆起電力によって0.5A以下の電流に収まるのではないでしょうか。抵抗線の焦げた箇所を磨いて足踏みペダルの修繕は終わりです。続いて、モーターの回転を糸巻きに伝える糸も傷んでいたため、新しい糸に更新しておきました。

  ペダル内部の焦げた抵抗線部       モーターの回転を伝える糸 

コメント
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