東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

懐かしい故郷の民具(ほぼろ:わら籠/わら細工)の制作 (9/9)

2021年01月16日 | 綿栽培,糸つむぎ,織り,染色

 ようやく、ほぼろの第1作目が完成しました。短いわらを使わざるを得ず、昔のような大きなほぼろを作ることができませんでした。出来上がったほぼろは、わらが厚めのバスケットのように仕上がりました。編み方がまだ不ぞろいなのですが、こんなものでしょう。次からはもう少し立派なほぼろができると思います。わら屑が付くといけないので、スカーフの四隅を手提げ紐に結びつけました。そして、そのスカーフを底に敷いて毛糸や端切れなどの編物用具を入れてみました。

      ようやく完成したほぼろ(わらで作った手提げ籠)


 最後に残っていた作業は、ほぼろ内側の底を編むことです。先日作った曲がり針の出番です。曲がり針を何度も繰り返し通して底を編みました。これで、底が抜けることが無くなります。続いて、ほぼろを手で下げることができるように手提げ紐を取り付けました。紐は長めにしたので、肩にかけてもいいですし、手に持ってもかまいません。これでほぼろが完成しました。

 曲がり針を底に通す    蜘蛛の巣状に編む    手提げ紐を取り付け
  

 完成したほぼろですが、畑で収穫した野菜や芋などはそのまま入れることができます。しかし、毛糸や布などはわら屑が付いてしまいます。それを避けるため、スカーフのような布をほぼろの底に敷くとよいでしょう。スカーフが外れないように、その四隅を手提げ紐に結び付けます。
 なお、ほぼろの応用として猫小屋があります。猫が出入りできる穴を開けて編みます。そして、ひっくり返して伏せます。すると、猫小屋になります。その他の応用として、鍋,ボトル,コップ,瓶,樽などを包むことができます。

   スカーフの端を紐に結ぶ         穴を開けて編めば猫小屋に
 

コメント
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