苗代池から土穂石川に向かいました。ただ、苗代池から土穂石川の方向は分かるのですが、家が密集しているため狭い路地を通り抜けて近づくしかありません。昔は田んぼであったであろう路地を通ると、広い道に出て少し歩くと土穂石川に出ました。その土穂石川の土手を上流に向かって歩きました。今から400年位前にこの付近は干拓されました。地名「古開作」でもそのことが分かります。土穂石川土手の突き当りに大師堂があります。ここで小休止しました。
古代から畏敬の念があったであろう、亀の形をした巨大な土穂石
大師堂は安永二年に安置されたとの記載があり、昭和三十年に今の建物に改修されたようです。ちなみに大師堂前の道は当時、柳井と田布施を行き来する主要道ではなかったかと思います。ここは干拓時に土穂石川などが集まる河口あたるため、洪水や決壊が起きやすかったのではないかと推測されます。大師堂は、この周辺の人々の安寧を守るため安置されたのではないかと思います。
安永二年安置の大師堂 土穂石川などの河口 喫茶シュシュで休憩
大師堂を見たついでに、土穂石川底に横たわる巨大な土穂石を見ました。よく見ると、上流側に頭があるように見える巨大な亀に見えなくもありません。古代においてここは海岸だったはずです。その海岸に横たわるようにあったこの土穂石は当時の人々にとって畏敬の念があったと思います。その証として、すぐ近くに土穂石を祭った土穂石神社があります。
山陽本線に沿って柳井駅方面に もう少しでスタート地点に到着
土穂石を見終わると、土穂石川に集まる川を見たりしました。そして、昔は港であったであろう石垣の階段や雁木を見下ろしました。続いて、喫茶シュシュに行きました。これまでの疲れを癒すため、各自好きな飲み物やお菓子を頼みました。私はキャラメルコーヒーとショートケーキを注文しました。休憩が終わると、山陽本線の線路に沿ってスタート地点に向かって歩きました。参加された方々お疲れさまでした。来月は田布施町麻郷の史跡を散策する予定です。
柳井市古開作方面の史跡巡りウォーキングのコース