東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

羊の原毛,紡ぎ,染色,そして織り 17/29 (経糸染色 2/2)

2020年07月29日 | 綿栽培,糸つむぎ,織り,染色

 薄くしか染まらなかった紅花染めを再度確認してみました。薄くしか染まらなかった原因は、染料を抽出する時間が少なかったためです。そのため、今回は十分抽出時間を取りました。その結果はまあ満足できるものでした。絞り染めを確認した後、最後に経糸1束を薄く朱色に染めました。これで、経糸5束をそれぞれ5色に染めることができました。この経糸、空いた時間をみて織機に張ろうと思います。ただし、染色している間に毛糸が毛羽立ってきたため、綜絖や筬に通すことができるかどうか心配です。8月中旬には布が織れるようにしたいものです。

      それぞれ5色に染めることができた経糸5束


 紅花染めの再確認手順ですが、最初は流水で黄色の染料を紅花からどんどん落としました。最初は濃い黄色が出ましたが、だんだん黄色が薄くなります。しかし、黄色の染料は何度洗っても出ます。そのため、黄色がかなり薄くなった時点で止めました。紅花を仕事にしてるプロの方は、小川の流水に1日中浸けておくようです。続いて、水,アルカリ成分,洗った紅花の花弁をミキサーに入れ攪拌しました。攪拌したドロドロの液をボールに出して酸を混ぜました。アルカリ成分と酸が反応してさかんに泡が出ます。

  攪拌液をボールに    酸を入れると泡     絞り染めの布を染色
  

 泡が出なくなると、さっそく縛った綿の布を入れて染色しました。すると、ちゃんと朱色に染まった絞り染めができ上がりました。続いて羊毛を入れました。同じように朱色に染まりました。最後に、経糸を入れました。濃く染まりすぎると困るので、入れてすぐに取り出しました。これまた朱色に染まりました。黄色と朱色の色素をいかに溶かし出すかが、紅花染めのポイントの一つだと分かりました。

    朱色に染まった羊毛         朱色に染まった1束の経糸
 

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