東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

雑穀シコクビエの害虫アワノメイガを退治

2020年07月06日 | 麦,穀類,雑穀

 とある方から「シコクビエの葉先が黄色に変色している!」と連絡がきました。「今年も発生したか。」と、その畑に向かいました。すると、やはりアワノメイガが大発生していました。ただし一部だけでしたので、駆除すれば畑全体に広がることはありません。黄色く変色したシコクビエの茎を裂きながら丹念に探しました。その害虫、いました!いました!

      食害されたシコクビエの茎に開いた大きな穴


 アワノメイガがやっかいなのは、茎の髄を食害するため外見だけ見ても分かりません。葉先が黄色く枯れ始めて、被害にあっていることが分かります。また茎の中心にいるため農薬が効かないことです。
 私のこれまでの経験からアワノメイガ対策は、密植しない、肥料をやりすぎて軟弱にしない、害虫(蛾)が入らないよう網を張る、寒い地域で栽培することなどです。もともとこの雑穀は、山梨県などの山間地域の気候が厳しく痩せた土地で栽培されていました。山口県での栽培は容易ではありません。

  黄色くなった葉     2匹見つける      害虫を観察
  

 幸いこのシコクビエは分げつ力があります。ちゃんと駆除してやれば、すぐに芽が出て回復します。8月末頃から鶏か鴨の足のような穂がさかんに出てきます。そして、10月には収穫できます。米ができず気候が厳しい山間地域で栽培されていた作物です。お米のように美味しくはないです。一種の飢饉食です。この日本で栽培している方は、何人もいないのではないかと思われます。

 鶏か鴨の足のような穂(8月末)       収穫したシコクビエ(10月)
 

コメント
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