東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

田布施コットンクラブ、黄色と薄紅色に紅花染め

2020年07月27日 | 綿栽培,糸つむぎ,織り,染色

 今回は皆さんと紅花染めをしました。ところが、途中の工程時間をうっかり間違えてしまって、薄くしか染まりませんでした。唯一、Sさんがスピンドルで紡いだ細糸だけは、とても綺麗なパープル色に染まりました。紅花を使うと基本的には朱色に染めることができますが、条件によって桃色や紫色に染まります。素人のためか、草木染めは思い通りになかなか染まりません。使う草木の量,温度、媒染剤,PHなどによって微妙に変わるのです。思い描く通りの色に、ピタッと染まらないことが少なくありません。今回もそのような染めになりました。後日、再染色しようと思います。

   とても綺麗なパープル色に染まった、スピンドルで紡いだ細糸
      どなたかが「ピンクのソーメンみたい」と


 最初、絞り染めするために絹と綿の布片(ハンカチ大)をたこ糸で縛りました。絹は黄色に、綿は朱色に染めます。皆さんが布を縛っている間、私は紅花に含まれる黄色の染料を抽出しました。その抽出した液に、皆さんが縛った布片を浸しました。ところが、あまり濃く染まりませんでした(原因は後述)。次に、小型鍋にその液を移して煮ました。その中に、黄色く染めたい経糸を浸しました。これは成功でした。紅花の黄色の染料は、水温が高いほどよく染まるようです。

  去年染めた布を鑑賞    染めた布を水洗い   鍋に入れて経糸煮沸
  

 黄色に染めた後、朱色に染める準備に入りました。その前に、9月の「織物と染めの歴史展」の藍染め体験で染めた布を縁取りする方法を検討しました。ロックミシンを使ってみましたが、絹のような薄布では使えないことが分かり止めました。接着芯かフェルト布に張り付けた後、ピンキングバサミで縁取りすることに決めました。同じころ、Kさんが何ともエキゾチックで素敵なバスケットを編んでいました。コットンクラブは思い思いに好きに手仕事できるので、各自の制作過程をお互いに見ることができます。

     藍染めコースター例      何ともエキゾチックなバスケット    
 

 朱色の染色準備が整うと、縛った布を浸しました。ところが、黄色に続いてやはり薄くしか染まりません。唯一綺麗なパープル色に染まったのは、Sさんが綿から紡いだ細糸です。後で反省してみて気が付きました。黄色の色素も朱色の色素も、色素を抽出しきらないうちに布を浸していたのが原因でした。つい気がせいてしまい急いだのが原因でした。今回の反省点です。今後、染色に関わる時間に気を付けようと思います。

   縛った糸を解く    各布が薄く染まる    紐に吊るして乾燥
  

コメント
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