東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

羊の原毛,紡ぎ,染色,そして織り 14/29 (経糸径テスト)

2020年07月13日 | 綿栽培,糸つむぎ,織り,染色

 

 このところ天気が悪いので、経糸作りに精を出しています。経糸作りで一番の心配は、筬や綜絖を糸が通るかどうかです。そのため、なるべく細い糸を紡ぐように心がけています。しかし、田布施農業工業高校の羊の毛は、太いうえに短くてカールしています。さらに毛玉が多いので、紡ぎに四苦八苦しています。苦肉の策なのですが、紡いだ糸を細い穴(スリット)に通して検査しています。

      紡いだ糸をスリットに通して、毛糸の太さを検査


 毛糸の太さを検査する穴(スリット)は、筬や綜絖の穴とほぼ同じ2.5mmとしました。板に系2.5mmの穴を開けて、その穴を無事に通ればOKとしました。ところで、自分で紡いだ糸の細さを検査する人なんているのでしょうか。あまり聞いたことがありません。そもそも、自分で紡いだ糸を横糸にも経糸にも使う人なんているのでしょうか。経糸に市販の糸を使えば、楽で良いのでしょうけど。

  紡いだ経糸用毛糸    綜絖に通してみる     この穴で検査
  

 試しに紡いだ糸を穴に通してみました。まあまあ通過しますが、時々穴に詰まってしまう箇所がありました。その個所は、毛玉になった羊毛を紡いだ所です。毛玉のためにわずかに太くなって引っかかるのです。これを解決するには、カーディング時に徹底的に毛玉を取り除くしかありません。7月中は経糸作りで四苦八苦しそうです。どうやっても筬や綜絖に毛糸を通すことができなければ、板を組み合わせて釘を打ち簡易織機を作ろうと思います。さて、どうなることやら。

   穴を通過できない毛糸の箇所     太い箇所をちぎって細く  
 

コメント
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