東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

砲弾型ボビン使用の古い手回しミシンの修理

2020年01月25日 | 綿栽培,糸つむぎ,織り,染色

 11月頃から特価品の壊れた手回しミシンを修理しています。今のようなボビンではなく、とても変わった砲弾の形をしたボビンです。こんな形のボビンを使うミシンは初めてなので、修理方法が最初まったく分かりませんでした。ここ1ヶ月、時間を見ては修理を試みました。その結果やっと原因が分かりました。下糸のギヤと上糸のギヤが回転位置が大きくずれていたのです。そのずれを直すと、やっと布を縫うことができるようになりました。

     とても変わったボビンを使う手回しミシン


 ミシンを修理するにあたって、糸巻きから上糸を針まで通しました。上糸の通し方は、今の普通ミシンと同じなので難なくこなすことができました。しかし、ボビンのセット方法が最初分かりませんでした。

  上糸を通す      ボビンをセット     ハンドルを回す
  

 ボビンは下画像のような砲弾型をしています。困ったのは、ボビンに入れる管巻きです。ハンドルを回して、小さく細長い管巻きに糸巻きからの糸を巻き付けます。そして、糸を巻いた管巻をボビンに入れるのです。その後、ミシンにボビンをセットするのですがさっぱり縫えないのです。ボビンが上糸を拾わないのです。この段階で、1ヶ月間どう修理してよいか困りました。

    変わった形のボビン    ハンドルを回し管巻に糸を巻き付け
 

 その後、針の動きやボビンの動きを観察し続ける毎日でした。観察していると、針の動きとボビンの動きが合っていないことに気が付きました。そこで、ミシンの側面を取り外してギヤの動きを観察しました。すると、上糸のギヤと下糸のギヤがずれていることに気が付きました。二ヶ所のネジを回して両ギヤの動きが合うように調整しました。すると、やっと布が縫えるようになりました。その後、上糸の張りと下糸の張りを直しました。とても修理が困難だった手回しミシンでした。とにかく、修理できて良かったです。来年度の放課後学習で子供達に使ってもらおうと思っています。

  上糸と下糸のギヤ    上糸の張り具合   下糸の張り具合
  

コメント
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