12月の都留市低山の史跡巡りウォーキングの最後です。尾根道をどんどん進み都留文科大学の裏山に近づくと、広々とした北側斜面が見えるようになりました。よく見ると、斜面全体に苗木がたくさん植えてありました。そして、所々に小学校など学校名が書かれた立札が立っていました。都留市の小学校などの生徒がこの斜面に登って植林したに違いありません。鹿に食べられないように、すべての苗木に白い網状の袋が被せてありました。尾根道を歩いていると角が生えた雄鹿を見かけました。都留市の山には鹿がたくさんいるのでしょう。
尾根道から見た広大な北側斜面、白い点々は袋を被せた苗木
植林された苗木を右手に見ながら尾根道をさらに歩きました。しばらく進むと、都留文科大学方面に降りる道と尾崎山方面に登る道の分岐点に着きました。その分岐点で小休止すると尾崎山方面に進みました。しばらく急な登り道を進むとだんだん林の中にはいり、都留市内が見下ろせなくなりました。山の頂上(尾崎山方面分岐点)に着くと、座って休憩している方が1人いました。我々は休憩しないで下山のコースに進みました。高い木が林立して暗い道をしばらく下山するとミツマタ群生地に着きました。この付近まで来ると、林の間から都留文科大学の校舎やその向こうに都留市内が見えるようになりました。
広い尾根道を歩く 群生したミツマタ ようやく昼食休憩
ミツマタ群生地を過ぎた頃、お昼の時刻になりました。日が差し込む切株に座ってお昼休憩にしました。家内がお湯と即席めんを持って来ていたので、暖かい即席ラーメンとパンを食べました。30分位日溜まりで休憩しました。休憩が終わると再び歩き始めましたが、しばらくは暗い林の中を進みました。明るい斜面に出た頃に、猟犬を連れたグループに出会いました。猟銃を手にしている方が数名いました。何を狩るのかお聞きすると、雉とのこと。最初イノシシか鹿を狩るのかと思っていました。
麓の住吉神社に到着 大量の水が流れ込む導水路
さらに尾根道を道なりに進むと、住吉神社に着きました。参道の長椅子で日向ぼっこしている登山者がたくさんいました。座る場所が無かったため、そのまま神社を通り過ぎました。しばらく歩いて、やっと山の麓に降りました。少し歩くと、勢いよく流れる導水路がありました。人が落ちないようにビニールハウスのような骨組みに金網が覆っていました。少し先に、鹿留川から水を取り込む取水口があります。この取水口から取り込んだ水が、導水路ゃトンネルを取って流れています。そして、今回歩き始めた場所にあった谷村(やむら)発電所まで水が流れているのです。明治から大正にかけて、数Kmもの距離をしかも山の中に導水路をよく建設したものだと思います。特にトンネルは大変だったはずです。鹿留川に沿ってしばらく歩き、ようやく終点の東桂駅に到着しました。早朝に歩き始めたので、時間を気にせずのんびりと歩くことができました。心地よい疲れのためか、帰りの電車内で寝てしまいました。 おわり
史跡巡りウォーキングした都留市南の低山