洋綿(白:バルバゼンセ)の収穫期を迎えました。この綿は長毛種で糸紡ぎに適していますが、日本の気候に合っていません。特に雨に弱いのが特徴です。そのため、毎日天気予報を見ながら雨が降りそうな兆候があればすぐに収穫しています。雨に濡れてしまうと、変色したりカビが生えたりして綿としての価値が無くなるのです。
洋綿畑で、はじけたばかりの綿の実を次々に収穫
綿の収獲と言えば、白くはじけたふわふわのコットンボールを想像します。晴天が続いた日にはふわふわのコットンボールを収穫できますが、秋雨が近いときはのんびりできません。私は、実が割れた段階で早々と収穫しています。そして、雨が降り込まない場所で乾燥させています。大量に洋綿を栽培するプロの方は、ビニールハウスで栽培するようです。なお、和綿は雨に強いので世話いらずです。
綺麗にはじけた綿の実 この段階で早々と収穫 雨に濡れ変色した綿は捨てる
収獲する時、洋綿の木の上から下から舐めるように覗き込みます。そして、はじけたり割れたりした綿の実を見つけては収穫しています。アメリカの開拓時代、綿の収獲が重労働だった意味がよく分かります。この時期、毎日のように実がはじけるため収穫をおろそかにできません。10月第二土曜日午後1時、いつもの方々にこの綿の実の収獲体験をしてもらおうと思っています。田布施町麻郷高塔公会堂前、雨天時は糸紡ぎのみ。
昨日収穫して天日干しした洋綿 今日収穫した洋綿