東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

柳井市 楽しかった氷室岳ウォーキング(3/3)

2018年06月29日 | 歴史探訪他ウォーキング

 氷室岳頂上には祠が三つあります。説明書きがないため何の祠か分かりません。私の見たところ、神社系が二つ、仏教系が一つのように思えます。祠ではないのですが、三角点が一つあります。明治時代の測量時に設置したのではないかと思います。今は、GPSやレーザーで簡単に高さや距離を測ることができますが、その昔は三角法でしか測量することができませんでした。伊能忠敬が日本全体の地図を測量した方法も三角法です。

   氷室岳の三角点       頂上の祠1        頂上の祠2(瓦製)
  

 ところで、氷室岳から高照寺山側を見下ろした景色が一番良かったように思います。景色を邪魔する灌木が少ないうえに高度感が素晴らしいです。一方の伊陸側は、高く伸びた灌木に遮られた景色が見えません。もう一つ残念なのは、テレビ放送のための建物が頂上に陣取って景色を邪魔していることです。高い山ゆえに仕方がない事だとは言え残念です。

         氷室岳から高照寺山側を見下ろした景色


 氷室岳とは珍しい名前の山です。名前通りに解釈すると、その昔に氷を貯蔵する室があったのではないかと思います。古代から江戸時代にかけて、特に夏場の氷は貴重品でした。冬場に川の水をプール状の池に引いて、静かにゆっくりと凍らせると透明な氷ができます。その氷を切って夏場に町に運ぶのです。テレビで放送していましたが、前田藩の氷を江戸に向けて、特別な飛脚を使って数人がかりで運んでいたそうです。断熱材は木くず,藁,綿などです。到着した時に氷はだいぶ小さくなっていましたが、破格の値段がついたそうです。

    昼食休憩後下山開始          視界が開けた場所を通過
 

 昼食休憩が終わると、元来た道をどんどん下りました。下りのため足も軽く1時間程度で氷室岳の麓に着きました。奥畑集落の道を、氷室岳を時々振り返りながら歩きました。30分位歩いたでしょうか、出発した高山寺に到着しました。ウォーキングに参加された方々、お疲れ様でした。

  道脇のお地蔵様     時々振り返った氷室岳    出発した高山寺に到着
  

コメント
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