東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

羊の原毛を専用洗剤で洗浄したのち、天日乾燥

2017年12月22日 | 綿栽培,糸つむぎ,織り,染色

 1週間ほど前にゴミや汚れを取った羊の原毛を、専用の洗剤で洗浄してから乾燥させました。素人の私としては当初どの程度時間がかかるか分かりませんでした。そのため、原毛専用の洗剤に書かれていたマニュアルに従って作業を進めました。最初、お湯に原毛を1時間ほど浸します。1時間待つ間に原毛の選別など別の作業をします。1時間経つと、お湯の中で軽くゆすぐようにゴミや汚れを取ります。その後、汚れたお湯を洗い流します。

 最初お湯で汚れ落とし     固形洗剤を溶かす    1時間ほど原毛の選別
  

 次にモノゲンと呼ばれる原毛専用の洗剤を使って原毛を洗います。ただ、柔らかいものの固形石鹸です。最初にその石鹸を少量のお湯に溶かします。溶かすと白く白濁します。液体洗剤ではないため石鹸の粒が残らないようによく溶かします。その白濁した洗剤を、お湯をはった槽に流し込みます。そして、お湯全体を回すようにしながらお湯全体に石鹸を溶かします。

        槽内で洗っている原毛、ゆっくりと押し洗い


 専用洗剤による洗浄は2回しました。今回洗浄してみて、思った以上にお湯をたくさん使うことが分かりました。少量の原毛ならばポットで沸かしたお湯で洗浄できますが、たくさんの原毛を洗浄するならば、給湯設備がある場所で作業する必要があるようです。

     汚れた洗浄液を流す         風を当てながら天日乾燥中
 

 今回羊の原毛を洗浄してみて、半日程度の余裕をもって作業する必要があることが分かりました。お湯だけでの洗浄1時間、洗剤により洗浄2回2時間です。ざっとみて3時間は必要です。洗浄が終わると網の上に置いて自然の風を当てながら天日乾燥させました。乾燥後に手に取ってみると、薄い黄ばみが部分的に残っていましたが、全体的には白く綺麗な毛になっていました。この毛は、紡いだ後に染色します。そして最後に編むか織ります。

          洗浄・天日乾燥後、白く綺麗になった羊の毛

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