実家で暮らしていたころからあったのに、まったくのノーマークだった。
コの字型の商店街「希望ヶ丘ショッピングセンター」の奥にある、間口は扉の幅しかない「日本一高くてまずい店 小料理 㐂久」である。
今日、たまたま隣の八百屋さんのおやじさんがいたので尋ねてみた。
「たしか平成6年だったなぁ、店を畳んだのは」
「店に入れない人が外にまであふれていてねぇ」
「カウンターに、みんな体を斜めにして並んでさぁ」
じゃあ、ダークダックスですね。
「そのダークダックスやら、高木東六やら、有名人がけっこう出入りしていたよ」
「それからタイヨーね、いまベイスターズの、選手たちもよく来ていたんだ」
「ダンナさんが具合が悪くなって、息子さんや娘さんが一応継いだんだけど、なかなかうまくいかなくて」
なるほど、なるほど。
そんな情報にすっかり満足してしまい、日本一高くてまずい問題に迫るのを忘れてしまった(笑)。
こうした面々が、夜な夜などんな日本一高くてまずい料理に舌鼓を打っていたのだろうか。ますます興味が湧くのである。
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