三日ほど前の夕方。オフィスに強烈な匂いが蔓延した。
決して臭いわけではないのだが強烈なその薫りは、ちょうど一年前の記憶を呼び覚ます。
幸福の花が、また咲いたのである。
えっ?確か10年に一度しか咲かないはずじゃ…。でも、現に同じ木が白い花をつけているぞ。
さっそくネットで検索してみると、「2年連続で咲きました」という報告多数。中には「3年連続」も!
な~んだ、10年目からは毎年咲くということか。なにかとてつもない幸福を匂わせているのかと思ったのに。
それにしても、すごい匂いだ。すぐ近くに座っているK君などは「夕方になると頭が痛くなる」と愚痴るほど。
また来年も花を咲かせるために、虫たちにアピールしているのだろう。その必要以上のアピールは、まるで自分が観葉植物として室内に置かれていることを理解していているようでもあり、そう思うとちょっと切なくなってくるのである。
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