「ランチね」
「ランチいっこー」
「オムセット」「オレ、やらかい焼きそばね」
「オムセットいっこ、ヤヤキいっこー」
半年間も休業していたのが信じられないくらい、いつもの昼どきの風景がそこにあった。
壱岐坂下交差点そば『味の後楽』本日再開。
「すみません、またよろしくお願いします」
店のお兄さんが、お茶を置きながら小声で言う。
「ずっとやるの?」
「一応、ヘヘ…」
まあ、やってくれるだけで嬉しいから、深くは追求するまい。
でも、この店の再開を待ちわびていたのは僕だけではなかったようだ。
後から後から、ゾロゾロとおじさんたちが入って来る。
そして、すでに満席になった一階を通り抜けて、当たり前のように奥の階段から二階に向かっていく。それが、もう何十年も前から繰り返されてきたことのように。
いったいどうなっているんだ、この店。
いやいや店も店だが、客も客だぞ。
とびきり味がいいわけでも、サービスが行き届いているというわけでもない。
そんな店が半年間も休業していたのに、文句ひとつ言わずやって来て、みんなニコニコしている。
ニコニコの秘密、それはやっぱり昔からの普通の食堂であること。
その安心感が心地よくて、明日もまたおじさんたちは暖簾をくぐるのだろう。
「湘南入れた」「湘南入れた」「ウォー」「ヒャッホー!」
横浜FCのバスの中の騒ぎが何度もテレビで流れている。貢献できて嬉しいね(直接対決では貢献しすぎ?)。優勝&J1昇格おめでとうございます。横浜生まれでも個人的にはもともとフリューゲルス派だったので、感慨深いものがありますね。
私もあそこは好きです。週に一度は行きたくなります。このご時勢、貴重なお店ですね。
小鉢には、まさに仕出し弁当に入っている真っ赤なスパゲッティ。そして野菜の煮物も!
ウラの道の奥、突き当たりに、そのお弁当“工場”があります。
ドームのジャビットくん弁当も、ここで製造されていますよ。
月曜のランチが、かつどじでありますように。