山と溪を旅して

丹沢の溪でヤマメと遊び、風と戯れて心を解き放つ。林間の溪で料理を造り、お酒に酔いしれてまったり眠る。それが至福の時間。

1年ぶりの瑞垣

2016-09-03 19:12:01 | フライフィッシング
9月は3日~9日までの7日間、黒五、鷲羽、水晶、高天原を巡りながら
五郎沢出合、岩苔小谷、薬師沢で黒部岩魚と遊ぶ夢のような計画を立てていた。
しかし、それをあざ笑うかのように山の天気予報はほぼすべての日に雨マ-クを並べてしまった。

悶々としていても詮無いこと、1年ぶりにみずがきの森で昼寝でもしようか?





いつもの五郎舎で釣り券をもらって、チタケを探しながら森を歩いて小さな沢へと向かう。





晴れてくれと願ったところで晴れもせず、今年は不遇の夏になりそうだ。
だからと言って早々にリタイアして天気予報を気にせずに遊びに興じたいとも思わない。
思うようにならないのもまた乙なものと受け入れてこそ人生はおもしろいと思いたい。





森の中を散策して4本のチタケを手に入れた、一人分のチタケそうめんには十分である。





3日前に台風が通過したというのに、この小渓は平水に近い水位を保っている。
ブナやミズナラの根が、堆積した分厚い腐葉土が、どれほどの保水力を持ち合わせているのかがよくわかる。





ちっさ~!
ロッドを振るのは4か月ぶりのことであろうか、5寸ほどのチビでも嬉しい。





渓を遡っていると鈍りきった体に少しずつ生気が蘇ってくる。





この小渓に棲む岩魚のお腹はみな鮮やかな柿色に彩られている。





こんな小さな落ち込みなら釣りの技術は殆ど必要ない。





どこにフライを落としても岩魚が見つけてアタックしてくれる。





でもフライを落とす時だけはちょっとだけ息を止める、この緊張感がいいんだよね。





6寸ちょい、源頭に近づくにつれてサイズアップするのだけれど今日はちと小さいかな?





源頭直下の落ち込み、今日はお留守でした。





ほんの2時間ほどの岩魚との夏、遊んでくれた岩魚たちに感謝です!




午前11時、いつものダイニングに戻ってビ-ルです。





摘んだチタケを十分に炒めたら、茄子にチタケの出汁をたっぷり吸わせます。





チタケそうめん、夏はやっぱりこれに限りますねえ!





質素な川飯に満足したら、涼しい渓畔で心行くまで眠りましょう。




荒々しい峪で尺岩魚を追いたいのは山々なのですが
こんなゆるゆるの一日もたまにはいいものでございます!
コメント (28)
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