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山と溪を旅して

丹沢の溪でヤマメと遊び、風と戯れて心を解き放つ。林間の溪で料理を造り、お酒に酔いしれてまったり眠る。それが至福の時間。

諸悪の根源はシステムにあり (パ-トⅠ)

2006-06-11 17:33:39 | 独り言
中央青山監査法人の名を知る人も多いと思う。
ライブドアをはじめ、いくつもの会計監査で不正を見逃し、あるいは不正に加担し、多くの債権者や投資家に損害を与え、担当会計士の自殺者まで出した監査法人である。

この中央青山が分裂する。一部の会計士は、外資の系列として設立される『あらた監査法人』に移り、一部は旧中央青山に残る。あらた監査法人のトップは中央青山のトップが就任する。『あらた』という名称がまた嘘っぽくて笑わせる。いずれにせよ体質は何も変わらないであろう。

最も大切なシステムが何も変わっていないからである。
監査法人の使命は、債権者と投資家に正確な企業情報を開示するために会計監査を実施し、正確な監査報告書を証券取引所に提示することにある。取引先や投資家は、この報告書を見てこの企業と取引したり投資したりの判断をする重要なものである。

果たして、今のシステムで正確な監査が実施できるだろうか?
会計監査の現場において、監査する会計監査人と監査される企業とは決して利害が一致しないはずである。もっとはっきり言えば敵対関係にある筈である。
これは、税務調査をする税務署の調査官と調査される企業との関係に等しい。

にも拘わらずである。会計監査人を選任するのは企業側であり、しかも多額の監査報酬を支払うのも監査される側の企業なのである。このシステム、何かおかしいと思いませんか?まるで、税務調査する調査官に、される側の企業がワイロを支払ってるのと同じようなものですよね。

これじゃあ、まともな監査なんて出来るわけないでしょう。そうは思いませんか?
いかに監査人の見識と使命感が強くてもです。その証拠には、今まで不正監査事件
が後を絶たないことが証明しているではありませんか?

監査する側の監査法人が『御社の監査を是非やらせて頂けませんか?』などと頭を下げて営業活動して、監査される企業側は『3者の話を聞いたが、今回はあんたんとこでやってもらいましょうか。お手柔らかに頼むよ!』などとふんぞり返る。
仕事をもらった監査人は『ありがとうござりまするう』などと、深々と頭を下げる。こんな姿が思い浮かんでしまうのは私だけでしょうか?

こんなシステムのもとで、債権者や投資家の為に厳しい監査を実施せよ!という方が無理でしょう。本来ならば、国が監査人を指名し、監査報酬も国が支払う。
その上で、適正な監査を実施せよ!となるべきで、元を正さなければ何も変わらないし、これからも不正監査は続きますぜ。取引先や投資家の皆さん心して、自分の身は自分で守りましょう!

コメント
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