錦之助ざんまい

時代劇のスーパースター中村錦之助(萬屋錦之介)の出演した映画について、感想や監督・共演者のことなどを書いていきます。

錦之助映画祭り(フィナーレ)第2・3・4日

2009-11-12 02:04:41 | 錦之助映画祭り
 9日(月)朝一で新文芸坐へ。円山さんと妹さんが映画を観にいらっしゃる。
 『ゆうれい船 後篇』を観る。海のシーンが多く、大スペクタクル作品である。面白くて、すごい映画だと思う。やっぱりニュープリントにして良かった。大満足。円山さんは大感激して、今日も泣いていた。
 続いて『海の若人』。純粋でまっすぐな映画である。錦ちゃんもひばりさんも田代さんも、みんないい。途中で目頭が熱くなる。こういう内容の映画に私は弱い。みんな死んじゃったんだなーと思うと、余計に涙が流れてくる。終わって、円山さんも妹さんも目を真っ赤にして出ていらっしゃった。お二人をお見送りする。
 新文芸坐のチーフの矢田さんから、明日東京新聞が取材に来るという話を聞く。
 3時過ぎに飯田橋に帰る。夕方、東京新聞の社会部の記者から電話をもらう。比護さんという方で、明日の午後2時10分前に新文芸坐のロビーで会うことにする。

 10日(火)11時20分から『赤穂浪士』を観る。東映が総力を上げて製作した最初のオールスター映画だ。ビデオでは何回も観ている作品だが、スクリーンで観ると違う。すべてがすごいと思う。大感動してロビーに出ると東京新聞の比護さんが待っている。40歳くらいか。まず、ポスターをバックに錦之助映画ファンの会の集合写真を撮影することに。ロビーに居た会員を7,8人かき集める。出演者の東宮秀樹(石井一雄)さんが映画を観にいらして、ロビーで円尾さんと話していたので、挨拶。せっかくだから、集合写真に入っていただく。ファンの会がニュープリントにした作品のポスターを入れたいので、『一心太助 男の中の男一匹』の大判ポスターをバックにする。それと『任侠清水港』のポスターを私が抱えることに。
 写真撮影の後、ロビーのイスに座って、インタビューを受ける。30分くらい話した。スチール写真も掲載したいと言うので、あとでメールで送ることにする。
 今日は、本業の仕事がたまっているので、『怪談千鳥ヶ渕』を観ないで帰る。京都で二度観たので、今回はあきらめる。

 11日(水)朝から2時ごろまで仕事。年配の男の人から電話をもらう。新聞を見て新文芸坐に問い合わせたとのこと。ファンの会のことを教える。今日の朝刊に記事が大きく出ていたらしい。私は、夕刊か明日の朝刊に出るのだとばかり思っていたので驚く。早速、飯田橋の駅のキオスクまで、東京新聞を買いに行く。あいにく東口のキオスクも西口のキオスクも東京新聞は売り切れ。仕方がないので電車に乗って隣りの水道橋駅まで買い行く。見ると、集合写真がカラーで大きくのっている。記事も、私が話したことをうまくまとめて書いている。新聞を見たお客さんが今日からたくさん来るといいなと思う。
 仕事を3時半で切り上げ、新文芸坐へ行く。掲示板に新聞記事のコピーが貼ってある。『任侠清水港』を観る。錦ちゃんの石松をたっぷり鑑賞。
 続けて『勢ぞろい喧嘩若衆』を観る。16ミリフィルムなのに、35ミリとあまり変わらない。フィルム状態良好。錦ちゃんの弁天小僧が見もの。瓦屋根の上での立ち回りがすごかった。共演者では、千代ちゃんが熱演。千原しのぶさんがきれい。
 二本観終わって、石森史郎さんのお弟子さんの御崎さんとすし屋で仕事の打ち合わせをする。これから彼が私の出版社の仕事を手伝ってくれることに。