錦之助ざんまい

時代劇のスーパースター中村錦之助(萬屋錦之介)の出演した映画について、感想や監督・共演者のことなどを書いていきます。

ラピュタ「東映ビッグ・スタア大行進」(その2)

2020-02-04 05:29:36 | 【ラピュタ阿佐ヶ谷「錦之助映画の上映」】
 ラピュタ阿佐ヶ谷で今春開催の「東映ビッグ・スタア大行進 / 痛快!時代劇まつり」。
水戸黄門 天下の副将軍』(1959年、松田定次監督)のフィルム状態が悪く、上映不可になってしまった。どこかの映画館でフィルムを映写機にからめてズタズタにしたらしく、ロールの巻頭部分、つまりタイトルとクレジットのところが破損しているうえ、第4巻のパーフォレーション(両側の穴)も傷んでいるとのこと。ラピュタの石井さんが東映からフィルムを取り寄せて試写してみたが、やはり無理だという結論に。『天下の副将軍』は、月形龍之介主演、東映五大スター競演の華やかで楽しい作品なので、まことに残念!
 で、差し替え作品は、いろいろ悩んだ末、私の推奨で『おしどり囃子』(1956年、佐々木康監督、美空ひばり、大川橋蔵主演)に決まった。この映画は、橋蔵が東映で映画デビューして間もない頃の作品で、ひばりちゃんの相手役をやっていた時代のもの。白黒だが、なかなか良く出来た時代劇。ひばりちゃんも可愛いし、橋蔵も若々しくて良い。
 トークゲストは、先日もここに書いたが、まず星美智子さんが決定。4月19日(日)の午後、『大菩薩峠 第二部』(1958年、内田吐夢監督)の上映後に。

  

 もう一人、風間杜夫さんがいらっしゃることになった。石井さんが交渉してくれて、5月12日(火)の夕方、『江戸の悪太郎』(1959年、マキノ雅弘監督)の上映後に決定。風間さんは、子役時代、東映作品に数多く出演しているが、この映画では大変良い役をやっている。子役の頃のこともよく憶えているとの話だ。芝居公演の真っ最中なのに、オフの日にわざわざ来てくださるという。トークの聞き手は私がやる予定。ゲストには、あともう一人か二人、お呼びしたいと思っている。
 すでに38作品の上映スケジュールも決まった。次回に告知したいと思う。



 


ラピュタ「東映ビッグ・スタア大行進」

2020-01-21 20:33:57 | 【ラピュタ阿佐ヶ谷「錦之助映画の上映」】
 ラピュタの石井さんから連絡あり。「東映ビッグスタア大行進」の上映作品を3本追加することに。「血槍富士」(1955年、内田吐夢監督、千恵蔵主演)、「八百万石に挑む男」(1961年、中川信夫監督、右太衛門主演)、「橋蔵の若様やくざ」(1961年、河野寿一監督、橋蔵主演)を入れて、計38本。期間は変わらず、3月22日(日)~5月23日(土)。




ラピュタ「東映時代劇祭り」(仮題)

2020-01-20 15:33:59 | 【ラピュタ阿佐ヶ谷「錦之助映画の上映」】
 きのうはラピュタ阿佐ヶ谷の支配人の石井さんと三回目の打ち合わせ。3月第4週から2か月間催される東映時代劇特集のタイトルと上映作品がほぼ決まった。昭和30年代東映全盛期の娯楽時代劇をメインに、東映の七大スターだった千恵蔵、右太衛門、大友、錦之助、千代之介、橋蔵、ひばり、および名優の月形龍之介、大河内傅次郎の出演作を計35本上映。すべて35ミリのフィルム上映で、国立映画アーカイブ(旧フィルムセンター)から4本、東映から31本借りる。上映プログラムの作成は石井さんに任せ、私はトークゲスト(4人ほど)の招聘とチラシの解説を担当することに。チラシの配布は3月初めからになる。概要は以下の通り。

 タイトル:「東映ビッグスタア大行進」
 サブタイトル:「痛快!時代劇まつりVol.1」
 3月22日(日)~5月23日(土)
 上映作品:「侍ニッポン 新納鶴千代」「鳳城の花嫁」「旗本退屈男 謎の南蛮太鼓」「右門捕物帖 片眼の狼」(以上アーカイブ所蔵)、「新選組鬼隊長」「ふり袖侠艶録」「はやぶさ奉行」「大菩薩峠」(三部作)「浪人八景」「柳生旅ごよみ 女難一刀流」「丹下左膳」「鞍馬天狗」(1959年マキノ雅弘監督)「伊達騒動 風雲六十二万石」「殿さま弥次喜多 捕物道中」「殿さま弥次喜多」「江戸っ子判官とふり袖小僧」「江戸の悪太郎」「恋山彦」「水戸黄門 天下の副将軍」「水戸黄門」(1960年松田監督)「血斗水滸伝 怒涛の対決」「若さま侍捕物帖」「暴れん坊兄弟」「家光と彦左と一心太助」「新吾二十番勝負」(三部作)「きさらぎ無双剣」「東海一の若親分」「森の石松鬼より恐い」「ひばりの森の石松」「八荒流騎隊」「天下の御意見番」

*各スターの出演作は、千恵蔵9本、右太衛門8本、大友11本、錦之助13本、千代之介13本、橋蔵10本、ひばり8本。
*監督別で言うと、松田定次8本、佐々木康6本、マキノ雅弘4本、内田吐夢3本、沢島忠8本、佐伯清、加藤泰、河野寿一、深田金之助、松村昌治、工藤栄一各1本。






「東映時代劇祭り」開催

2019-12-31 12:19:29 | 【ラピュタ阿佐ヶ谷「錦之助映画の上映」】
 来春、阿佐ヶ谷で「東映時代劇祭り(仮題)」を催します!
 きのう(12月30日)、ラピュタ支配人の石井さんと第一回打合せ完了。
 2020年3月22日(日)から約2か月間、東映全盛期の娯楽時代劇を約36本上映予定。チャンバラ・スター勢揃い。千恵蔵、右太衛門の両御大、大友、錦之助、千代之介、橋蔵、そして月形、大河内。ひばりの出演作もやります。上映作品は、今春「錦之助映画祭り」でやったものは除き、それぞれのスターの出演作を均等に選ぼうと思っています。『赤穂浪士』『任侠東海道』『水戸黄門』『怒濤の対決』(以上オールスター映画)、『大菩薩峠』(3部作)『旗本退屈男』『鳳城の花嫁』『丹下左膳』『新吾二十番勝負』(3部作)『暴れん坊兄弟』などが候補作。石井さんの希望で錦ちゃん主演の『殿さま弥次喜多』第二作と第三作もやります。
 1月半ば以降に、特集のタイトルを決め、上映作品の選定とスケジュールの作成、さらにトークゲストの交渉を行い、2月半ばからチラシの制作に入ります。作品解説は多分私が書くので大変です。決定事項については、随時この場で知らせしていくのでお楽しみに!




2019秋―錦之助映画ファンの会(2)

2019-11-18 12:41:07 | 錦之助ファン、雑記
 一日がかりの錦之助映画ファンの会の集い、救急車を呼ぶこともなく、無事終了。なにしろ75歳以上の高齢者が大半の会で、東京首都圏だけでなく、東北や関西から日帰りで参加する人もいて、世話役の私も心配だったが、終わって一安心。
 新橋のTCC試写室で朝の10時半から昼食抜きで5時間、錦之助映画を見まくり、午後4時から近くの料理店で3時間、飲み放題の宴会。錦ちゃんからカンフル剤の注射をしてもらったような老人が20数名、みんな興奮して大盛り上がりだった。