錦之助ざんまい

時代劇のスーパースター中村錦之助(萬屋錦之介)の出演した映画について、感想や監督・共演者のことなどを書いていきます。

ラピュタ「東映ビッグ・スタア大行進」(その7)

2020-03-25 00:50:17 | 【ラピュタ阿佐ヶ谷「錦之助映画の上映」】
 22日の日曜からラピュタ阿佐ヶ谷で「東映ビッグ・スタア大行進/痛快!時代劇まつり」が始まった。コロナウィルス騒ぎでお客さんの入りを心配したが、初日はまずますだった。上映回順に32名、20名、15名、11名で、私は1回目の開始時と3回目の終了時に入り口で知人に挨拶だけして、午後は用事があって、映画は見ず。



 23日の月曜は脚本家の石森史郎さんと活動弁士の縁寿さんが見えたので、午後1時から一緒に映画を見た。『血槍富士』『ふり袖侠艶録』『殿さま弥次喜多 捕物道中』と立て続けに3本。それぞれタイプの違う時代劇なので、まったく飽きることなし。お二人にも楽しんでいただけた。問題のお客さんの数は、どの回も15名前後。ラピュタは定員約50名だが、平日はだいたいこの程度なので、コロナの影響で客数が大幅に減ったという印象は受けなかった。
 終わって、『殿さま弥次喜多 捕物道中』を見に来た友人で画家の桜井宏さんを交え、4人で記念写真。



 それからこの4人で近くの中華料理店へ行き、3時間近く映画の話に花を咲かせた。店を出たのは10時近く。石森さんは88歳だし、私が尊敬する大先生なので、車で立川の家までお送りした。立川から引き返し、永福町の自宅に帰ったのは、0時半。

 24日の火曜は、夕方『殿さま弥次喜多 捕物道中』の終了時にラピュタへ行った。お客さんは15名ほど。映画監督の細野辰興さんと助監督の岩谷君が見に来ていたので、お二人と阿佐ヶ谷のおでん屋へ行き、2時間ほど映画談義。細野さんは錦之助の大ファンなので、大いに盛り上がった。


ラピュタ「東映ビッグ・スタア大行進」(その6)

2020-03-11 03:19:44 | 【ラピュタ阿佐ヶ谷「錦之助映画の上映」】
「痛快!時代劇まつり」のチラシの発送がやっと終わった。案内状を添え、錦之助ファンの会の会員51名と映画関係者26名に送った。私一人の手作業なので、2日かかったが、これでスッキリ。
 まあ、でも、今回の上映会は、コロナウィルスの影響で、来場者数がガクッと減ることは間違いなかろう。もう今更、中止も延期もできないから、やるっきゃない!
 明るい喜劇もあるし、すさまじいチャンバラ映画もあるので、わざわざ見に来られた方には、不吉なことなど忘れて、大いに楽しんでもらいたいと思う。
 目下、仕事部屋にポスターを貼って、眺めている。




ラピュタ「東映ビック・スタア大行進」(その5)

2020-02-29 14:26:16 | 【ラピュタ阿佐ヶ谷「錦之助映画の上映」】
 ラピュタ阿佐ヶ谷「東映ビッグ・スタア大行進/痛快!時代劇まつり」のチラシ表紙のデザインが完成!女性デザイナー須川さんの、いつもながらの素敵な表紙だ。中ページの最終校正も済み、今日の夕方には印刷所へ入稿。チラシが仕上がり、配布が始まるのは来週末の3月6日(金)あたりか。

 

 それと、トークに林家木久扇師匠が見えることになった。木久扇さんは大の時代劇通で、これまで私が企画した上映会にいつも協力してくださっているので、今回トークゲストにお招きしたところ、喜んで!とのことだった。最近師匠はユーチューバーとしても有名で(「キクチン」の名で90万人再生中とのこと)、その上、5月半ばまでは寄席でトリを務めたりして大変お忙しいらしいが、5月18日(月)の右太衛門主演『八百万石にいどむ男』の上映回(13:00~)にいらしていただけることに。一昨日マネージャーの方から連絡があった。これで、トークゲストには、星美智子さん、風間杜夫さん、林家木久扇さんが決定(聞き手は私)。




ラピュタ「東映ビッグ・スタア大行進」(その4)

2020-02-19 23:43:34 | 【ラピュタ阿佐ヶ谷「錦之助映画の上映」】
 このところ、ラピュタでやる「東映ビッグ・スタア大行進/痛快!時代劇まつり」のチラシの解説をコツコツ書いている。夜中に1本か2本、映画の録画を見て、翌日の午後はパソコンに向かい、作品のデータと解説をワードの原稿用紙に書く。全部で38作品あるので大変だ。
 何度か見たことがあり、記憶の残っている映画は約15本。その録画は見ないで済ますが、昔一度だけ見て忘れてしまった映画や見たことのない映画は、ちゃんと見ないと書けない。私がVHSかDVDを持っていない映画で、TSUTAYAでも借りられない映画が9本あったので、先日、映画狂の友人からテレビで放映した時のそれらの録画を借りた。
 まあ、映画を見るのは好きだし、参考書を読むのも好きだからいいとして、問題は解説の字数制限である。110字までなので、書きたいことが全然書けない。結局、マニアックなことは除き、映画のストーリーはさわりだけ紹介して、読んだ人がその映画を見たくなるような内容にしたいと考えている。でも、これがなかなか難しい。
 チラシの解説の一例。『はやぶさ奉行』(1957年、深田金之助監督)の解説を書いたが、110字以内に収めるとこんな感じ。
「千恵蔵のご存知遠山の金さん。12本目で初のカラー&ワイド。背中の桜吹雪も色鮮やか。やっぱり御大、啖呵と顔の迫力が違う。橋蔵のねずみ小僧も颯爽と登場。将軍暗殺の陰謀を知った金さん、左甚五郎に変装し日光に乗り込むが、毒を盛られ…。」
 読んだ人、この映画見たくなるかなあ?



 ところで、錦之助の出演映画だとスラスラ書ける。たとえば、
『新選組鬼隊長』(1954年、河野寿一監督)
「新選組の池田屋襲撃。冒頭の壮絶な斬り合いが見もの!千恵蔵の近藤勇、錦之助の沖田総司。二人の師弟愛を軸に、恋模様を織り込みながら新選組の末路までを描く。子母沢寛「新選組始末記」の映画化。近藤勇の人間像を掘り下げた先駆的大作。」




『殿さま弥次喜多 捕物道中』(1959年、沢島忠監督)
「シリーズ第2弾。尾張と紀州の殿様がまたもや城を抜け出して、自由気ままな弥次喜多道中。船に乗ったはいいが、謎の殺人事件に巻き込まれ、追いつ追われつの大騒動。ヒッチコック・タッチを取り入れた底抜けに楽しい常識はずれの時代劇。」




『殿さま弥次喜多』(1960年、沢島忠監督)
「八代将軍をめぐるスクープ大合戦!歌う女事件記者、キュートな娘焼き芋売り、けったいな男伊達らを巻き込みながら、尾州紀州の殿さまコンビが瓦版屋の臨時店員に成りすまし、てんやわんやの大騒動。沢島監督会心のスラップスティック時代劇。」




『水戸黄門』(1960年、松田定次監督)
「お盆のオールスター映画。水戸黄門はやっぱり月形がいい。風格が違う。千代之介の助さん、賀津雄の格さんを従え、江戸の連続放火事件の究明に乗り出す。錦之助の火消しの頭領と大友の田舎侍との友達関係が愉快。松田監督一流の娯楽大作。」




『森の石松鬼より恐い』(1960年、沢島忠監督)
「『森の石松』の舞台稽古が捗らず、イライラした演出家の石井。泥酔して目を覚ますと、江戸時代にタイムスリップ。自分が石松本人に!みんな知った顔なのに話が通じず、次郎長からは金毘羅代参を命じられ…。戦前作品『続清水港』のリメイク。」




『東海一の若親分』(1961年、マキノ雅弘監督)
「明るく気っぷのいい錦之助の「若き日の次郎長」シリーズ第2弾。清水で一家を構えた次郎長は、お蝶と祝言を挙げるが、いざこざから旅に出る羽目に。大政、石松、綱五郎らの子分も揃い、秋葉の祭りを舞台に、仇敵ドモ安一家へ殴り込む!」





ラピュタ「東映ビッグ・スタア大行進」(その3)

2020-02-04 06:24:26 | 【ラピュタ阿佐ヶ谷「錦之助映画の上映」】
「東映ビッグ・スタア大行進」上映スケジュール。ラピュタ阿佐ヶ谷、3月22日(日)~5月23日(土)。黄色いところはトーク・イヴェントのある回。38作品中、錦之助出演作は全部で12本あります。