この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

ハッタリとこけおどし、それに外連味。

2012-08-17 23:52:19 | 旧作映画
 10本レンタルして、3本しか見らずに返却するのも癪だなと思って、あれから頑張ってホラー映画を2本見ましたよ(まぁ別に頑張らなくてもよかったんだけど)。
 

 最初に見たのはアレクサンドル・アジャ製作の『P2』
 クリスマスの夜、残業で遅くなったヒロインが、ようやく仕事を終え帰宅しようとしたところを何者かに襲われ、地下駐車場《P2》に監禁されてしまう、というお話。
 この作品、何がいいかって、ヒロインのアンジェラを演じたレイチェル・ニコルズがかなりの美人さんってことですね。
 これまで見たホラー映画の中で、5本の指に入るぐらいの美人だったなぁ(他は『28週後』のイモージェン・プーツとかね。あとは思い浮かばないけど。笑。)。
 やっぱり、ホラー映画のヒロインは美人じゃないとね(他のジャンルでもそれは言えるけど)。 でも、これだけの美人がクリスマスの夜に、一緒に過ごす彼氏がいないというのは、それはないよね、と思ってしまった(そのことについて何か説明あったっけ?)。
 まぁそうじゃないとお話が成り立たないんだけどさ。笑。
 同じぐらいないよねと思ったのが、ヒロインを監禁するストーカーが、(キチガイなんだけど)フツーにイケメンなんだよね。
 そんだけイケメンならフツーにデートに誘えばいいじゃん!!と思ったのは自分だけでしょうかね?
 深夜の地下駐車場で、ヒロインとストーカーがそれこそ文字通り血で血を洗う死闘を繰り広げるわけなんですが、後半のヒロインのブチ切れっぷりがめっちゃ笑えます。確かにひどい目に合うんだけど、ヒロインの反撃が確実にやり過ぎ。その一線は越えんだろう、って思いました。
 いろいろツッコミどころも多くて、アマゾンのレビューでは評価が低いみたいですが、自分は面白かったです。
 ただ一つだけ納得できなかったのが、白いパーティドレスを着たヒロインが全身びしょびしょになったというのに、ドレスが透け透けにならなかったことですかね。
 そこは透け透けにならないとおかしいだろう!!って見ていてツッコミを入れちゃいました。
 エロくてすみません。笑。


 もう一本はジャウマ・コレット=セラ監督の『蝋人形の館』
 若者たちが迷い込んだ地図に載っていない町は住人全員が蝋人形だった、というお話。
 これを見ようと思ったのは同じ監督の『エスター』がかなりよく出来ていたから。
 女優を追って映画を見ることはないんですが、監督を追うことはあります。

 人気のない藪に入ると、蚊に刺されることがありますが、普段その蚊は人気のない藪で何をしてるんだろうか、と思うことがあります。
 同じことはこの手のホラー映画にも言えて、人が訪れることがない町にたまたまやってきた旅人がそこに住む殺人鬼に襲われる、というホラー映画は数え切れないぐらいありますが、その殺人鬼は普段何をやってるんだろうと疑問に思うことがあります。
 まぁ本作では蝋人形作りなのですが。笑。
 これまたいろいろツッコミどころが多い作品なのですが、一番ありえんやろと思ったのが、町にある蝋人形館が、展示してある蝋人形だけでなく、壁や床などの建築資材がすべて蝋だった、ということでしょうか。
 建築基準法でも認可されないと思いますが、それ以前に、蝋では強度的に建物がもたんやろ、と思ったのは自分だけですかね。笑。
 
 どちらもハッタリとこけおどし、それに外連味が効いていて面白かったです。
コメント (2)
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社会派SF映画の傑作!!(だと思うよ)、『26世紀青年』。

2012-08-16 21:32:26 | 旧作映画
 気がつくと今日でお盆休みも終わりですね。
 皆さん、どのように過ごされましたか?

 自分は、『桐島、部活やめるんだってよ』と『アベンジャーズ』の二本を休みの間に観に行きましたけどね。
 その他は何をしてたんだろう、、、う~~~ん、わかんね。誰か教えて♪って感じです(誰も知らんっつーの)。

 あ、そういえば、ゲオで旧作ばかり10本もDVDをレンタルしましたよ。
 まぁ旧作だと一本レンタル料金が¥50なんで、10本借りてもたかだか¥500なんですけどね。笑。

 何を借りたか、順不同で挙げていくと、ホラー映画で『屋敷女』、『P2』、『インシディアス』、『蝋人形の館』、『トライアングル』の5本、コメディで『26世紀青年』、『モール☆コップ』の2本、その他『息もできない』、『マルホランドドライブ』、『ウインターズ・ボーン』の3本の計10本です。

 10本も借りたのはいいんですけど、いくつか計算違い、問題があって、それは何かというとまず日本語吹替え版が収録されてないソフトが三本もあったこと!!
 基本的に家でDVDを見るときはブログの記事の執筆などをしているので、日本語吹き替えと字幕、両方ともONにしてるんですよね。
 一応借りるとき注意していたつもりなんだけど、まさか三本もあるとはね。やられた!!(自分に!!)と思いました。

 それから調子こいて5本もホラー映画を借りたのはいいんですが、ブログでも何度か書きましたが、家で一人ではホラー映画を見れない!!
 一人だと途中でビビってしまってリモコンで再生停止してしまうのです。
 劇場で観る分には結構平気なんですけどね(『SAW』シリーズは全7作劇場で観ました)、周りに人がいるから(特に女性)。
 この体質を自分では面堂終太郎体質と呼んでいます。笑。

 あと、お盆休みの間、あまりに暑くてDVDすら見る気になれなかった、というのは我ながら予想外でしたね。笑。

 それでも一応何本か見ましたよ。
 最初に見たのがachiさんに薦められたデヴィッド・リンチ監督の不条理サスペンス『マルホランドドライブ』。
 基本的に自分は人に薦められたら出来るだけ映画などは見るようにしているのです。
 でも薦めてくれたachiさんには悪いんですが、正直ピンとこなかったかなぁ。
 絵画でいえば、シュールレアリズムの作品を見たような感じ?世の中には自分が理解できない作品もあるのだなぁと思いました。

 次に見たのがあっつぁんさんお薦めの『インシディアス』。
 いやぁ、見てる最中何度再生停止のボタンを押そうと思ったか。
 めっちゃ怖かったです、ハッタリとこけおどしが。笑。
 (ホラー映画にしては)脚本がきちんと練られていてその点は感心しました。
 この映画が面白いと思った人はジュリアン・ムーア主演の『シェルター』も面白いんじゃないかな。
 あれもハッタリとこけおどしが効いた、(ホラー映画にしては)脚本が練られているので。

 さて、その次に何を見るかと思って、特に理由もなく見た『26世紀青年』は非常によかったです。
 ある意味社会派SFとして傑作だと思いました。

 主人公はあらゆることにおいて平凡な能力を持つ、軍立の図書館司書であるジョー。
 彼は平凡であるがゆえ極秘のプロジェクト《冬眠プログラム》の被検者に選ばれてしまう。
 実験期間は1年だけのはずだったが、手違いにより、彼が次に目覚めたとき、500年の月日が流れていた…。

 SF映画において未来描写というのは主に次の2つのパターンがあります。
 一つは、永遠に降り続く酸性雨、街並みは無国籍風の『ブレード・ランナー』タイプ。
 もう一つは見渡す限り荒れ果てた大地、知性を感じさせるものはない『マッドマックス』タイプ。
 この『26世紀青年』はそのどちらでもなく、都市はただただゴミに埋もれてるんですよ。わかりやすく言うとピクサーの『ウォーリー』の世界?と書くとまるで『26世紀青年』が『ウォーリー』をパクったかのようですが、実際の製作は『26世紀青年』が先ですけどね。
 なぜゴミだらけなのかというと、26世紀の人類がゴミの仕分けが出来ないから。
 とにかく人類がひたすらとんでもなくバカになってるって設定なんですよ。
 ジョーが刑務所で受けさせられる知能テストが、「5リットルのバケツと10リットルのバケツがあります。バケツは合わせていくつ?」みたいな問題ですからね(未来人はそれが解けない)。
 
 この設定、どこかで見たことあるな~と思ったのですが、思い出しました。
 これ、藤子・F・不二雄の『みきおとミキオ』と基本アイディアが同じですよね。
 あちらは少年漫画だから、下品なギャグや毒の効いた風刺はなかったですけどね。

 SFとしても、コメディとしてもよく出来ている作品なのですが、ただ、風刺がきつすぎて笑えない場面もありましたけどね。
 ともかく、タイトルがB級だからといって見ないのは勿体ない傑作だと思います。
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大河原、福岡に来るってよ。

2012-08-15 20:39:21 | 日常
 タイトル通りです。
 大河原が福岡に来るらしいです。
 しかも福岡といっても福岡市ではなく、おすぎが観光大使を務める嘉麻市に。
 嘉麻市ってこれまで意識したことすらなかったんだけど、大胆なことするなぁ。

 ところで、、、大河原?それ、誰?って人はよもやいないですよね。
 大河原といったら当然大河原邦男のことですよ。

 思いっきり敬称を略してますが、別に敬意がないってわけではもちろんありません。
 大河原邦男ぐらいの人物になると、手塚治虫と一緒で、どう敬称をつければいいかわかんないんですよね。
 手塚治虫は「手塚治虫さん」でも、「手塚治虫様」でも、「手塚治虫氏」でもなく、「手塚治虫(敬称略)」としか呼べない。
 それと一緒。

 この人がいなければ、今の日本のロボットアニメはなかった、と言っても過言じゃないぐらいのスゲー人だと思っています。
 正直、自分はもう熱烈なアニメファンではないのですが、それでも大河原邦男が来るという以上は会いに行こうと思います。

 大河原邦男が嘉麻市の織田廣喜美術館に来るのは今度の日曜日、8/19です。
 
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日本よ、これが映画だ。というほどでもない『アベンジャーズ』。

2012-08-14 21:32:39 | 新作映画
 ジョス・ウェドン監督、ロバート・ダウニー・jr主演、『アベンジャーズ』、8/14、ワーナー・マイカル・シネマズ筑紫野にて鑑賞。2012年31本目。


 先に先行上映されている『プロメテウス』を差し置いて、『アベンジャーズ』を先行上映初日の初回に観てきました。
 本当は順番に観ていきたいのだけれど、地元のシネコンでは『プロメテウス』の先行上映って夕方とレイトショーでしかやってないんだもんな~(他のところは知らないけど)。

 それはさておき、『アベンジャーズ』、いろんな意味で感動しましたよ。
 まず何といっても本作は掛け値なしに映画史上最大の映像プロジェクトといってよいですからね。
 この映画が実現しなければ、何のためにサミュエル・L・ジャクソン扮するフューリーが『アイアンマン』や『マイティ・ソー』などで意味ありげに登場したのかもわかんないし、フューリーが登場した映画をすべて『アベンジャーズ』のための番宣だった、と考えるとこんな贅沢なことはありません。 
 そんな壮大なプロジェクトの実現を目の当たりにするんですから、やっぱり感動しようってもんですよ。
 しかもそれほど壮大なプロジェクトであるにもかかわらず、監督がほとんど無名といっていいジョス・ウェドンですからね(『セレニティー』とか見た人いるの?)、ハリウッドではしばしば大作映画の監督が聞いたこともない人に任されることがあって、アメリカってスゲーなぁと思ってしまいます。
 以上、個人的に『アベンジャーズ』に感動したポイントでした!!

 って、感動したのはそこだけかい!!って突っ込まれそうなんですが、う~ん、、、ストーリーやヴィジュアルではこれといって感動することはなかったなぁ。
 あ、いや、訂正、名前すら覚えていないエージェントのオッサンが神であるロキに一矢報いて散っていくシーンは燃えたかなぁ。しかもそのオッサンの死がアベンジャーズ・チームの結束のためにフューリーに利用されるのは、下っ端エージェントの悲哀を感じずにはいられなくて泣けました。
 でもそれぐらいかな。
 少なくとも、「日本よ、これが映画だ」とやたら挑発的なキャッチコピーで煽るほどには、また、世界歴代興行収入三位を達成したという前評判ほどには面白くなかったかな。
 もちろんまったく面白くなかったってわけではなく、こちらが勝手に事前に期待値を上げただけといえばそうなのかもしれないけれど、やっぱり、突き抜けた面白さを期待しちゃうよね。それなりの面白さではなくって。

 というわけで今夏に公開されたアメコミ原作映画の個人的な評価は『ダークナイト・ライジング』>『アベンジャーズ』>『アメイジング・スパイダーマン』といったところです。
 でもお薦めは『桐島、部活やめるってよ』だけどね。笑。


 お気に入り度は★★★☆、お薦め度は★★★☆(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
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学園ヒエラルキー最下層の叫び、『桐島、部活やめるってよ』。

2012-08-13 20:06:28 | 新作映画
 吉田大八監督、神木隆之介主演、『桐島、部活やめるってよ』、8/11、Tジョイ久留米にて鑑賞。2012年30本目。


 久しぶりの邦画鑑賞だったりします。
 今年に入って何と1本目(アニメは除く)。
 去年も五十本前後劇場で映画を観て、やっぱり邦画は三、四本でした。
 DVDも五十枚近く持っていて、邦画のそれは一枚だけですからね。
 自分の映画鑑賞は相当洋画に偏ってる、と言ってよいでしょう。

 でも別に、絶対邦画は観ないぞ!!と心に固く誓っているとか、そういうわけではないのです。
 贔屓にしている監督の新作が公開されたら観に行くようにしていますし(去年でいえば三谷幸喜の『ステキな金縛り』、今年なら内田けんじ監督の『鍵泥棒のメソッド』)、ピピッとアンテナに引っかかる作品は観に行ってます。
 
 ただ、テレビドラマ発の作品は、、、どうしても観に行く気がしないですね。具体名を挙げると『海猿』とか、『踊る大捜査線』とか、まぁ観に行ったらそれなりに面白いのかもしれませんが。

 『桐島、部活やめるってよ』は(邦画では)本当に久しぶりに、ピピッとアンテナに引っかかる作品でした。
 どこら辺に惹かれたのかは上手く説明できないんですけど、これは観に行かなくては!!と思えましたね。
 そして実際鑑賞しての感想ですが、『桐島、部活やめるってよ』は邦画、洋画の括りを抜きにして、紛う事なき傑作でしたよ。
 ただ、どこら辺が傑作だったのかは上手く説明できそうにないのですが。笑。

 今年になって、やたらいじめ問題がテレビニュースや新聞でやたら取り上げられてますよね。
 別段それ自体は悪いことではないのですが、ただ、違和感は覚えるんですよね。
 どうして今年になって急に?って。
 ぶっちゃけ言って、いじめって今年になって始まったわけでも凶悪化したわけでもないじゃないですか。
 昔からずっといじめってありますよね。
 長く疑問だったのですが、ある事件の存在を知って、少し腑に落ちました。
 自分は、青森でそのような暴行事件があったことなど、寡聞にして知りませんでしたよ。
 別に自分は熱烈なニュースウォッチャーではありませんが、大津のいじめの事件ほどはマスコミはこの事件を大々的に取り上げてないですよね。
 いじめによる自殺と、いじめによる暴行死、よりどちらが凶悪なのかは一概には言えないと思いますが、それでも青森での事件が軽く扱われてよい類いのものではないのは間違いないでしょう。
 では、なぜ大津の事件はニュースで大々的に取り上げられ、青森の事件はあまり話題にならないのか。
 まぁ、、、たまたまなんだと思います。
 たまたま何かの流れで大津の事件はニュースで大々的に取り上げられるようになり、青森の事件はそうはならなかった。
 それだけのことなのでしょう。

 繰り返しますが、いじめって昔からあって、そして今後も無くならないものだと思います。
 世界から戦争が無くならないように、社会から犯罪が無くならないように、学校からいじめは無くならない。
 学校という社会の縮図で、ヒエラルキーは確かに存在し、強者は支配し、弱者は足掻く。
 それが現実ってものですよ。

 この記事を現在進行形でいじめに合っているいじめられっ子が読むとは思えないのですが、それでも敢えて伝えたいことがあるとすれば、いじめられている当人がいじめを無くそうとしてもそれはおそらく無駄だってことです。
 そんなことに時間を割くよりも、本当に好きなことを何か見つけろ、って言いたい。
 そしてそれを奪われないように最大限に努力をしろ。戦え。
 
 『桐島、部活やめるってよ』はそういう映画だと自分は思いました。


 お気に入り度は★★★★☆、お薦め度は★★★★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。 
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真夏の夜のお薦めホラー映画。

2012-08-10 22:57:21 | 旧作映画
 拙ブログの数少ない常連であるsunblueさんから、「お薦めのホラー映画を教えて下さ~~~い、でもあまりグチャグチャドロドロした奴は嫌♪」というリクエストをいただいたので、何本かお薦めのホラー映画を紹介したいと思います。

 今まで観た中で一番衝撃を受けたホラー映画といえば何といっても『マーターズ』です。
 ある意味ホラー映画の到達点だと自分は思っています。
 様々な見方の出来る作品なのですが、自分は現在、この作品を二人の少女、リュシーとアンナの究極の友情の物語だと考えています。
 リュシーはすべてをリセットし、アンナとの新生活を始めるために凶行に及ぶが、アンナの裏切りによって自ら死を選ぶ。一方アンナはリュシーを信じきれなかったために彼女を死に至らしめ、そのことに絶望し、あらゆる責め苦を受け入れる…。
 限りなく残酷な作品なのですが、二人の友情は美しい、と自分は思います。
 ただ、言うまでもなく、この作品はよほどホラー映画に耐性がある人じゃないと見ちゃダメです。笑。
 最近のホラー映画ってぬるいのばっかなんだよな~とかほざいてる人に、是非見てもらいたいですね。

 さて、ここからが本当にお薦めのホラー映画です。
 自分は、本当に良いホラー映画はただ単に怖いというだけでなく、「怖い」に加えて、何らかのプラスアルファがあると思っています。
 孤児の少女エスターを引き取ることになった一家の恐怖を描く『エスター』は、最後まで見ると、「怖い」だけでなく、自分は切なくなりました。
 なぜかというと、あまり詳しくいうとネタバレになってしまうので控えますが、彼女を狂気に走らせる、その理由が理解できるからかなぁ。ほんと切ない。

 同じく切ない系ホラーだと思うのが『ぼくのエリ 二百歳の少女』かな。
 孤独な少年の隣りに引っ越してきた少女が実は吸血鬼だった、というお話です。
 この作品も切なく、残虐で、そして美しいです。
 ちなみに『モールス』というタイトルでハリウッドでリメイクもされて、オリジナルの方が完成度は高いと思いますが、リメイクはリメイクで悪くないです。
 見比べてみるのも一興かもしれません。

 あとはかなり前の作品だけどミッキー・ローク主演の『エンゼル・ハート』もよいです。
 ミッキー・ローク扮する私立探偵ハリーは、サイファーと名乗る謎の人物から、人探しの仕事を依頼されるが、それ以来、彼の周りでは不審なことばかり起きるようになる…。
 純然たるホラーというより、ジャンル的にはオカルトかもしれませんが、やはり怖いと言えば怖いです。

 まぁとりあえず、こんなところかな。
 でも、今日紹介した作品を見て夜眠れなくなっても当方は一切責任を持ちませんのでそのつもりて…。
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福岡アジア美術館に行ってきました。

2012-08-05 22:12:36 | 日常
 土曜日は映画を観る前に福岡アジア美術館に行ってきました。
 実はここだけの話、週末、美術館巡りをするのが趣味の一つなんですよね。
 ふっふっふ、アカデミックな趣味でしょ?
 なんて、嘘です。
 この日福岡アジア美術館、通称アジ美を訪れたのは、企画展の『おいでよ!絵本ミュージアム2012』で、普段お世話になっている不思議博物館の館長の作品が展示してあるので、ま、冷やかしで観に行ってやるか、と思ったからです。


   

 これが館長の作品。巨大なトマトちゃん。
 ゴメン、館長、製作途中で、ずいぶんデッサンが歪んでるな~と思ったんだけど、デッサンが歪んで見えるデザインだったんだね。笑。

 
   

 さて、問題です。この鳥のオブジェは何で出来ているでしょうか?
 答えはwebで!!
 
 会場内には何千冊、いやもしかしたら何万冊という絵本が置いてあって、もし絵本フェチの方がいたら悶絶ものだったと思うんですが、自分はそういうわけではないので、正直入場料の九百円は高いなーと思いました。
 しかし、常設展も見られて、そちらの方はすごくよかった!!
 先日の大原美術館よりよかったかもしれない。
 大原美術館は展示してある作品が多岐に渡り過ぎて、焦点がどこにあるのかわからなかったんですけれど、こちらの方は素直に受け入れられたというか。
 時間がなかったので鑑賞が早足になってしまいましたが、また来てもいいかな、と思いました。
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愛すべきSF的小作品『アタック・ザ・ブロック』。

2012-08-04 20:54:35 | 新作映画
 ジョー・コーニッシュ監督、ジョン・ボヤーガ主演、『アタック・ザ・ブロック』、8/4、中洲大洋劇場にて鑑賞。2012年29本目。


 8/4はリドリー・スコットの『プロメテウス』の先行上映日ということで、よ~し、どーせだったら『プロメテウス』、『遊星からの物体X ファーストコンタクト』、『アタック・ザ・ブロック』とエイリアンものを三タテでハシゴするかぁなどと事前には勇んでいたのですが、実際には『プロメテウス』と『アタック・ザ・ブロック』の上映時間が思いっきりかぶっていて、この二作品を同じ日に観ることは出来ませんでした(『プロメテウス』、九州では夕方の一回のみの上映でしたが、他のところもそうだったのかな?)。
 三タテでハシゴできないとなると、ハシゴそのものをする気が無くなって、結局この日観たのは『アタック~』だけでした。う~~ん、我ながらヘタレ。笑。

 映画評論家の町山智浩氏がツイッターで、「『アメイジング・スパイダーマン』と『ダークナイト・ライジング』、どちらか一本観るとしたら、どちらがお薦めですか?」という映画ファンの質問に対してこう答えていました。
 一本だけ映画を観るとしたら『アタック・ザ・ブロック』を観ろ、と(そのツイートを再確認しようと思ったら見つからなかったけど。ツイッターってほんと情報の垂れ流しだよね。)。
 そこまで言われては期待しないわけにはいかないじゃないですか、『アタック・ザ・ブロック』。

 で、実際観ての感想ですが、、、う~~~ん、フツー、かな?
 面白くないってことはないんだけど、絶賛されるほどでもないような気がする…。
 何だか煮え切れない評価になっちゃいましたけど、それでもいいな、って思うところはありました。
 
 自分は低予算のSF映画が好きです。
 正確には低予算のSF映画でしばしば見られる、金はないけど面白いものを作ってやるぜ!という作り手の意気込みと、突き抜けたアイディアが好きなんですよね。
 具体的には『ターミネーター』とか『トレマーズ』とか、ストーリーそのものも面白いんですけど、如何に少ない予算で派手に見せるか、そういった作り手の工夫が垣間見れるのも楽しいのです。

 本作はほんと低予算だったんだろうな~と思えるんですが、その最たるのが、エイリアンのデザインですね。
 ほんと一歩間違えれば、手抜きだろ、としか思えないデザインなのですが、この映画の中ではそれがいい味を出しています。

 あと、主役のモーゼスを演じたジョン・ボヤーガがいいんですよ。
 ほとんど少年版デンゼル・ワシントンって感じで、目力が半端じゃないんです。
 彼は、将来俳優として有望なんじゃないかな。

 観て損はないと思いますが、まぁでも九州でも上映館がほとんどないし、数少ない上映館である中洲大洋劇場でもわずか一週間の上映だし、この先劇場で観るのは難しいかもしれませんね。


 お気に入り度は★★★☆、お薦め度は★★★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
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鳥取の代わりに。

2012-08-03 22:40:45 | 旅行
 七月の連休の岡山旅行が自分的にはどうにも不完全燃焼だったので、八月のお盆休みには鳥取(にある三徳山の投入堂)に行くつもりでした。
 が、岡山旅行から帰ってきて、鳥取の宿を取ろうとしたのですが、これがまったく取れない!!
 う~~~ん、、、夏休みだからって、鳥取に行く人はそんなにいないだろう、なんて思っていた自分が間違ってました。鳥取の人、ゴメンなさい。

 九州から鳥取まで、下の道(国道)を利用して往復するのに何日掛かるのか、それすらよくわかってなかったりするのですが、全泊車中泊というのはさすがにきつすぎます。一泊ぐらいは普通の宿に泊まりたいです。

 というわけで、お盆休みに鳥取に行くのは諦めました(三徳山攻略のためにトレッキングシューズまで購入したのに!!)。
 お盆休みは家で大人しくしていることにします。もしくはクソ生意気な姪っ子と甥っ子の相手をすることになるでしょう。

 で、代わりにってわけではないのですが、九月の頭にシンガポールに行くことになりました。
 いろいろあって、安く行けることになったんですよね、シンガポール。

 もしかしたら、シンガポール旅行なんて羨ましい!って思われる方もいるかもしれません。
 いやいや、そこまで美味しい話ではないのです。
 だって、行先は同じアジアのシンガポールなのに、旅程が二泊四日ですからね。笑。
 なぜそんな弾丸ツアーみたいな旅程になるのかというと、そもそも福岡を発ってシンガポールに着くのがシンガポールに着くまでが九時間半もかかるんです。
 福岡からシンガポールまで直通便があるにはあって、直通便であれば、たぶん六時間ぐらいの旅なんですよ。
 ただ、時期的に修学旅行と重なって、直通便のチケットはなく、途中ベトナムに寄らなくちゃいけないんです。
 ベトナム(空港)滞在時間およそ三時間。
 なるほど、安いわけだよ。笑。

 まぁどういった理由であれ、安いに越したことはないし、最初から九時間半かかるとわかっていれば、時間もそれなりにつぶせるはずです。と思いたい。

 海外旅行どころか、飛行機に乗ることすら稀なので、何を用意すればいいかすらよくわかりません。
 海外旅行、もちろん特にシンガポールに行かれる方、これを持って行った方がいいですよ、というアドバイスがあればどうぞ教えてください。
 よろしくお願いします。
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二枚のサントラ。

2012-08-02 21:24:54 | 音楽
 ネットで「NO MUSIC,NO LIFE」というフレーズを掲げている人をよく見かけます(ミクシィの『NO MUSIC,NO LIFE』コミュは七万人以上いる。つまり、音楽がこの世から無くなれば、七万人が死ぬ。)。音楽がなければ生きていけないなんて大袈裟だな、と思いつつも、同時に羨ましいなとも思います。
 だって、音楽がなければ生きていけないということは、逆に音楽さえあれば生きていけるってことなんでしょう?
 音楽に限らず、それさえあれば生きていける!!っていうものがある人が羨ましいです。
 自分にはそういうふうに依存するものがこれといってないので。

 音楽もまったく聴かないってわけではないのですが、行き帰り、往復六時間以上のドライブで、かけるCDは一枚だけ、ということもざらですしね。
 CDを購入することも半年に一度あるかどうか、ですね。

 そんな自分ですから、映画やテレビドラマのサントラの類いもほとんど持っていません。
 しかし、例外的に二枚だけ、サントラを所有しています。

 一枚目のサントラはオリジナルビデオアニメ『ジャイアントロボ THE ANIMATION : 地球が静止する日』のサントラです。
 昨日の記事で『ダークナイト・ライジング』のことを「プロットの破綻した傑作だ」と評しましたが、プロットが破綻していることにかけてはこの『ジャイアントロボ~』も負けてはいません。
 はっきりいってストーリーは何が何だかわけがわかりません。この作品が、結局何を伝えたかったのかもやっぱりよくわからない(遺言は正確に、そしてわかりやすく伝えよう、ですかね?笑。)。
 でも、『ジャイアントロボ~』はプロットが破綻していて、なお史上最高のオリジナルビデオアニメなんです。
 キャラクターデザイン、メカニックデザイン、作画、声優、(プロットを除いた)何もかもが本当に最高なんです。
 もちろん音楽も例外ではありません。
 たかがアニメのサントラと侮るなかれ、演奏するのは世界でも五本の指に入ると言われるポーランド国立ワルシャワフィルハーモニックオーケストラ(よく知りませんけどね。笑。)。
 そんなことが可能だったのも、『ジャイアントロボ~』製作当時がバブル真っただ中だったからでしょう(たぶん)。
 吹奏楽のコンクールでもよく演奏されるというのも頷ける話です。いくつかyoutubeのアドレスを張っておきますね。こちらとか、こちらなど。

 しかし、自分がこの世で最も素晴らしいと思うサントラはもう一枚の方で、それはテレビゲーム『伝説のオウガバトル』のサントラ『~OGRE~GRAND REPEAT~』です。
 自分は、音楽を言葉で語れるほど語彙が豊富ではないのですが、これは本当に素晴らしいのです。
 幸い、リンク先のアマゾンでは視聴できるようなので、是非聴いてもらいたいですね。
 そして、もし知り合いに吹奏楽の関係者がいて、コンクールで演奏する曲に悩まれているようだったら、このサントラを薦めて欲しいです。
 そしていつか、『ジャイアントロボ~』同様、このサントラの楽曲がコンクールで演奏されることになればよいなぁ、と自分は思います。
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