『古畑任三郎』が来年正月の三夜連続スペシャルで放映、しかも第二夜はあの大リーグマリナーズのイチローが犯人役として出演し、そしてシリーズ終了だそうです。
以前SMAPが犯人役として出演したときもかなりの高視聴率でしたから、今回も贔屓目なしで見て軽く視聴率三十パーセント超えちゃうんじゃないでしょうか?
シリーズ終了を惜しむファンの声もあちこちで耳にします。
そんな人気シリーズである『古畑任三郎』も実は放映開始当初視聴率で苦戦したことをご存じでしょうか?(第一シリーズでは『警部補・古畑任三郎』でしたが。)
今ではとても信じられませんが、これが本当の話で、脚本家の三谷幸喜自ら自身の小説『大根性』の中で冒頭から二ページに渡ってボヤいています。
以下そのまま抜粋します。
“僕の仕事は脚本家だ。テレビの脚本を書いたり、自分でやっている小さな劇団に芝居を書き下ろしたりしている。
今は、テレビの連続ものの刑事ドラマを書いている。この雑誌が書店に並ぶ頃にはもう放送も終わっていることと思う。
これの評判が滅茶苦茶悪い。
日本の刑事ドラマといえば、人情物か、アクション物か、そうでなかったら社会派と相場が決まっていた。
だから今までの刑事ドラマにはない、論理で犯人を追い詰めていく、本格ミステリ風の作品を作ろうということで始めた企画だった。
しかし視聴率が全然伸びない。延びないどころか回を追うごとに下がっている。
もともと、地味な内容なので、爆発的にはヒットしないだろうと思っていたが、この結果はやはり淋しい。
ちょっとマニアックになりすぎたかな、という反省はあった。なにしろ触れ込みは『日本初本格的推理ドラマ」だったから。
しかし熱烈な推理小説ファンにも、これまたすこぶる評判が悪いのだ。まったく始末におえない。
知り合いのミステリ通の間ではもうかなりの悪評。曰く、トリックに穴がありすぎる、リアリティがない、犯人が間抜けすぎる。お前はミステリがわかっていない。お前には失望した。お前は人間のクズだ。お前なんか消えてしまえ。
なにもそこまでいわなくたっていいじゃないか、君たち。
結局、一般視聴者はついてこれないし、マニアは納得しないという、つまりはこの世の生きとし生けるものの中で喜んでいる者は、うちの母親だけという、とても絶望的な番組になってしまった。まあ、僕の力足らずと言ってしまえばそこまでですが。
そういうわけで、この分ではもう二度とテレビの仕事は来ないんじゃないかと、将来に非常に不安を抱きつつ、僕は今、この原稿を書いている。”(注:赤字による強調はこちらがしたものです。)
う~ん、三谷幸喜と言えば、自虐がネタといってもいいと思いますが、ここまでくると逆に笑ってしまいますよね。
あなたがこの業界で干されることは決してないですよ、とポンと肩をたたきたくなるというか。
それにしても三谷は本当に誰かから「お前には失望した。云々」っていわれたんでしょうか。
さすがにこれは『古畑任三郎』への酷評に凹んだ三谷の作り話だと思うんですけど、どうかな?
それから、どんなドラマであっても息子が脚本を書いたドラマは無条件で喜ぶという三谷の母親の愛の深さにはいたく感動したのですが、『今夜、宇宙の片隅で』でも同様だったのか、気になるところです。笑。(あれは、本当につまらなかった・・・。)
以前SMAPが犯人役として出演したときもかなりの高視聴率でしたから、今回も贔屓目なしで見て軽く視聴率三十パーセント超えちゃうんじゃないでしょうか?
シリーズ終了を惜しむファンの声もあちこちで耳にします。
そんな人気シリーズである『古畑任三郎』も実は放映開始当初視聴率で苦戦したことをご存じでしょうか?(第一シリーズでは『警部補・古畑任三郎』でしたが。)
今ではとても信じられませんが、これが本当の話で、脚本家の三谷幸喜自ら自身の小説『大根性』の中で冒頭から二ページに渡ってボヤいています。
以下そのまま抜粋します。
“僕の仕事は脚本家だ。テレビの脚本を書いたり、自分でやっている小さな劇団に芝居を書き下ろしたりしている。
今は、テレビの連続ものの刑事ドラマを書いている。この雑誌が書店に並ぶ頃にはもう放送も終わっていることと思う。
これの評判が滅茶苦茶悪い。
日本の刑事ドラマといえば、人情物か、アクション物か、そうでなかったら社会派と相場が決まっていた。
だから今までの刑事ドラマにはない、論理で犯人を追い詰めていく、本格ミステリ風の作品を作ろうということで始めた企画だった。
しかし視聴率が全然伸びない。延びないどころか回を追うごとに下がっている。
もともと、地味な内容なので、爆発的にはヒットしないだろうと思っていたが、この結果はやはり淋しい。
ちょっとマニアックになりすぎたかな、という反省はあった。なにしろ触れ込みは『日本初本格的推理ドラマ」だったから。
しかし熱烈な推理小説ファンにも、これまたすこぶる評判が悪いのだ。まったく始末におえない。
知り合いのミステリ通の間ではもうかなりの悪評。曰く、トリックに穴がありすぎる、リアリティがない、犯人が間抜けすぎる。お前はミステリがわかっていない。お前には失望した。お前は人間のクズだ。お前なんか消えてしまえ。
なにもそこまでいわなくたっていいじゃないか、君たち。
結局、一般視聴者はついてこれないし、マニアは納得しないという、つまりはこの世の生きとし生けるものの中で喜んでいる者は、うちの母親だけという、とても絶望的な番組になってしまった。まあ、僕の力足らずと言ってしまえばそこまでですが。
そういうわけで、この分ではもう二度とテレビの仕事は来ないんじゃないかと、将来に非常に不安を抱きつつ、僕は今、この原稿を書いている。”(注:赤字による強調はこちらがしたものです。)
う~ん、三谷幸喜と言えば、自虐がネタといってもいいと思いますが、ここまでくると逆に笑ってしまいますよね。
あなたがこの業界で干されることは決してないですよ、とポンと肩をたたきたくなるというか。
それにしても三谷は本当に誰かから「お前には失望した。云々」っていわれたんでしょうか。
さすがにこれは『古畑任三郎』への酷評に凹んだ三谷の作り話だと思うんですけど、どうかな?
それから、どんなドラマであっても息子が脚本を書いたドラマは無条件で喜ぶという三谷の母親の愛の深さにはいたく感動したのですが、『今夜、宇宙の片隅で』でも同様だったのか、気になるところです。笑。(あれは、本当につまらなかった・・・。)