乙一著『Arknoah 1 僕のつくった怪物』、読了。
おそらくですが、今、このブログに目を通している誰よりも自分は乙一との付き合いが長いです(付き合いが長いと言ってももちろん一方的なものですが)。
ジャンプJノベルズの『夏と花火と私の死体』の初版本を所有している人なんてそうはいないでしょうから(初版は相当少なかったはず)。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/23/108a20868b70c56155c479e1fd12e465.jpg)
シワなし、破れなし、汚れなし、帯つき、ついでに愛読者カードつきの初版本。たぶん、現存する中で最も状態の良い一冊。一万円なら売ってもいい。笑。
デビュー以来、ほとんどの著作を購入しています。
一番好きな作品は中田永一名義で書かれた『小梅がとおる』かな。何度読んでも、松代さんと土田さんが柚木に声をそろえて「当然でしょ」というシーンは泣けます。別に泣くシーンではないのだけれど。『ラクガキをめぐる冒険』も同じぐらい好きです。
逆にパッとしないと思うのは、そうだなぁ、『冷たい森の白い家』か『神の言葉』あたりかなぁ。この二作が不出来であることは乙一自身認めてませんでしたっけ?
さて、最新作『Arknoah 1 僕のつくった怪物』ですが、正直、かなりつまらなかったです。
自分にとって乙一という作家の作品は、設定の奇抜さと展開の妙に感心させられるのですが、『Arknoah 1 僕のつくった怪物』に関して言えば、特に感心することはありませんでした。
設定は誰かがすでに思いついていそうで(というか、いじめられっ子が本の世界に逃げ込むというのはエンデの『はてしない物語』に酷似し過ぎ)、展開は本当にとろくて、読むのがかなりきつかったです。
本の世界であるアークノアの設定があまり魅力的でなく、その上独創性、説得力、ともに欠けているように思えました。
すべてが創造主が作り上げた世界であるなら、異分子もすぐに排除できそうなものだけどなぁ。
それにアークノアの住人の不死性も上手くシステムとして成り立っているようには思えない…。子どもの住人はいつまでも子どものままってこと?その子どもは何年生きても知識を得ることはないの?そこら辺の説明もされてなくて、読んでいて、モヤモヤしてしまった。
まぁ本作は三部作ということなので、最終的な評価は第三作を読んでからにしたいと思います。
正直、続きもあまり気にならないのだけれど…。
おそらくですが、今、このブログに目を通している誰よりも自分は乙一との付き合いが長いです(付き合いが長いと言ってももちろん一方的なものですが)。
ジャンプJノベルズの『夏と花火と私の死体』の初版本を所有している人なんてそうはいないでしょうから(初版は相当少なかったはず)。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/23/108a20868b70c56155c479e1fd12e465.jpg)
シワなし、破れなし、汚れなし、帯つき、ついでに愛読者カードつきの初版本。たぶん、現存する中で最も状態の良い一冊。一万円なら売ってもいい。笑。
デビュー以来、ほとんどの著作を購入しています。
一番好きな作品は中田永一名義で書かれた『小梅がとおる』かな。何度読んでも、松代さんと土田さんが柚木に声をそろえて「当然でしょ」というシーンは泣けます。別に泣くシーンではないのだけれど。『ラクガキをめぐる冒険』も同じぐらい好きです。
逆にパッとしないと思うのは、そうだなぁ、『冷たい森の白い家』か『神の言葉』あたりかなぁ。この二作が不出来であることは乙一自身認めてませんでしたっけ?
さて、最新作『Arknoah 1 僕のつくった怪物』ですが、正直、かなりつまらなかったです。
自分にとって乙一という作家の作品は、設定の奇抜さと展開の妙に感心させられるのですが、『Arknoah 1 僕のつくった怪物』に関して言えば、特に感心することはありませんでした。
設定は誰かがすでに思いついていそうで(というか、いじめられっ子が本の世界に逃げ込むというのはエンデの『はてしない物語』に酷似し過ぎ)、展開は本当にとろくて、読むのがかなりきつかったです。
本の世界であるアークノアの設定があまり魅力的でなく、その上独創性、説得力、ともに欠けているように思えました。
すべてが創造主が作り上げた世界であるなら、異分子もすぐに排除できそうなものだけどなぁ。
それにアークノアの住人の不死性も上手くシステムとして成り立っているようには思えない…。子どもの住人はいつまでも子どものままってこと?その子どもは何年生きても知識を得ることはないの?そこら辺の説明もされてなくて、読んでいて、モヤモヤしてしまった。
まぁ本作は三部作ということなので、最終的な評価は第三作を読んでからにしたいと思います。
正直、続きもあまり気にならないのだけれど…。
乙一の作品を読むとたいてい「えー!?」という驚きがあるものなのですが…。
今回の作品は作風が違うのは誰でも
分かる。
だからと、いってつまらないと
否定するなら付き合いが長いなんて
言葉使わないでほしいね。
作風が変わっても
乙一さんの良さの真の良さは
何も変わってない
ちゃんと、読めば普通に面白い。
大体、批判するくらいなら
Upしないで
ご自身の胸の中で一生考えててね。
>ちゃんと、読めば普通に面白い。
ちゃんと読めば普通に面白い、ですか。
名無しさん、お伺いしたいのですが、あなたは乙一の作品に、“普通の”面白さを求めているのですか?
あなたはそうなのかもしれませんが、自分は違います。
自分が乙一に求めるのは“突き抜けた”面白さです。
読んでいて、ぐわっと魂を鷲掴みにされるような、もしくはハンマーでガツンと頭を殴られるような、そんな面白さを求めています。
あなたみたいにハードルを低く設定してはいないのです。
>大体、批判するくらいなら
Upしないで
ご自身の胸の中で一生考えててね。
批判記事は一生胸の中にとどめておくべきだ、というのですか?
贔屓の作家であれば無条件に面白いと思えと?
盲目的に作品を肯定するような環境がその作家にとってプラスになる、本当にそう考えているのですか?
名無しさん、作家にとって何が本当にプラスになるのか、あなた自身もう一度考え直しては如何でしょうか。
同じく新人の時から読み込んでいる付き合いの長い者ですが、乙一の魅力は奇抜さだけではありません。
刺激の強いものを取りすぎて、出汁の味が分からなくなった人のような意見のように思えました。
特に今回は三部作。
ファーストフードなような読み方をしていては勿体ないと感じました。
Unknownさんであれば、『ダンデライオン』を読んでも満足されたのではないでしょうか。
『ダンデライオン』は深く読み込む価値のある作品でしたか?何度も読み返したくなる魅力のある作品でしたか?
それから、例え書き捨てのコメントだったとしても、名前の欄を未記入で済ませることは感心しません。
次からはHNをちゃんと名乗られてくださいね。
趣味じゃなかったのヒトコトで十分でしょう?
続刊を待ってる人もいる。
こんな過去のページにつっこむ私もアレですけどね。
面白くなかった本を具体的にどう面白くなかったか、感想を書くのは執筆活動に影響するから控えろ、というんですか?
何を言っているんですか?
乙一はプロの作家ですよ。
プロの作家が厳しい評価を受けたからといって執筆を止めるわけがないでしょう。
止めたとしたら、そこまでの才能だったというだけの話です。
乙一の才能をもっと信用したらどうですか?
私は乙一さんのファンではないけど、ファンタジーが好きなのでアークノア面白かったです
次も買う予定で、楽しみに待ってました
なんだか私の感覚を全否定された気分でへこんでましたけどこの批判は乙一さんの作品をよく知っていて、期待しているからこその感想ってことですよね
アークノアを面白いと思ってる人、私以外にも世の中にはたくさんいると信じてます(´;ω;`)
ただこの記事の書き方読み手のこと全然考えてない感じがするんですよね
乙一さん宛に書いてる訳じゃないんだから不特定多数の人の目に触れる場所に自分の意見を言うのであれば言葉を選ぶべきだったと思います
批判するのが悪いんじゃなくて、肯定的な感想を持つ人がこの記事を見つけてどのような思いを抱くか考えるのも、書き手として大事なことではないでしょうか
最後に「感じ方は人それぞれ」みたいな一言でも添えておけばここで議論なんて起こらないのでは…(._.`)
長文失礼しました。
またまた「乙一の悪口を言うのは許せない」系のコメントかと思いましたが、どうやらそうではないようですね。
自分もファンタジー小説は好きですよ。
外国の作品では『クラバート』、日本の作品では『ユタと不思議な仲間たち』が特に好きですね。
読まれたことはありますか?
きっと気に入ると思います。
『アークノア』は自分にはあまり面白くはなかったです。
導入部がエンデの『はてしない物語』に酷似している時点でのれませんでした。
でもそのことが気になるって人って自分の他にはいないみたいですね。
自分にはそのことの方が驚きですが。
>ただこの記事の書き方読み手のこと全然考えてない感じがするんですよね
耳が痛い言葉です。
実際考えていないので。
自分は自分が好きな作品が酷評されていても、それで腹が立ったり、傷ついたり、凹んだりすることはありません。
自分にはない感覚です。
世の中にはいろいろな考えがあるのだな、と思うだけです。
感想は自由ですしね。
解釈の間違いに関しては気になりますが。
ただ( '-' )さんの仰っていることはもっともだと思います。
酷評することを止めることは出来ませんが、酷評する際は一言断りを入れるようにしましょう。
ありがとうございました。