この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

正直脚本に感心しなかった『運び屋』。

2019-03-09 22:31:57 | 新作映画
 クリント・イーストウッド監督、主演、『運び屋』
、3/9、Tジョイ久留米にて鑑賞。2019年10本目。


 この日は一日で三本映画を観ました。
 前週一日で二本見たばかりなのですが、三本となると久しぶりかなぁ。
 とはいえ、一日五本観たこともありますけどね。笑。
 良いこのみんなはマネしちゃダメだよ!

 なぜ一日三本鑑賞という無茶をしたかというと単純に三月は観に行く映画がいっぱいあるにもかかわらず、休日出勤もあるので観に行ける時に観ないといけないからです。
 翌週に回せるとは限らないんですよね。

 さて、久しぶりの映画マラソン、記念すべき一本目はクリント・イーストウッド引退作である『運び屋』です(何本目の引退作なんだろう?)。

 名匠と呼ばれるイーストウッドの作品ですし、前評判もかなり高かったし、観る前の期待値はそれなりに高いものがありました。
 が、、、キャラクターに感情移入は出来ないわ、脚本は非常に雑だわ、自分には全くダメでしたね。

 麻薬の運び屋になった90歳のジーサンのお話です。
 このジーサン、最初のうちは自分が何を運ばされているか、知らないんですよね(といっても荷物を車に乗せる連中が銃で武装している段階でだいたいわかりそうなものですが)。
 で、二度目か三度目の仕事の時に荷物が麻薬であることに気づくんです。
 が、そこで何か葛藤があるかというと特になし。
 やばいものを運ばされているな、、、まぁいっか、ぐらいの感じ。
 この段階でこのジーサンに感情移入することは出来なくなりました。
 やがて仕事をこなしていくうちに大ボスに気に入られ、酒池肉林のパーティに呼ばれ、若い娘二人相手にハッスルハッスル🎵
 そのくせ自分の担当の売人に対しては説教じみたことを言うんですすよ。
 何様だよ、と思いましたね。

 密売組織のテキトーさ加減も頭が痛くなりました。
 最初のうちはジーサンに対して携帯電話は仕事が終わるたびに処分しろ、みたいなことを言って、なるほど密売組織は慎重なんだなと思わせて、終盤、とある事情によりジーサンが行方をくらますとおたおたするばかりなんです。
 車にGPSを仕掛けておくぐらいの知恵はないんかい!と言いたくなりました。

 密売組織を追う捜査局もテキトーさでは負けてなくて、運び屋は黒の車に乗っているという情報があるにもかかわらず、一度ならずジーサンを掴まえ損ねるんです。
 何だそりゃと思いましたよ。

 脚本が雑だと思った個所はまだまだあるのですが、とりあえず省略します。
 個人的にはダメだな!と思いましたが、何だかんだ言ってそこは名匠イーストウッドなので、そこそこ感動出来る作品にはなっています。
 観たい人は観てもいいんじゃないでしょうか。

 
 お気に入り度★★、お薦め度★★★☆(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
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