この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

デル・トロ版に比べてイマイチだった『ヘルボーイ』。

2019-09-29 22:55:24 | 新作映画
 ニール・マーシャル監督、デヴィッド・ハーバー主演、『ヘルボーイ』、ユナイテッド・シネマキャナルシティ13にて鑑賞。2019年41本目。


 もしアメコミ原作映画で何が好きかと聞かれたら、『アベンジャーズ』でも『スパイダーマン』でもなく、自分は迷わず『ヘルボーイ』と答えます(もちろんギレルモ・デル・トロ版)。
 どこら辺が好きなのか?
 まず、そこはかとないユーモアですかね。
 魔界の王子たるヘルボーイが恋愛のことでぐじぐじ悩んで10歳ぐらいの男の子にアドバイスを受けるシーンは思い出すだけでニヤニヤ笑えてきます。
 クロエネンといった敵キャラのデザインがまたカッコいいんだ!
 出来れば『ヘルボーイ』はデル・トロに作り続けて欲しかったです。

 とはいえリブート版も無視するわけにはいかないですよね。
 デル・トロ版が好きであったのならなおさら!
 リブート版の行く末もきっちり見届けねばなるまいて(そんな義務はない)。

 リブート版の監督であるニール・マーシャル、最初その名前を目にした時、どこかで聞いたことがあるな、と思ったのですが、すぐには思い出せませんでした。
 家に帰ってパソコンで調べてよーやく思い出しましたよ。
 この人、『ドッグソルジャー』の監督の人じゃん。
 『ドッグソルジャー』を見たという人はそんなに多くはないでしょう。
 多くはないでしょうと言ってる自分も細かいところのまでは覚えていないのですが、腸で縄跳びするシーンだけは強烈に記憶に残っています(ありましたよね、そういうシーン)。
 『センチュリオン』をDVDで見たとき、この先、この監督の作品を見ることはないだろうなと思ったのですが(要はつまらなかった)、まさか『ヘルボーイ』の監督として再び自分の目の前に現れるとは!

 ビックリするぐらい変わってなかったですね、ニール・マーシャル。
 ネットの映画レビューではゴア描写の苛烈さが問題視されていましたが、自分は、仕方ないじゃん、そういうのが好きな人なんだから、としか思いませんでした。
 ゴア描写は気にならなかったのですが、作品の出来自体はどうだったかというと可もなく不可もなくといったところでしたね。めちゃめちゃ個人的にツボだったデル・トロ版の『ヘルボーイ』にはやっぱり遠く及びませんでした。

 リブート版がオリジナル版に比べて出来がイマイチだった時、何だかホッとする自分がいます。
 いや、本当は悔しくもあるんですよ。
 この程度のリブート版を作るぐらいなら、どうしてデル・トロ版の第三弾を作らなかったんだって。
 
 でも、リブート版がデル・トロ版に比べてはるかに面白かったとしたら、デル・トロ版の『ヘルボーイ』こそ最高!と思っていた自分って何なんだ、って言いたくなると思うんですよね。
 自分で自分のことが信じられなくなる。
 それに比べたらいいかなと思ってしまう、、、ファン心理って本当に複雑です。笑。


 お気に入り度★★☆、お薦め度★★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
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