この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

僕たちはただ少しばかり目立ちたかっただけなんだ、映画『プロジェクトX』。

2013-07-10 21:27:05 | 旧作映画
 六月は怒涛のDVD月間でした。
 その余波は七月に突入してもなお続き、ツタヤのレンタル半額サービスはとっくに終了したというのに、未だにDVDを見まくってる感があります。日曜日から昨日までに四本、DVDで準新作を見ましたよ。

 そのうち、『ティモシーの小さな奇跡』『人生はノー・リターン』『Mr.ズーキーパーの婚活動物園』の三本は、まぁ蚊も鳴く鱶も鳴くといったところだったので感想は省略、コイツはスゲェなと思った『プロジェクトX』だけレビューを書きたいと思います。

『プロジェクトX』という大層なタイトルですが、当然某国営放送のお堅いドキュメンタリー番組のことではありません。
 主人公は、実の父親からも「あいつはイケてないヤツだ」と太鼓判を押されるトーマスと、トーマスに負けず劣らずイケてない親友のコスタとJBの三人組。
 彼らの夢はクラスで「イケてるヤツだ」と思われること。一見ささやかだが、彼らにとっては人類が火星に到達するのと同じぐらい実現が難しい夢だった。
 だがそのための絶好の機会が訪れる。(それなりに裕福な)トーマスの両親が旅行に出かけるのだ。
 よし、トーマスの誕生祝いを兼ねて、最高にクールなホームパーティを開こう!そしたら俺たちは明日からクラスの人気者だ!
 こうして彼らの人気者になるための計画《プロジェクトX》が発動する。
 しかし彼らは知らなかった。それが悪夢の始まりだということを…。

 一言で言えば、イケてないヤツらが人気者になるべくパーティを開いたら、ハチャメチャなことになっちゃった、という映画です。
 でも、そのハチャメチャさ加減が、絶対に予想の遥か斜め右を行きます。
 本作は一応ジャンル的にコメディなのですが、後半はハチャメチャすぎて、コメディというより集団心理の恐怖を描いたパニック映画の様相を呈してきます。
 
 本作のプロデューサーは『ハング・オーバー』シリーズで名を馳せたトッド・フィリップス。本作に比べたら『ハング・オーバー』シリーズもお上品にすら思えます。
 はっきりいって良識に身を委ねる人にはお薦め出来ないし、コメディとして笑えるかというと正直疑問です。
 しかし、ともかく予想の斜め右を行く映画を観たい、ぶっ飛んだ映画を観たいという方にはお薦めです。
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