この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

それはどうなんだろうと思った『白蛇:縁起』。

2022-01-23 20:20:40 | 新作映画
 ウォン・カホン/チャオ・ジー監督、三森すずこ吹替主演、『白蛇:縁起』、1/22、イオンシネマ福岡にて鑑賞(無料観賞クーポンにて、鑑賞料金0円)。2022年2本目。

 2022年の記念すべき2本目の映画として中国・アメリカ合作のフル3DCGアニメである『白蛇:縁起』を観に行ってきました。
 なぜこの映画を観ようと思ったかというと、yahoo映画での評価が高かったからというのと、再上映だったから、という理由からです。
 Blu-ray&DVD発売を記念してのご祝儀上映とはいえ、再上映される映画に駄作はないだろうと思ったのです。
 あと、1月も半ばを過ぎてそろそろ2本目を観ないとヤバいのでは、と思ったのもあります(何がヤバいんだ)。

 予想通り、よかったですよ、『白蛇:縁起』。
 再上映されるだけのことはあるな、と思いました。
 キャラクターたちこそ陶器人形めいたCGっぽさを残していますが、その動きはどこまでも滑らかで、中国の墨絵を思い起こさせる背景は非常に美しく、それを見るためだけに観に行く価値があると言ってもいいぐらいです。
 
 ただ、根本的なところで、それはどうなんだろうと思うところがありました。

 《以下ネタバレ》

 愛した女性が蛇の化身だった、というお話です。
 正体が蛇である女性を果たして愛せるのか、、、う~む、自分だったら難しいかな…まぁ自分のことはさておき、愛せるということにしましょう。
 愛の形は様々ですしね。
 自分がそれはどうなんだろうと思ったのはそこではありません。
 作中、蛇は修行を積めば人の姿になることが出来る、という設定です。
 修業を積んだ蛇が人の姿になるというのは、蛇と人とを比べた場合、人の方が優れているからという人の発想があってこそです。
 蛇が修行によって人並みの知能を得たとして、人の姿になることを望むだろうか、と疑問に思いました。
 私見ですが、望まないんじゃないですかね。
 だって蛇は蛇の姿ですでに美しいですから。
 もし人の姿であることを望むのであれば、その理由が必要だと思うのですが、この作品において、特にそういったものはないのです。
 一応ヒロインの白(はく)に関しては国師を暗殺するために人間に化けた、という理由をつけられますが、他の蛇たちも人の姿をしてますからね。

 まぁそういったことが気になるのは自分ぐらいのものなんでしょう。
 細かいところが気にならないという方にはお薦めのロマンチックファンタジーです。

 お気に入り度★★★☆、お薦め度★★★★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
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2 コメント

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Unknown (あり寸)
2022-01-26 18:54:57
愛した女性が蛇の化身だった。
私の好きな漫画で「百鬼夜行抄」であったな~。
白は、「千と千尋~」のハクとは、違うんだね。
って程度の、思考のおバカさんです。
そりゃ、カエルやナメクジの化身と蛇じゃ、違うよな
(〃艸〃)ムフッ
この映画自体、 (せぷ)
2022-01-28 21:27:23
この映画自体、中国の古い民話をベースにしているみたいだから、『百鬼夜行抄』も参考にしているのかもね。

カエルはともかく、ナメクジには化身っていなさそうだよね。
やっぱり化身が存在するためには元の生き物がある程度知能が高くないといけないんじゃない?
とマジレスしてみました。笑。

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