この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

結局こじれにこじれまくっちゃった『残り全部バケーション』論争。

2012-12-25 21:54:42 | 読書
 本記事は伊坂幸太郎著『残り全部バケーション』の第五章の非常に重要な部分についてネタばらししています。これから『残り~』を読むつもりの方は読まない方がいいです。
 それから断っておきますけど、やたら長いです。長い記事を読むのが苦手という人はやっぱり読まない方がいいです。

 先日の記事で、ミクシィの伊坂コミュの『残り全部バケーション』トピックで、『残り~』の第五章に出てくる『食べ歩き日記』というブログの管理人サキが自分の解釈と違う人がいて驚いた!というようなことを書きました。
 あの話には続きがあります。実はあれからも岡田派と沙希派の間で論争が続いていて(沙希派は自分だけなんだけど。笑。)、自分が折れないものだから、論争はこじれにこじれまくっちゃってます。

 自分が岡田が管理人ではないと思うのは、第一章から第四章を読む限り、岡田にはブログの管理人としての適性、つまり、文章力、コミュニケーション能力、それに自己主張の強さ、といったものが伺えないからです。

 文章力、この場合基本的に文章の上手さのことですが、文章を書くことが好きだ、ということでもいい。好きこそものの上手なれ、といいますしね。
 第一章から第四章の間に、岡田は文章を書くのが上手いんだなとか、文章を書くのが好きなんだなと思わせる描写が一切ないんですよね。

 コミュニケーション能力、これもブログ運営には必須だと思います(特に人気ブログであれば)。
 その証拠にコミュニケーション能力を著しく欠く自分のブログはお世辞にも流行っているとは言い難い。笑。
 いい年をして、友だちと呼べる友だちがいなかった岡田にそれがあるとは思えないのです。

 そして自己主張の強さですが、ブログって結局自己主張の場ですよね。あれが好きだとか、ここはよかったとか、これは面白いと思うとか、そういうことを述べる場であると思うのです。
 岡田には不思議な強さがあって、やると一度決めたことは何があっても必ずやる男なのですが、それでも自己主張が強いとは思えないのです。自分が好きなものであってもあえてそれを他人に触れ回るようには思えない。
 本文でも自分の考えを強く主張するシーンはありません。
 そういった適性に欠ける岡田が実は人気ブログの管理人だった!というオチは意外ではあっても素直に「そうだったのか!」と受け入れられるものではありません。
 
 何よりサキは表向き女性なんですよ。少なくとも溝口という男はそう思っている。
 ということは、サキが岡田であったなら、彼は女性の文体でブログの記事を書いていたことになります。
 岡田にそういう器用さがあるようにも、そうせざるを得ない理由があるようにも、まったく思えない。

 とはいえ、今述べたことはすべて状況証拠にすぎません。
 状況証拠で真っ黒であっても、それで犯人であるとは限らない。
 同じように岡田がブログの管理人であるようには思えなくても、何かのきっかけがあって、短期間で変わってしまったのかもしれない。
 その可能性は否定できません。
 ただ、自分は岡田の身に起きた何かがまったく想像出来なかったので、その可能性を排除したのです。

 しかし、自分には想像出来なくても、岡田がブログの管理人であると思っている人たちであれば、何かしら考えがあるに違いない、そう思って、岡田派の人たちに尋ねたんですよ。
 岡田はなぜ、ブログを始める際、性別を偽ることにしたのですか?想像で構わないので考えを聞かせてください、って。
 もちろん正解のある答えではありません。
 要は自分が納得出来る答えであればそれでいいのです。
 自分には想像もつかない、でも、なるほどな、と思える答えが返ってくるものと期待していました。
 確かに返ってきた答えは自分には想像つかないものでした。
 岡田派の人はこう答えたんです。
 岡田は、スィートといえば女性だからと思ったから、ブログを始める際も女性のフリをしたんじゃないですか。それで納得出来ませんか、と。
 ・・・・・・。
 納得出来るはずがないじゃないですか、そんな夢もロマンも愛もない答えで。

 インターネットというのはなりたい自分になれる世界だと思います。
 基本的に、犯罪を目的としないのであれば、性別を偽るのも、年齢を偽るのも、自由だと自分は考えます。
 しかし、何かを偽る、嘘をつくのは、やはりリスクを伴う行為なんですよね。
 嘘をついていたことがバレたときはどうしたって非難されますしね。

 性別を偽ってブログをしている人ももちろんいるとは思います。
 でもそういった人たちはきちんとリスクのことまで考えているんじゃないですかね。
 そして何より性別を偽るだけの理由がちゃんとその人なりにある、自分はそう考えます。
 少なくとも、スィートといえば女性だから、そんな理由にならない理由で性別を偽る人がいるとはとても思えない。

 だから、納得出来ませんかと聞いてきた岡田派の人に、はっきり納得出来ません、と答えました。
 以来、岡田派の人とは少しずつ関係が不穏なものになっていき、先日とうとうこんなコメントをされてしまいました。以下全文転載。

 
>>[023] せぷさん

伏線分析というよりはただの主観的想像ですね。
想像されるのはご自由ですが、想像から導き出された解答を断定調でここに書いた上で他の伊坂ファンに押し付けようとしているあなたの本読みとしての姿勢に激しく嫌悪感を覚えます。だからレスしたんですが、こんなに荒れてしまうとは…

コミュの皆様失礼しました。これ以上やりとりしません。
せぷさん→なんか反論がある場合は直接メッセージください。丁寧に解説いたします。

追記
駄文だと思ってるなら最初から投稿しないように。
私は自分が一度書いた投稿を消すつもりはございません。



 本読みとしての姿勢に激しく嫌悪感を覚える、かぁ。えらいいわれようだなぁ。笑。

 まず断っておきたいのは、自分は何も自分の考えを人に押し付けようと思ったことは一度もない、ってことです。
 自分はただ、自分はこう思います、と最初に考えを述べて、そのコメントに対して、そうじゃないと思いますと自分宛てにコメントをしてきた人にだけ、反論をしているだけなのだし。
 違う考えのコメントであっても、自分に宛てたものでなかったら、相手にしてないよ。
 反論をすることが考えの押し付けになるんだったら、誰も反論なんて出来なくなるよね。
 それにトピックが荒れたといってるけど、異なる意見をぶつけ合うことが荒れたことになるの?議論=荒らし?
 自分は自分の考えを曲げなかっただけのつもりなんだけど、それが荒らし行為になるの?
 自分は自分と考えの異なる人のことを悪しざまに罵ったり、人格を否定したことはないよ。
 相手のことを悪しざまに罵ったり、人格を否定したりする行為こそ荒らしではないの?

 思うにこの人は本当に荒れたトピックを見たことはないんだろうなぁ。
 本当の悪意を見たことがない、ある意味羨ましい人だよ。

 この人とは別段メールで議論の続きをするつもりはまったくなくて、それは議論というものは公けの場でするべきものだと自分は考えているからだけど、でも公けの場で人を悪しざまに罵るのは(この人のために)止めといた方がいいんじゃないかと思って、その旨メールしたら、あなたとマナーについて話すつもりはない!!というブチ切れたメールが返ってきました。笑。
 よくこんなキレやすい性格で反論があればどうぞ、なんて言えるもんだなぁと感心しました。

 まぁ愚痴っぽくなったけど、別に落ち込んでるわけではありません。
 自分はどうでもいい人に何を言われようがどうでもいい、というスタンスなので。
 でも、同じ作家の小説を読む者同士がこうも分かり合えないというのはもう少し悲しむべきことなのかもしれません。

 それにしても長くなっちゃった…。
コメント (63)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 我未だ特装版を入手すること... | トップ | クリスマス・イブ・イブの夜... »
最新の画像もっと見る

63 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
てか (鈴木花子)
2012-12-27 12:21:39
サキ=岡田

って読み方が 一番楽しいし ウキウキすると思いませんか?

違ったら…物語 あの後 最悪な結末になりますよ…(≧ヘ≦)



私は思います(^w^)

答えは読んだ人が出せば良いと思いますけどね♪

やぱ 楽しい話が私は好きです
返信する
Unknown (さくら)
2012-12-28 17:36:43
このブログの文章を見る限り、やはり押し付けがましいようにしか思えません(笑)
受け手にそう取られてしまうような書き方になってしまっているのだと思います。

返信する
『ぼくのメジャースプーン』の (小夏)
2012-12-28 20:54:48
「サンタクロース論争」状態になっているわけね。(笑)


>スィートといえば女性だからと思ったから、ブログを始める際も女性のフリを~

「スィーツ男子」なるジャンルが確立された今時の若者ならアリでしょうが、
年代によっては、「男性がスィーツブログを書くなんて・・」と躊躇する殿方は多いかも。
その岡田某ってお幾つ位の方なのでしょう?
(って、そーいう問題じゃない?)


個人的には、楽しく読めればオチなんてどうでもいいと思いますけどね。
そもそも、原作者からしてその議論が出ることを狙って、その部分をぼかした可能性もあるのでは?
返信する
スィーツ男子有り♪ (sunblue)
2012-12-28 21:51:16
お邪魔いたしますよぉ?

スィーツ男子。
おりますよぉ?(^^)♪
作る方も、食べる専門さんも、それについてブログ投稿される方も♪

伊坂さんの本を読んでいないので、何とも言えないのですが、
上記の小夏様に同意でして、作者さんの「そんな意図」があるやもしれませんしねぇ(^^)

ただ、せぷさんは「そう思っただけ」なのでしょう。
ただ単に。

考えも、思いも、思い方も、人それぞれだから、それでいいのでは?もちろん、せぷさんも♪
私も「自分にとって面白く、楽しく読める(読めた)」のが1番と思います。

余談です。
自宅改築に伴い、本(漫画も含む)を処分致しましたぁ(;。;)
もちろんCD類もですぅ(;。;)
本。
ブック・オフさんに来て頂き、
全部で、ジャンル問わずで、281冊中272冊査定に通り¥9500弱のお金になりましたぉ♪♪♪
残りの9冊中5冊は「ゲゲゲの鬼太郎」だったのですが、表紙が無くて×でした(^^;)

中には、30年モノのぉ「アガサ・クリスティー」とかあったのに…何がよかったんだろぉ?
返信する
あの (ですね)
2012-12-28 23:12:45
なぜ文章がこんなに長くなるか自己分析したことありますか?
自分の知っている事、考えた事をすべて詰め込もうとする。それは、自分に自信がなく、自分を大きく見せようとしている心理が働いているからです。
おまけに書いてあることは、単なる想像なのに事実のような書き方で書かれているからです。
例をあげると、ブログにはコミュ力が必須⇒岡田にはそれが伺えない⇒だから管理人は岡田ではない。というくだりですが、「そうとも限らない」というのが正直な感想です。
特に食べ歩きブログが"人気ブログ"というのはどこに書いてありましたか?返信が早いってことはそれだけメッセージを送る人間が少ないってことでは?
おまけに後半は自分に意見した方への文句たらたら。自分は間違っていませんよね?という事を強調した文章です。もう少し大人な対応ができませんかね。
返信する
コメント、感謝です。 (せぷ)
2012-12-30 11:23:51
鈴木花子さん、さくらさん、小夏さん、コメント、感謝です。

>鈴木花子さん
>サキ=岡田って読み方が 一番楽しいし ウキウキすると思いませんか?
ウキウキするというのであれば、岡田は沙希が管理人であるブログを毒島に紹介して、毒島はその管理人を岡田であると誤解したまま溝口にそのブログの存在を教え、溝口はそこの常連となり、溝口がそのブログにコメントするのを毒島はニヤニヤと、岡田は複雑な思いで眺める、、、という想像は楽しくないですか?
少なくとも自分はニヤついてしまうんですけどね。

ちなみにこの流れであっても最悪な結末にはなりません。
事前に沙希と岡田が事前に溝口からメールが届いてきた場合のことを打ち合わせていればいいだけの話なので…。

詳しくはこちらに書いてあります。
http://blog.goo.ne.jp/sepurainnole/e/e37cbb251ffba4d1d880d217675eee20

もちろん、この考えを強制するつもりはありません。
花子さんが岡田=管理人説を支持するのも全然構わないと思いますよ。
ただ、願わくば、なぜ岡田が性別を偽ってブログを始めることにしたのか、その理由か、切っ掛けを花子さんなりに想像して欲しいってことです。
そしてその想像がロマンに充ちたものであれば言うことはありません。

>さくらさん
そうですか、さくらさんには自分が考えを押し付けようとしているように見えるのですね…。
だとしたら、自分は自分の考えを強く主張しすぎたのかもしれませんね。
さくらさんは正しいと思ったことを強く主張したこと、強く主張したいと思ったことはありませんか?

>小夏さん
『ぼくのメジャースプーン』、今では懐かしいタイトルです。
好きな作品ではありますが、その論争のことはさっぱり忘れちゃってましたよ。笑。

『残り~』の時代がいつなのか、岡田の実年齢がいくつなのかは、作中明かされていません(そのはず)。
読んだ印象では最終第五章が現代、第一章における岡田の年齢は二十一、二といったところです。

>個人的には、楽しく読めればオチなんてどうでもいいと思いますけどね。
まったく同意です。
はっきりいって赤の他人がどのように作品を読み取ろうが自分にとってはどうでもいいことです。
でも、あなたの考えはどうなのか、と問われれば、答えないわけにはいかないのです。

>原作者からしてその議論が出ることを狙って、その部分をぼかした可能性もあるのでは?
その可能性は無きにしも非ず、ですが、その割には岡田≠管理人説を唱えているのが自分だけ、というのはちょっと悲しい、ですね。
返信する
コメント、感謝です。 (せぷ)
2012-12-30 12:01:19
sunblueさん、ですねさん、コメント、感謝です。

>sunblueさん
>お邪魔いたしますよぉ?
お邪魔してください。笑。

スィーツ男子、別段珍しくはないですよねぇ。
それを理由に性別を偽るのはすごく変!だと思うのです。

>ただ、せぷさんは「そう思っただけ」なのでしょう。
そうですよ。
自分はそう思い、そう主張し、それを曲げなかっただけ、です。
そのことで非難されるいわれはないと思うんですけどねぇ。

>ブック・オフさんに来て頂き、
全部で、ジャンル問わずで、281冊中272冊査定に通り¥9500弱のお金になりましたぉ♪♪♪
思わぬ臨時収入ですね。
でも、古書を売るのであれば、最初はどちらか古書店がよかったんじゃないですか?
ブックオフでは稀少本の価値を査定してくれないでしょう?
とはいえ、ブックオフの方がお手軽であるのは間違いないことですが。

>ですねさん
ですねさん?それともあのですねさんとお呼びすべきですか?
出来たら次からは(次があればですが)もう少しわかりやすいHNだと助かります。

自分は確かに長文の記事を書きました。
一応読み直しましたが、別段削除するような箇所はありませんでしたよ。
断定的な口調で書くと、なぜ断定口調で書くのかと責められ、長文で書くと、それは自信がない証拠だ、と分析される。
短文で、曖昧口調で書けばよかったのですか?
これまでの文章では説明が足りない、隙がないようにと思って書いたのに?

確かに食べ歩き日記が人気ブログである、とは明記はされてませんね。
でもあの溝口が愛読者になって、管理人であるサキにぞっこんだったんですよ?(ぞっこんである、というのも決めつけですか?)
であれば当然人を惹きつける、魅力的なブログであったのは間違いないところですよね。
そういったブログであれば人気ブログなのだろうなと考えるのが自然ではないですか?
まぁ確かに世の中、魅力的なブログが人気ブログだとは限りませんが、個人的にはそうあって欲しいところです。
返信する
同じ伊坂ファンとして (香織)
2012-12-30 21:22:20
せぷさん、そんなに相手を負かすような文章やコメントを書いて楽しいですか?
同じ伊坂ファンとしてちょっと残念な気がします。

私は友人と本や映画に限らず色々なことで意見がぶつかり合うことがありますが、相手を負かそうとは思わないです。
熱が入ってムキになることはありますが、最終的にはお互い「そういう見方もあるんだね」という感じでおさまります。

せぷさんは何としてでも自分の意見を通したいのですね。
過去の記事を読みましたがダークナイトライジングでもそんな感じがしました。
あれはもはや議論とは呼べないですね。
人は上手く言葉にできないけど「何となくそう思う」ってこともあるんです。
それを「理由を述べよ」って言われても答えられない場合もありますよ。
返信する
言い負かす、、、 (せぷ)
2013-01-01 22:30:17
言い負かす、ですか…。
他人が自分と異なる考えを持つことを悪いだなんて思ってません。
むしろそれは面白いことだと思います。

しかしそれとは別に作品の解釈について誰かと議論を交わすこと、それによってその作品に理解が深まることはよいことだと思います。
勝ち負けなどただの結果にすぎず、自分が正しいこともあれば、間違っていることもある、それだけのことだと思うんですけどね。
返信する
なるほど、たしかに (こはら)
2013-07-11 14:15:26
キーワードでぐぐってここに来ました。古いブログにいまさらですが、この小説先週読んだところなので。ぼくはせぷさんの解釈、しっくりきました。そういわれればそうだよなって。
逆にサキが沙希である根拠って、作者が同じ連作短編の中に、同じ読み方の人物を何の説明もなく入れているってことが一番大きいわけですよね。僕は読んでいるとき沙希ちゃんのことなんて、すっかり忘れていたけれど、作者がそれを忘れているとは思えない。そこには何らかの意味があるはずだと考えるのが自然でしょう。

とはいえ、ラストが焼肉屋からのメールだったりしても、作品としてはまったくしまらないわけで。その可能性もあまり考えられない。もしサキが沙希ちゃんなら、あのエンディングはどう考えられるか。

重要な伏線は、沙希ちゃんだって、溝口が書いたメールのことを岡田と同様に知っているということですよね。それなら、沙希ちゃんからきっとメールが返ってくることになるわけだ。沙希ちゃんは、おそらく岡田さんからのメールで、何か事情があるのだろうと考える。沙希ちゃんが岡田さんが生きていることを知っていれば、そういう内容になるし、知らなければ知らないという内容になる。後者はかなり悲劇的です。焼肉屋からのメールとはまるで重みが違う。

伊坂さんって、甘さ辛さ、かなりぎりぎりのバランスで書いているけれど、最近はどちらかといえば辛目の作品がメインになっている。そうなると、これはおそらく悲劇であり、そのようなニュアンスを持たせるためにあえてブログの管理人の名前をサキちゃんにしたのだろう。

僕はそんなふうに考えてみました。
返信する
意外です。 (せぷ)
2013-07-11 22:13:43
こはらさん、はじめまして。
とても意外です。自分の意見にどういった形であれ、賛同してくれる人が現れるとは。
誰にも理解されないものとばかり思ってました。

本文には書きませんでしたが、自分がブログの管理人のサキが沙希本人であると考える理由がもう一つあります。
それは“生活圏”です。

毒島によって処払いを喰らった岡島が溝口と生活圏を共有していた、とは考えられません。
具体的にいうと、深夜にコンビニで岡島と溝口がばったり顔を合わせる、というようなことはありえないと思います。

次にブログの性格についてです。
こはらさんはブログの管理人がどこに住んでいるのか、気にすることはありますか?
自分は通常気にすることはありません。
なぜなら、映画ブログにしろ、読書ブログにしろ、そのブログの管理人がどこに住んでるのかということと、ブログの記事は基本的に関係のないことだからです。

しかしながら食べ歩きブログはどうでしょう?
○○というお店のケーキは最高に美味しい!という記事に反応するのは実際そのケーキを食べたことがある人だけではないでしょうか。
つまり食べ歩きブログの管理人であるサキとそのブログの常連である溝口は生活圏を共有していた可能性が高いと言えます。

溝口と岡田は生活圏を共有しておらず、サキと溝口が生活圏を共有しているのであれば、サキと岡田は別人である、と考えるのが自然です。

>最近はどちらかといえば辛目の作品がメインになっている。
そうでしょうか?
確かに一時期はそうでした。『あるキング』などがそうですよね。あの作品の面白さは自分にはまったくわかりません。

しかし、東北大震災を境に、伊坂幸太郎の作風は確実に以前のものに戻った、と自分は思います。
おそらく、伊坂幸太郎が本当に書きたい作品というのは『あるキング』などのような読者の理解の及ばない作品なのでしょう。
でも今は自分が書きたい作品ではなく、読者が読みたい作品を書いている、『ガソリン生活』を読むにつけ、自分はそう思うのです。

ps.よければ、サキ=沙希という設定で『近況報告』という二次創作作品を一篇書いているので、そちらを読んではもらえませんか?
誰にも顧みられなかった作品です。。。
http://blog.goo.ne.jp/sepurainnole/e/e37cbb251ffba4d1d880d217675eee20

返信する
Unknown (Unknown)
2013-08-20 10:23:27
サキと沙希。作者がこの名前を付けたのには何かしらの意味があるはず
返信する
当然、 (せぷ)
2013-08-20 20:29:34
>Unknownさん
>サキと沙希。作者がこの名前を付けたのには何かしらの意味があるはず
当然あると思いますよ。
伊坂幸太郎はそういったことを得意とする作家ですからね。
返信する
Unknown (masako)
2013-11-12 20:45:37
こんばんは。初めてコメントします。
というか初めてブログを拝見させていただきました。
古い記事なのにすみません。

先日残り全部バケーションを読み終わり、たまたまブログにたどりつき、その内容がとても興味深かったので思わずコメントさせていただきました。

私、活字中毒ですっごく本を読んでるのに読み方が単純すぎるようで、いつも作者の罠に引っ掛かってしまいます。

そして今回も毒島のセリフから何も疑うことなくサキ=岡田だと思って疑っていませんでした。

だから最初せぷさんのブログ記事を見た時はえええ?とびっくりしました。

でも記事内容&コメントの追記などを見て、ブログの文章や生活圏を考えたら確かにサキ=沙希の方がしっくりくるなぁと思いました。確かに岡田がスイーツのブログをイマドキの女の子口調で書いてる姿は想像できないですよね。

で、そう思ったところで質問があります。
もしサキ=沙希だったとして、何故毒島はサキのブログを知っていたのか?と考えたら、岡田が教えたと考えるのが普通ですよね。そうすると何故岡田はサキのブログを毒島に教えたのでしょうか?

サキ=沙希と考えた時にどうしてもそれがわからなくて今結構悶々としてます。
せぷさんのお考えを聞かせkていただけると嬉しいです。
返信する
Unknown (masako)
2013-11-12 20:47:26
↑修正しながら書いていたら文章が所どころおかしくなってしまっててすみません(^^ゞ
返信する
とても嬉しく思います。 (せぷ)
2013-11-12 21:08:45
はじめまして、masakoさん。
古い記事だからコメントをしてはいけないなんてことはまったくありません(少なくとも自分のブログにおいては)。
masakoさんにコメントをしていただき、とても嬉しく思います。

>そして今回も毒島のセリフから何も疑うことなくサキ=岡田だと思って疑っていませんでした。
そうなんですよ、サキ=岡田と考える最大の根拠は毒島がそう言っていたから、です。そしてそれが唯一の根拠です。
毒島が必ずしも本当のことを言っているとは限らないんですよ。
これは何も毒島が嘘を言っているというわけではなくて、毒島自身が騙されているのかもしれないし、何か勘違いしているのかもしれません。

>確かに岡田がスイーツのブログをイマドキの女の子口調で書いてる姿は想像できないですよね。
そうです。自分がサキ≠岡田だと思う最大の理由は岡田が女性の文体でブログを書く姿が想像できないからです。そしてそれが唯一の根拠というわけでもありません。

>そうすると何故岡田はサキのブログを毒島に教えたのでしょうか?
それについては自分なりに考えがあります。
実は自分なりの考えを「近況報告』というタイトルの二次小説としてまとめたので、よかったら読んでみてはもらえませんか?
http://blog.goo.ne.jp/sepurainnole/e/e37cbb251ffba4d1d880d217675eee20
感想を頂けると、ヒャッホーと飛び上がって喜ぶと思います。
よろしくお願いします。
返信する
Unknown (masako)
2013-11-12 22:36:29
早速お返事ありがとうございます!!
お返事早くてびっくりしました。

そしてリンク貼っていただいた記事読ませていただきました。

ありえそう、ありえそうです!
沙希ならそういうこと言いそうですしね。

しかも沙希の両親は確か昔よく食べ歩きしていたっていう描写がありましたし。

サキ=沙希説、すごーくしっくりきました。
むしろ岡田であるはずがないという気持ちになりましたよ。
ありがとうございます。

そうそう、せぷさん以外にサキ=沙希だと書いてるブログをたまたま見つけました。さらっとしか書いてませんが。
http://non2.exblog.jp/19434111/
返信する
自慢じゃないですけど、 (せぷ)
2013-11-12 23:38:04
>お返事早くてびっくりしました。
あはは、自慢じゃないですけど、うちのブログはコメントが少ないですからね。レスをするのも楽なもんです。

>ありえそう、ありえそうです!
これまでサキ≠岡田説に積極的に賛同してくれる人は誰一人いませんでしたし、自分ではそれなりのものを書いたつもりの『近況報告』は誰からも顧みられなかったので、自分が正しいと思うことを主張しても誰からも理解されないし、相手にもされないんだ、とネガティブな考えに囚われていました。
masakoさんのその一言で本当に報われた気分です。

自分の想像はこんな感じです。
1.毒島から東京から離れるように言いつけられた岡田は仙台で暮らし始める。
2.仙台に旅行に来ていた沙希が岡田をたまたま見つける。激怒する沙希に岡田は仕方なくすべてを打ち明ける。
3.ブログを始めた沙希が岡田に宣伝を頼む。知り合いのいない岡田は毒島にブログのことを教える(ここが『近況報告』のパートです)。
4.毒島が岡田に教えられたブログを岡田が書いているものと思い込む。岡田のことをよく知らない毒島は文体が女性であってもそれを不自然には思わない。
5.管理人が岡田だと誤解した毒島が今度はそのブログのことを溝口に教え、さらに常連になるようにそれとなく仕向ける。管理人が岡田と知らずにコメントする溝口を見ているのが面白いから。
こんな感じですね。
意図しないことで誤解が生じ、その誤解から思わぬ展開になるというのは想像するだけで自分はニンマリしてしまいます。

>そうそう、せぷさん以外にサキ=沙希だと書いてるブログをたまたま見つけました。
ありがとうございます。
あなたは数少ないサキ=沙希なんですよ!とコメントした方がいいでしょうか。笑。

返信する
Unknown (masako)
2013-11-13 00:21:09
毒島はサキ=岡田だと思ってるんですもんね。

私はこれっぽっちも自分の中になかった解釈を知れて良かったです。

そして(数時間前の私ですが)サキ=岡田だと書いてる人達に違うよー!サキ=沙希だよ!と言いたいです(笑)

>あなたは数少ないサキ=沙希なんですよ!とコメントした方がいいでしょうか。笑。
この方の書き方、かなりサラっとだしもう半年以上前だし、もう覚えてなさそうですよね(笑)
返信する
充分です。 (せぷ)
2013-11-13 21:31:31
>毒島はサキ=岡田だと思ってるんですもんね。
はい、自分の立てた仮説ではそうなります。
その仮説が一番筋道が通ると思いますし、何より毒島がそんなふうに勘違いをしていたと考える方が物語として面白いと思いませんか?それにロマンスも。笑。

>そして(数時間前の私ですが)サキ=岡田だと書いてる人達に違うよー!サキ=沙希だよ!と言いたいです(笑)
自分としてはmasakoさんが自分の説に賛同してくださっただけで、それで充分です。
あまり高望みするものじゃないですからね。笑。
返信する
初めまして (シマ)
2014-03-12 23:07:43
今更ながら読み終わりました。
岡田=サキ論争なんかがあったんですね、私も普通に岡田=サキと思って、読み終わりました。
が、ここの記事を読んで言われてみると……って感じです。
すごく面白い考えだなって思いました、私は岡田と沙希が結婚して両親と同じ食べ歩きをしてるのかなって思い、毒島はそれを知り溝口へ
そこまでの描写なんて無いんですけどね、駄文失礼しました
返信する
はじめまして! (せぷ)
2014-03-12 23:48:49
はじめまして、シマさん、辺境のブログにようこそ♪

>岡田=サキ論争なんかがあったんですね
いえ、ほとんどあったとは言えないんですけどね。
論争といってもミクシィ内のコミュでのことですし、それも自分が考えを述べてもまともに相手にされなかったので。

>が、ここの記事を読んで言われてみると……って感じです。
岡田≠サキと考えた方がいろいろ筋が通るし、何よりそちらの方がロマンがあると思うんですよね。

>そこまでの描写なんて無いんですけどね、駄文失礼しました
優れた物語は、直接的な描写がなくても、想像によって様々な補完が出来るものだと思います。
シマさんが岡田と沙希が結婚した後のことまで想像したのであれば、それはとても素敵なことですよ。

拙いブログではありますが、よかったらまた遊びに来てください。
返信する
はじめまして (蒼史)
2014-04-26 07:11:58
はじめまして。
首折り男を読んで、時空のねじれ繋がりで残り全部バケーションを調べていて、こちらに辿り着きました。

顔も態度も見えないネットでは、文章の解釈は読み手にまかされているため、書き手の意図と違うふうに伝わることも多いと思います。論争のことは知りませんでしたが、それによる非難、誹謗中傷もあったのではと推察します。それでも、皆さんのコメントに対する管理人さんの文章や態度に感情的なものは無く、むしろ理路整然としていると私には感じました。辿り着いたのは偶然ですが、このブログに出会えて良かったと思います。このコメントを書き終えたら、他のページも拝見させていただきますね。
返信する
連続投稿すみません・・ (蒼史)
2014-04-26 07:49:53
連続投稿すみません・・
私も、食べ歩き日記を更新しているのが岡田と知って、驚き、違和感を感じ、それでも自分なりに整理し納得していました。
たとえば、岡田が甘いケーキを食べた時の感動に「もっと調べたくなる」と書いていたから、食べ歩きをしていてもおかしくないなとか、人が喜ぶことをしたがってたからブログで情報発信してもおかしくないなとか、友達を欲しがっていたから、あるいは人のために頑張っちゃうからブログ更新も早いだろうなとか。なんで女性のブログと思われてたかというと、サキという名前と、きっと文章も丁寧だったからだろうなとか。そもそも女性のブログと決めつけた文章はないはずで、だから岡田も別に女性のフリはしてなかったんだけど、コメントもきっと最低限のことしか書かないだろうから、男性とも女性とも読めるけど、溝口たちが勝手に女性と決めつけて盛り上がっていたのだと。
自分としては、1点を除いて、これでブログ更新者=岡田で納得していました。その1点とは、花の写真です。これだけは、どうしても、岡田らしくない。でもまあ、違和感を感じながらも、ハッピーエンドを信じて本を閉じてました。
本ブログを読んで、じゃあやっぱり岡田じゃないのか、という可能性も感じました。。。


話がずれますが、本作品やバイバイ、ブラックバードのように、最後を読者に任せるのって、私は嫌ですね。ひょっとしたらバッドエンドかもしれないって思うと、いつまでも引きずっちゃって、読み終えたー!っていう爽快な読後感が得られないからです。
返信する
はじめまして。 (せぷ)
2014-04-26 09:49:15
はじめまして、蒼史さん、辺境のブログにようこそ♪

>皆さんのコメントに対する管理人さんの文章や態度に感情的なものは無く、むしろ理路整然としていると私には感じました。
自分は議論をする際、(論破されずとも)感情的になったら「負け」だと考えます。
だから反論するにしても出来るだけ理路整然と自分の考えを述べられたら、と思っています。
件の論争においてもこの信条で臨んだつもりだったのですが、自分が主張を曲げなかったせいで、相手がブチ切れてしまって、散々罵られてえらい目に合いました。

蒼史さんは『近況報告』や『あるマンションの一室で』も読んでくださったのですね。
いやいや、嬉しいなぁ。
自分は普段二次創作をすることはほとんどないのですが、『近況報告』は自分がこういうことを想像しているからサキ≠岡田と主張してるんですよ、とサキ=岡田派の人に言うために書きました。
あまり意味なかったですが。

『あるマンションの一室で』はブログ仲間の小夏さんに『近況報告』を読んでださったお礼に書きました。
なので蒼史さんにコメントを頂き驚いています。

>本ブログを読んで、じゃあやっぱり岡田じゃないのか、という可能性も感じました。。。
サキ=岡田と考える人がいたとしても別にいいと思うんですよ。
ただ、岡田が女性の文体で食べ歩きブログを書いた理由がスイートといえば女性だから、というものでなければ。
その理由はあまりにロマンがないので。
もちろん蒼史さんの、岡田は別に女性のふりをしたつもりはなかった、溝口が勝手にそう思い込んだだけだった、というのも充分合格です。

>本作品やバイバイ、ブラックバードのように、最後を読者に任せるのって、私は嫌ですね。
自分は書いてない部分を自分で勝手に想像で補完するので、こういう作品も嫌いではないです。
もちろんそのためには想像するための材料がないとできませんけどね。

>このコメントを書き終えたら、他のページも拝見させていただきますね。
一応毎日の更新を心がけていますが、しょーもない記事の方が多いです。笑。
何かリクエストがあれば応じますけどね。
もちろん期待のハードルを上げてはいけません。。。
返信する
SSを読んで (蒼史)
2014-04-27 03:49:30
本を読んで、私なりの解釈、私なりの事実がありました。それは今も変わっていません。でも、このブログに出会い、『近況報告』や『あるマンションの一室で』を読んで、これが真実ならいいなと強く願う自分がいることを感じています。それだけこの2つのSSは破壊力がありました! この2つのSSを読めたことは、今年1番の幸運だと思います。

>何かリクエストがあれば応じますけどね。

と書いていただいたので、リクエストをしてもいいですか?いつでもいいので、溝口(というか高田)からメールをもらった沙希と岡田のSSを書いてくれませんか。

管理人さんの書く沙希や岡田や毒島は、とても生き生きとしていて、魅力的で、だから彼らにもう一度会いたい。そういうことです。
よろしくお願いします。
返信する
いやいやいや。 (せぷ)
2014-04-27 11:50:38
>この2つのSSを読めたことは、今年1番の幸運だと思います。
いやいやいや、2014年もまだ半年も経っていないのですし、ショートショートを読んだことが一番の幸運ってことはないでしょう。笑。
そう言ってもらえるのはすごく嬉しいし、光栄ですけど、もっといいことがありますよ。

>と書いていただいたので、リクエストをしてもいいですか?
何か大変なことを安請け合いしちゃいましたね。笑。
読んでくれる人のリクエストに出来るだけ応じたいといつも思っている、というのは本当です。
ただし、必ずしも無条件に応じる、というわけではありません。

結局自分が二次創作であれ、オリジナルであれ、創作活動を放棄してしまったのはひとえにモチベーションを維持できなかったからです。
そしてそれは苦労して作品を書いても読者からの反応が(ほとんど)なかったから、です。

蒼史さんが自分が過去に書いた作品に感想コメントを寄せていただければ、自分もそれに応じて、『残り全部バケーション』の二次創作作品をあと一編ぐらいは執筆してもいいですよ。
すべての作品に対して感想を書けと言ってるわけではないですし、もちろん時間があるときで構いません。作品を指定した方がよいのであれば、指定もします。
そんなに高いハードルを化したつもりはないのですが、それでどうでしょう?
返信する
Unknown (蒼史)
2014-04-27 21:45:59
昨夜コメントを書いてから布団に入り、SSを思い出し、それから「生活圏」のことをゆっくり考えました。考えれば考えるほど、サキが岡田であるはずがない、と確信しました。昨夜は「これが真実ならいいな」とコメントしましたが、今は管理人さんの意見こそ真実と強く思います。
文章力やコミュニケーション能力、あるいはなぜ女性としてブログを管理しているのか等々については、サキ=岡田派であってもそれなりに解釈をつけれると思いますが、生活圏の問題に対して、サキ=岡田派は答えられないんじゃないかなと思います。

それから、リクエストの件、本当にごめんなさい。管理人さんの優しさに甘えてしまいました。条件をつけていただいたのは、私にとってもありがたい話です。管理人さんの他の作品も読ませていただきますね。
返信する
謝られることじゃないですよ。笑。 (せぷ)
2014-04-27 22:25:52
>今は管理人さんの意見こそ真実と強く思います。
皆が皆、自分と同じ考えでなければいけないとは思いませんが、自分の考えに賛同してくれる人が一人でも現れることは素直に嬉しいことです。
ありがとうございます。

>それから、リクエストの件、本当にごめんなさい。
いえいえ、謝られるようなことではないんですよ。
本来であれば条件なんてつけるべきではないってことは頭では分かっているのですが、如何せん、モチベーションが上がらないことには書きようがなくて…。
こちらこそ、すみませんって頭を下げたいぐらいです。

自分は約束を守ります。書くといったら必ず書きます。しかし、レベルの高さまでは保証できないので、期待外れであっても勘弁してくださいね。
返信する
はじめまして (テル)
2015-02-03 00:17:34
昔、残り全部バケーションを読みおわった時にこの記事を読ませていただき、色々な考えがあるなあと思ってました。

で、久しぶりに読み返して、またこちらにたどり着かせていただきました。笑

ちなみに、私はサキ=岡田だと思っています。

理由としては、単行本化に当たっての修正箇所がサキ=岡田の伏線となっているところです。

残り全部バケーションでもともとなかった記述として、

1.早坂夫妻が昔していた食べ歩きに対して、岡田が「そういうのって楽しいですか?」と興味を持っている記述

2.岡田がケーキを食べて、案外に、美味いではないかと感じている記述

上記の伏線を追加したからと言って、サキ=岡田が絶対とは言い切れませんが、まあ、わざわざ加筆してるので、そうなのではないかなぁと私は思います。
返信する
こんばんは。 (せぷ)
2015-02-03 21:11:55
テルさん、こんばんは。辺境のブログにようこそ。久しぶりのサキ=岡田派の方の訪問ですね。歓迎します。

サキ=岡田だといくつかの疑問が生じます。
1.第一章から第四章までの間に一度も文章を書くのが趣味とか文才があるといった描写はない岡田がブログを開設するのはおかしくはないか。
2.食べ歩きブログを開設するにあたって岡田が性別を偽ったのはなぜか。
3.毒島はなぜ岡田がブログを開設したことを知っているのか。
4.食べ歩きブログの管理人が岡田で、常連が溝口であれば二人は生活圏を共有していることになるが、それは物語的に不都合ではないか。
まだありますが、とりあえずはこれぐらいでいいでしょう。サキ=岡田だと、これらの疑問のすべてに筋の通った解を用意するのは難しいのではないでしょうか。

一方サキ≠岡田説にもいくつか疑問がありますが、最大のものは、サキ≠岡田であるならば、毒島はなぜ事実と異なることを口にしたのかではないでしょうか。
しかしこの疑問に答えるのはさほど難しいことではないんですよ。
なぜなら私たちは普段の生活の中でも頻繁に事実と異なることを口にしてますからね。毒島がそうだったとしても特に不思議はありません。

サキ≠岡田を前提にして、自分は三編短編を書きました。
a.http://blog.goo.ne.jp/sepurainnole/e/e37cbb251ffba4d1d880d217675eee20
b.http://blog.goo.ne.jp/sepurainnole/e/4d8d10070a040bebc298a4bbea4e8703#comment-list
c.
http://blog.goo.ne.jp/sepurainnole/e/4a8dd22e187ae94510d6f9a1c89633ec?fm=entry_awc
文章自体は下手っぴですが、サキ≠岡田であったとしても辻褄が合うように書いてあるつもりです。
よかったらお暇な時にでも目を通してみて下さい。
返信する
Unknown (テル)
2015-02-04 12:24:08
4.食べ歩きブログの管理人が岡田で、常連が溝口であれば二人は生活圏を共有していることになるが、それは物語的に不都合ではないか。

上記に関する私の解釈としては岡田は整形しているのでは?と思っています。ゴールデンスランバーのように。単行本化の加筆で、岡田の容姿に関して一重から二重に変更しているのも、もしかしたら伏線かな?と。

あと、もしかしたら先生のお見舞にきている人が岡田かもとも思っています。

やはり、単行本化して話しを繋げるに当たり加筆した箇所で、岡田がデザートを食べて甘いモノに興味をもってもっと知りたいというシーンを追加してるので、サキ=岡田でないと何の為に加筆してんの?って思ってしまいます。
返信する
面白くなってきましたね。 (せぷ)
2015-02-04 21:38:34
面白くなってきましたね。議論というものはこうでなくっちゃいけません。

>上記に関する私の解釈としては岡田は整形しているのでは?と思っています。
岡田が整形し、別人として暮らしていれば、確かに溝口と同じ町に住んでいても溝口は彼のことに気づかないですね。
『ゴールデンスランバー』の主人公、青柳雅春が整形するに至ったのは、巨大な敵から逃げ切るにはそれしか選択肢がなかったためです。
岡田が整形して別人として生きる、いわば、それまでの人生をすべて捨てる、そう決断せざるを得なかったとすればどのような理由、どのような事情があったと考えられますか?

それと、その日病院に岡田がやって来ていたとすれば、何が目的だったのでしょう?ただのお見舞いってことはないと思うのですが…。
返信する
加筆の意味について (蒼史)
2015-02-04 23:23:01
あ、いいな。
私も参加させてください!

テルさん、はじめまして。
時々このブログにお邪魔している者です。
私がここに来るようになったきっかけが、まさにこの「残り全部バケーション」でした。
それぞれ行間に見える世界は違うもの。意見を交える仲間の存在は嬉しいものです。

生活圏の問題の答えとして、整形という発想は全く浮かびませんでした。
なるほど。
せぷさんが示した他の問題点についても、テルさんの意見をぜひ聞いてみたくなりました。

私の意見も書きたいと思います。
私は、生活圏の問題から、食べ歩き日記を更新しているのは岡田ではなく沙希だと考えています。ただし、食べ歩き日記が岡田と無関係だと小説のラストが出鱈目になっちゃうので、沙希と岡田は「何か」繋がりがあるのだろうと。
恋人同士ではない二人を繋ぐ「何か」。それが「甘いもの」であり、それを自然にするための伏線として、テルさんが書いていた「加筆」があるのではないでしょうか。
返信する
追伸: (蒼史)
2015-02-04 23:58:04
これは、「加筆」について私が感じたひとつの見方であって、他の見方、たとえばテルさんの意見を否定するものではありません。
念のため、補足させていただきます。
返信する
どうぞどうぞ♪ (せぷ)
2015-02-05 20:27:20
サキ=岡田派であれ、サキ≠岡田派であれ、『残り全部バケーション』に対し、自分なりの考えや疑問を持っている人であれば、どなたでも議論に参加されて構わないですよ。
議論というものは閉じた輪の中でやるものではないですからね。

ときに相手の意見や考えを否定することも必要だと思います。ただ、その場合であっても相手のことを敬う気持ちは忘れないように気をつける。
それが一番難しいんですけどね。笑。
返信する
Unknown (テル)
2015-02-05 20:45:08
まとまっている解釈だけ述べさせていただきますね。

整形した理由は、毒島が二度と目の前からいなくなるなら許してやると言った事に対する回答だと考えてます。毒島が、提案した可能性もあるかなぁと思ってます。そうすれば、周りの人間に対しては岡田を処分したとしめしがつくので。

まあ、最後を読者に対して解釈を投げてるので色々な解釈があって良いと思ってますけどね。
返信する
もちろんそれだけで結構です。 (せぷ)
2015-02-06 00:00:57
>まとまっている解釈だけ述べさせていただきますね。
はい、もちろんそれだけで結構です。

>整形した理由は、毒島が二度と目の前からいなくなるなら許してやると言った事に対する回答だと考えてます。
自分と似たようなことをテルさんも考えられたのですね。
拙作『あるマンションの一室で』において、毒島が溝口を許す条件も岡田がこの街からいなくなること、でした。似ているといえば似ているのです。
ただ、決定的に違うこともあって。
『あるマンション~』を書いた際、書いた自分が言うのもなんですが、毒島も無茶を言うなぁと思ったものでした。
何の罪も犯していない岡田に、誰にも何も告げずに他所の街で暮らすことを強いるなんて、と。
まぁでも岡田ならギリギリその条件を飲めるかなぁとも思いました。
テルさんのいう条件は、自分のそれよりはるかに厳しいものですよね。
整形を言い出したのが岡田にせよ、毒島にせよ、単に整形をするってだけじゃない、これまで住んでいた街に住み続けるのであれば、夜中にコンビニに出かければ溝口とばったり出くわすかもしれない、街を歩いていたら早坂沙希とすれ違うかもしれない、その際、何事もなかったかのように振る舞わねばならないのです。
自分だったら気が狂うかもしれないなぁって思います。

>最後を読者に対して解釈を投げてるので色々な解釈があって良いと思ってますけどね。
もちろんです。
そして他人のいろいろな解釈を聞くのって楽しくないですか?
返信する
食べ歩き日記のサキさんは女性・・? (蒼史)
2015-02-06 00:50:53
>そして他人のいろいろな解釈を聞くのって楽しくないですか?
楽しー \(^▽^)/

なるほど、整形は「二度と目の前からいなくなる=存在を消す」 答えのひとつになりえますね。
整形した岡田が、食べ歩き日記を更新したり、こまめにコメントを返しているってことは、新しい自分を受け入れて、生まれ変わったつもりになっているのかもしれませんね。
それならば、いっそ、性転換までしちゃってるかも。
岡田が女性になっちゃえば、ブログの主(サキさん)が女性らしくても、何の問題もないわけですし。








返信する
嫌だぁああああああ!!! (せぷ)
2015-02-07 00:03:14
>それならば、いっそ、性転換までしちゃってるかも。
嫌だぁああああああ!!!性転換して岡田が女になっちゃった『残り全部バケーション』なんて嫌すぎます!!認められません!!

でも、、、岡田が性転換したらって想像するとめっちゃ笑えます。おかしすぎる…。
返信する
サキ=岡田 でしょう (なん)
2015-07-14 19:58:26
他の方も書かれていますが、
・1章でスイーツに対して興味を示している
・高田がサキさんという名前を聞いて、勝手に女と連想しているだけで、ブログの中のサキが性別を女と記載している表記はどこにもない
・伊坂作品ではムダな描写や発言はほとんどと言っていいほど有り得ない
・岡田に文章力がないと断定するのはあまりにも稚拙な発想。わずか1章の中でも、岡田は成長しています。文章力がないからサキ≠岡田と決めつけの根拠にしているのは、あまりにも幼稚です。

伊坂幸太郎の小説を読んでいる方であれば、サキ=沙希という安易なものではないと誰にでも推測できます。
毒島がサキ=岡田だと言わなくても、サキのブログが小説内で描かれていれば、決して意味のないブログではないことはわかります。溝口と無関係の沙希が書いたブログをあえて記載する理由が伊坂幸太郎にあるのでしょうか?
言われなくても、サキ=岡田ではないかと推測して読んでいた方は多いと思います。

ただ自分の推測を記載し、他人の意見を糾弾するのも楽しみのひとつではあるかと思いますが、小説について語るのであれば、もっと作者の性格や癖などを理解した上で意見すべきではないでしょうか?
返信する
なん様 (蒼史)
2015-07-14 20:25:38
なん様
1年ほど前に、この記事に書き込みをして、以来ときどきお邪魔している蒼史と申します。
私は最初サキ=岡田と考えていて、その後サキ≠岡田と考えを変えたのですが、そういうこともあって、他の方が私のもっている疑問にどう答えてくれるのかを知りたくて、コメントをはさんでしまいました。

私がサキ≠岡田と考えた理由は以下のとおりです。
サキのブログを見て、溝口はいくつかの店に行ってみたと書いてましたよね。ということは、サキさんのブログに書いていた店は、溝口の生活圏内にあったと思われます。すくなくとも、遠い別の県にあるとは思えません。
サキ=岡田だとすると、岡田は溝口と同じ生活圏内にいま住んでいることになりますよね。
なん様は、そこに違和感を感じませんか?
私はそこに違和感を感じた結果、サキは岡田ではないと思いました。
なん様のご意見を、ぜひお聞かせください。
よろしくお願いします。
返信する
コメント、感謝です。 (せぷ)
2015-07-14 21:49:31
なんさん、蒼史さん、コメント、感謝です。

>なんさん
なんさん、はじめまして。
まさかこのトピックにまたサキ=岡田派の方からのコメントがつくとは思ってもみませんでした。まだまだ伸びるのかな。

まず一つ言わせてもらいます。なんさん、あなたがこのブログにコメントするのは初めてですよね?
であれば、「稚拙」だの、「幼稚」だのといった相手を貶めるような表現は避けた方が無難でしょう。
なぜならあなたは神ではないのですから、あなたが間違っている可能性も無きにしも非ずなのですからね。

ではまずあなたが確実に間違っている箇所を指摘しましょう。
>・高田がサキさんという名前を聞いて、勝手に女と連想しているだけで、
これがもう間違ってますよね。
本文262pから引用します。
「あれを更新しているのは、サキさんだ」溝口は吐き捨てるように言った。
「サキさん」と「さん」付けで呼んでいる以上、溝口がサキのことを女性だと思っていることは明らかです。溝口のようなタイプは、目上の者でもない限り、同性は呼び捨てにするものですよ。
である以上、高田が「勝手に」女と連想している「だけ」というなんさんの主張は誤りです。

この誤りに対して誰かが幼稚な誤りだ、稚拙だ、といったら、なんさん、あなたはどう思いますか?
あなたの取る態度によって、こちらも取る態度を決めさせてもらいます、、、というのは些か大人げないでしょうか。笑。

また、伊坂幸太郎という作家のことを捉え切れてないのは、あなたの方ですよ。
>サキ=沙希という安易なものではないと誰にでも推測できます。
と、あなたは書いています。これは言いかえれば、誰もがサキ=沙希ではないと思った、ということに他なりません。
あなたが読んできた伊坂幸太郎作品は、誰もが揃ってそうではないかと推測できる結末のお話ばかりでしたか?違いますよね。
誰もがサキ=沙希ではないと思ったのであれば、真相はサキ=沙希なのです。それこそが意外な真相というものですよ。

>蒼史さん
自分がサキ=沙希説を唱える理由は一つではないのですが、その中で生活圏の問題は二義的なものでした。
でもそれは間違ってましたね。
生活圏の問題があるからサキ=岡田ではないのだ、と全面的に主張していれば、この論争がここまでこじれることはなかったでしょう。
不徳の致すところです。
返信する
はじめまして (みら)
2015-09-24 21:50:02
残り全部バケーションをつい昨日読み終わり、そのラストについて、いろいろと思うところがあり、検索しているうちにこちらの記事にたどり着きました。

最後のメールが岡田からであってほしい、との希望から、サキ=岡田と思っていましたが、
こちらの記事とコメント群を読み、サキ≠岡田の方がしっくりくるな、と思いました。

そして二次創作のショートショート三部作を読み、余計にその思いが強くなりました。伊坂幸太郎さん本人が書いた番外編、と言われてもわからないくらいとても面白かったです。
返信する
はじめまして。 (せぷ)
2015-09-24 22:54:02
はじめまして、みらさん。
辺境のブログにようこそ♪

コメントを読む前は、正直、またサキ=岡田派の人が来たのかぁ、とうんざりする気持ちでした。
サキ≠岡田派の人が来たことはないですし、コメント欄に目を通されたのならわかると思いますが、サキ=岡田派って柄が悪い人が多いのです。
でも、、、みらさんはショートショート三部作を読んでくださったんですね!
いやぁ、これは嬉しいな。
しかも
>伊坂幸太郎さん本人が書いた番外編、と言われてもわからないくらいとても面白かったです。
と望外な褒め言葉まで!!
文章自体は下手っぴですが、如何にも伊坂幸太郎が考えそうなことを考えながらショートショートは書きました。

このブログは残念ながら中身のない記事ばかりですが、一応毎日更新をするようにしています。
興味がある記事があれば、またコメントしてください!
返信する
個人的には (たか)
2016-01-19 19:44:12
岡田と沙希達が、一緒にスイーツめぐりをしていると思っています
ブログを書いているのは沙希と推測していますね
普段から携帯を弄っている印象があり、返信が早いという点と合致するのではないでしょうか
それなら沙希だけなんじゃないかと思われますが、残り全部バケーションで岡田はスイーツに興味を示していますし、あの場面で毒島さんが嘘をつくようにも思えません
返信する
はじめまして。 (せぷ)
2016-01-19 20:53:28
たかさん、はじめまして。
たかさんはブログの管理人は沙希だと推測されているのですね。
サキ≠岡田説を唱える人のコメントは初めてかもしれません。
自分もサキ≠岡田説を支持するので、嬉しく思います。
ただ、同じサキ≠岡田派とはいえ、いろいろ差異はあるみたいですね。

>あの場面で毒島さんが嘘をつくようにも思えません
毒島は決して嘘をつかないキャラクターというわけではありませんし、どちらかといえば自分が助かるためであれば平気で嘘をつくと思います。
とはいえ、あの場面で毒島が嘘をついているようには思えないということに関しては同意です。
毒島は嘘はついていない、ただ、何かしら勘違いをしている、自分はそう考えています。
詳しくはよければ、以下の三編のショートショートをお読みください。

a.http://blog.goo.ne.jp/sepurainnole/e/e37cbb251ffba4d1d880d217675eee20
b.http://blog.goo.ne.jp/sepurainnole/e/4d8d10070a040bebc298a4bbea4e8703#comment-list
c.http://blog.goo.ne.jp/sepurainnole/e/4a8dd22e187ae94510d6f9a1c89633ec?fm=entry_awc
よろしくお願いします。
返信する
初めまして (マメを)
2016-12-12 01:01:15
先ほど読み終わったところで、頭の整理はできていませんが、ふと思った意見がございまして、いかがでしょうか。
2章で岡田が言っていたセリフ「真実とか事実じゃなくて、真実っぽさなんですよ」、これが気になります。
荒いですが、最後のオチに関する部分のみ、作者が直接読者を意図的に操作しようとしている気がします。
本全てを読んでいるから岡田?沙希?って気になるだけで、本当はどちらでもない、第三者。
作者が真実っぽさ演出してるのかな?
あ、でもそれだと毒島のブログの主は岡田だと言うのに無理がでますかね?
でも毒島は5人に囲まれた時も嘘で切り抜けていますし、今回も嘘で取り敢えず切り抜けようとした。
なので岡田でも沙希でもない、第三者。
作者が「真実っぽさ」で読者を欺いて楽しんでいるのでは?って言うのはいかがでしょうか。
返信する
初めまして。 (せぷ)
2016-12-13 00:19:33
マメをさん、はじめまして、辺境のブログにようこそ。

マメをさんは面白いことを考えますね。
食べ歩きブログの管理人であるサキが誰なのか、自分は沙希と岡田の二択でしか考えませんでしたよ。
第三者という選択があるとは…。
サキ=岡田説を否定するのは比較的簡単なんですよ。
なぜならサキが岡田であったら、岡田と溝口が生活圏を共有していることになり、それは物語的にいろいろまずいのです。

しかし、サキが岡田でも先でもない第三者であれば、この問題はとりあえずクリアします。
でも、さすがにそれはないかな、という気はします。
ブログの管理人が物語の中に登場しない第三者というのはいくらなんでもフェアではないと思うのです。

とはいえ、その可能性に言及したマメをさんの考えは面白いなと思いました。

あと、これも何かの縁なので、一つ上のコメントでリンクを貼っている『残り全部バケーション』の二次創作作品を読んではもらえないでしょうか。
サキ=沙希説の元に書いた作品です。
自分ではなかなか面白いのではないか、って自己満足しています。笑。

返信する
お返事ありがとうございます (マメを)
2016-12-13 22:21:23
ご紹介いただいた小説については後ほど拝読させていただきます。
第三者は可能性としては有りだと考えましたが、それだと夢が無いですもんね 笑
読み終わった後、みんなはどう解釈しているのだろう?と思い、あちこちのサイトを拝見させていただき、こちらのサイトに到着しました。
皆さんのコメントも読ませていただき、個人個人楽しく解釈してて、ほんと良い小説だなと思いました。また、管理人さんのおっしゃる通りサキは岡田じゃないっていう説明も納得です。
みんな、岡田であったら良いのになっていう希望も込められているのか、岡田説も根強く 笑
個人で楽しんで読めたら、その解釈もありだとは思います。
個人的には岡田じゃない説を支持していますが、「真実っぽさ」をもう少し考えてみますね 笑
お返事ありがとうございました☆
返信する
いえいえ。 (せぷ)
2016-12-15 23:11:20
>お返事ありがとうございます
いえいえ、レスをするのは管理人として当然のことです。むしろレスが遅くなって申し訳なく思います。ここ二、三日体調が優れなかったのです。

>ご紹介いただいた小説については後ほど拝読させていただきます。
はい、よろしくお願いします。ご期待に添えればよいのですが。

>第三者は可能性としては有りだと考えましたが、それだと夢が無いですもんね 笑
そうですね。自分がサキ=沙希説を支持する理由の一つはそれがもっともロマンがあるからです。
なぜならこの説が成立する前提として沙希と岡田が再会している必要がありますからね。
サキ=岡田説だとそうではないですからね。

>個人的には岡田じゃない説を支持していますが、「真実っぽさ」をもう少し考えてみますね 笑
単に面白かった!というだけでなく、読後いろいろと自分の頭の中で考えたり、想像したりする作品が傑作なのだと思います。
よければマメをさんが傑作だと思う作品も教えてください。
返信する
最近読んだので (読者)
2017-02-14 13:49:31
面白い考察ではありましたが、考察者がブロガーだからこそ生じた感想でしょうね。
伊坂幸太郎はブロガーではないし、読者の大多数もブロガーではないので賛同を得るのは難しいでしょうね。
返信する
あまり関係ないと思いますよ。 (せぷ)
2017-02-14 22:49:26
読者さんは最近『残り全部バケーション』を最近読まれたのですね。
自分が読んだのはもう10年も前のような気がします。

>面白い考察ではありましたが、考察者がブロガーだからこそ生じた感想でしょうね。
あまり関係ないと思いますよ。
自分の考えに賛同してくれた蒼史さんは別にブロガーでも何でもないですし、『残り全部バケーション』を考察した多くのブロガーさんは自分と同じ結論を得ているわけではないですから。

この結論を得るのに重要なのは、ブロガーであるかどうかではないと思いますよ。
別のことです。
返信する
今更ですが (きなこ)
2018-09-14 18:47:37
久しぶりに読み直し、他の方の考察を探して辿り着きました。
サキ=岡田派の人が多いらしい事に驚きました。
個人的見解ですが、サキ=沙希で、ブログをやっているのは沙希だが、沙希は未だに岡田と繋がっていて食べ歩きをしていると思い込んでいたので、他の方の見解が知れて楽しいです。実は夫婦になっていて〜とも考えましたが、時系列的に沙希がまだ大学生であると想像して断念。
逆に、サキ=岡田の理由を考えて浮かんだのは、始末された風を装わなければならない岡田が女を装った(他にいないので身近な友人の名を借りた)と考えてみましたが、これはこれで面白いなとも思います。
でも私はやっぱりサキ=沙希派です笑
返信が早いのは沙希と直結しますが、岡田とはイメージが結びつかず…
ただサキ=岡田でなかったからといってバッドエンドではなく、伊坂作品の読後感は独特の爽快さがあるのが常で必ず希望があると考えてしまうので、サキ=沙希だけれど岡田と友人関係は続いていて、溝口はそれを知って嬉しく思うのではないかなと。
サキの食べ歩きは今後、岡田だけじゃなく溝口もくっついていくようになるんじゃないかなあと、微笑ましいその後を想像しています。
返信する
はじめまして。 (せぷ)
2018-09-15 00:07:36
はじめまして、きなこさん、辺境のブログにようこそ♪

今さらながらと気後れする必要はないですよ。
当ブログにおいては10年前の記事であってもコメントは歓迎です。
ただし、10年間の間に記事に書いていたことを忘れちゃっていたり、考えが変わっている可能性は無きにしも非ずですが。

ただし『残り全部バケーション』に関して言えば一読後から考えは変わってなくて、きなこさんと同じくサキ=沙希派です。
またサキ=岡田派が多いことに驚いたのも同じです。

サキ=沙希を前提にショートショートを三本ほど書いているので、よければ読んでください。
8つ上のコメントにアドレスは貼ってあります。
よろしくお願いします。
返信する
馬鹿なの? (は?)
2019-09-06 12:04:41
あんた、読解力無いねw
返信する
遅くなりました。 (せぷ)
2019-09-11 00:02:13
は?さん、はじめまして。
レスが遅くなったこと、大変申し訳なく思います。
先週末は旅行に出かけていて、帰ってきてからもバタバタと何かと忙しかったのです。

さて、と。
この物語の大前提は「岡田は生きている」ということです。
このことに関してはさすがには?さんも「それはお前の勝手な思い込みだ」というふうに否定されないでしょう。
岡田は生きているのです。
そして溝口はそのことを知りません。
溝口は自分が毒島に告げ口をしたせいで岡田は捕らえられ、殺された、そう思い込み、自身の行いをひどく悔やんでいます。
ここで疑問が生じます。
岡田は生きているんですよね?
ならばなぜ岡田は自分が生きていることを溝口に知らせなかったのでしょう?
岡田が生きていて、そのことを溝口に知らせなかったのであれば、何かしら理由があるはずですよね。

は?さん、あなたは見ず知らずの人間を「馬鹿」呼ばわりするぐらいなのですから、自らの知性によほど自信があるのでしょう。
であれば、なぜ岡田が溝口に自分が生きていることを知らせなかったのか、その理由を簡潔に、明瞭に、誰にでもわかるように説明してもらえますか?
いや、もちろん無理にとは言いません。
人間、自分の知力のキャパシティを超えることをしようとしたら頭がオーバーヒートしちゃいますからね。
くれぐれも無理はなされずに…。
返信する
Unknown (はとさく)
2019-09-12 15:23:41
第1章の最後に書いてはいないけど、岡田が戻って来ていたとしたら?その後も友達として早坂家と繋がっていとしたら?むしろ、早坂沙希や沙希の母とその後付き合っていたとしたら?ブログの管理人は沙希か沙希の母だとしたら?
返信する
そう思っていますよ。 (せぷ)
2019-09-14 00:34:08
はとさくさん、はじめまして。

>早坂沙希や沙希の母とその後付き合っていたとしたら?ブログの管理人は沙希か沙希の母だとしたら?
はい、そう思っていますよ。
岡田は戻ってきてはいないが、沙希とは付き合いがあり、ブログの管理人は彼女だと考えています。

その設定で二次創作の短編を書いているので良ければ読んでみて下さい。

a.http://blog.goo.ne.jp/sepurainnole/e/e37cbb251ffba4d1d880d217675eee20
b.http://blog.goo.ne.jp/sepurainnole/e/4d8d10070a040bebc298a4bbea4e8703#comment-list
c.http://blog.goo.ne.jp/sepurainnole/e/4a8dd22e187ae94510d6f9a1c89633ec?fm=entry_awc
返信する
はじめまして。 (saki)
2020-01-29 16:37:53
つい最近「残り全部バケーション」を読んで、そのラストがきになって、ネットで調べていたらここにたどり着きました。

私的には、第1章で岡田がスイーツに目覚めるような表現があるので、ブログの管理人は岡田であってほしいなと思っています。

名前を女性のような名前にしたのは、自分が身を隠してないといけない存在なので、わざと女性の名前にしていただけなのかなと思いました。
身を隠さないといけないなら、なぜブログなんかしなければいけないのかと聞かれたら困りますが...
ブログを通じて、溝口さんとつながっていたいと思っていたのかなと思います。

私は心のどこかでハッピーエンドを望んでいるので、こういう解釈になるのかなと思います。
だから、せぷさんの考察を読んだときには、こういう解釈もできるのだなと面白かったです。

最後に、このブログのコメント欄を見て思いましたが、せぷさんのおっしゃる通り、人の意見をけなしたり、あたかも自分の意見が絶対正しいと人に押し付けたりするのはだめだと思いますね。「そういう意見もあるのか」と感ればそれでいいと思います。自分と違う意見があって、どうしても反論したいなら、「ここは、こういう文章があるから、こういう解釈になるのは変じゃないかな」とか相手を傷つけずに有意義に論じていきたいですね。
返信する
はじめまして。 (せぷ)
2020-01-29 23:14:05
はじめまして、sakiさん、辺境のブログにようこそ。
「saki」というHNであるからにはきっとスイーツ好きに違いないですね。笑。

>身を隠さないといけないなら、なぜブログなんかしなければいけないのかと聞かれたら困りますが...
はい、仰る通りそこが弱いと思います。
溝口と繫がりが欲しかったからブログを始めたとしても、溝口がブログを覗いてくれるかどうかはわからないですからね。

>私は心のどこかでハッピーエンドを望んでいるので、こういう解釈になるのかなと思います。
自分も同じくハッピーエンドを望みます。
伊坂作品のすべてがハッピーエンドというわけではありませんが、少なくとも『残り全部バケーション』はそうだと信じています。

>相手を傷つけずに有意義に論じていきたいですね。
そうありたいですよね!

sakiさんに一つお願いがあります。
コメント欄をご覧になったのであればご存知かもしれませんが、自分は『残り全部バケーション』の二次創作ショートショートを三編書いています。
よかったら、お暇なときにでも読んでいただきたいのですが・・・。
読んだらきっと見方が変わる、、、かもしれませんよ?
返信する
Unknown (椅子)
2021-02-20 01:53:15
最近読了しました
私の意見は、岡田は死んでいて、サキは早坂サキではない
という意見です

1.姿を見せるなと言われたのに毒島にわざわざ連絡をよこしてきてブログを教えている
2.毒島が溝口に岡田の無事を伝えていない
この2点がどうにも引っかかりました
2はまだ、組織としての体面という考え方もできますが、
1はよほど岡田を気に入っていないと考えづらいのかなと

それに、毒島は、「行方は言えないが無事だとは伝えたかった」との事ですが、女性の食べ歩きブログを教えて何故それが岡田の生存を教えることになるのかがよくわかりません

サキ=岡田説 は1番無いと思っています
性別を偽る必要が感じられないからです
作中で、男なのに甘いものなんて〜みたいな描写があれば
納得はできるんですが、、

まあ、どう解釈しても自由ですよ〜
という作品なので個人個人が脳内補足すればどの説でもいいんでしょうが、、
伊坂幸太郎の作品だから全て伏線でハッピーエンドだろう
という考え方でなくてもいいような気がします
返信する
驚きました。 (せぷ)
2021-02-20 09:41:09
初めまして、椅子さん、辺境のブログにようこそ♪

椅子さんのコメントには驚きました。
もう何年も前の記事ですから、コメントがついたこと自体驚いたのですが、それ以上に、これまで散々多くの方とこの作品に関して議論してきて、岡田死亡説を唱えられたのは椅子さんが初めてだったからです。
正直、そこからかぁ、と思いました。
でも面白い、ですよね。
自分の考えは三編のショートショートに込めました。
リンクは四つ上のコメントに張っています。
椅子さんに読んでもらえたら嬉しく思います。
返信する

コメントを投稿

読書」カテゴリの最新記事