この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

よーやく読み終えた『冬季限定ボンボンショコラ事件』。

2024-10-04 22:22:56 | 読書
 『冬季限定ボンボンショコラ事件』(米澤穂信著)をよーやく読み終えました。
 いやー、長かったです。
 一時期は読み終わらないかも、読み終わるにしても年を越してしまうかも、なんて思っていたのですが、何とか9月の間に読み終えました。
 といっても購入したのは確か5月だったので、4ヶ月ぐらいはかかっちゃいましたね。
 我ながら読みのが遅くなったなぁ。

 毎年年末になると『このミステリーがすごい!』(通称『このミス』)という、その年に発売されたミステリーを中心とした娯楽小説をランキング形式で紹介するガイドブックが発売されます。
 今でこそあまり本を読まなくなったので購入しなくなっちゃいましたが、以前は毎年購入していました。
 購入するたびに思ったものです、本って高いなぁって。
 ランキング20位までの本のほとんどが1500円以上で2000円以上する本も珍しくなかったですからね。
 若者の活字離れが叫ばれて久しいですが、それも止む無しと思ったものです。
 で、その時思ったのはプロの作家はもっと文庫書下ろしで書くべきではないかってことでした。
 プロの作家からすれば、小説を書くにしても、まずは雑誌に連載して連載料をもらい、それを単行本にまとめて印税をもらい、その後文庫になってさらに印税をもらうのが理想だとは思います。
 ただ、それだとどうしても読み手に取ってハードルが高くなるので(学生が一冊2000円の本を気軽に買えるとは思えない)、裾野を広げるべく、文庫書下ろしという出版形態でもっと本を出版するべきだ、と考えたのです。
 自分の声が届いたというわけではないのでしょうが、近年文庫書下ろしのミステリー小説が増えているような気がします。
 一例を挙げれば、『ビブリア古書堂』シリーズ(三上延著)やこの『冬季限定ボンボンショコラ事件』が掉尾を飾る『小市民』シリーズですね。 
 と書いたところで気づいたことがあります。
 『ビブリア古書堂』シリーズの最新刊、買い損ねていた!
 まぁそういうこともあります。
 来週にでも買ってこよう…。
 話を『冬季限定ボンボンショコラ事件』はすごく読み終わるのに時間がかかりました。
 それは自分の読書スピードが如実に遅くなったというのもあるのですが、途中の、主人公の小鳩くんがひき逃げに遭い、入院してからの病院での生活の描写がひどく退屈だったからです。
 ただ、読み終わってから振り返ると、その退屈な描写にも実は重要な意味があったのだなぁと感心させられるのですが。

 アニメの『小市民』シリーズは先日、第一シーズンが終わったばかりですね。
 第二シーズンの放映は来年の春なのだとか。
 果たして第二シーズンではどこまでアニメ化されるのか、今から楽しみです。
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