この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

個人的には結構ツボだった『モンタナの目撃者』。

2021-09-06 22:02:04 | 新作映画
 アンジェリーナ・ジョリー主演、テイラー・シェリダン監督、『モンタナの目撃者』、9/4、イオンシネマ筑紫野にて鑑賞。2021年40本目。

 自分は細かいことが気になる質(たち)です。
 映画を観ていても、しばしば重箱の隅をつつくような見方をしてしまいます
 でもそういう見方をしていて初めて気づくこともあるのでまぁそれでいっか、と思っています。

 『モンタナの目撃者』は、とある不正の証拠を掴んだ会計士が命の危険を感じ、つてを頼ってモンタナへと逃げるのだが、暗殺者たちに待ち伏せされ、息子一人がどうにか逃げ出し、そこで心に傷を持つ女性森林警備隊員と出会う、というお話です(邦題にある目撃者は息子のことで、主人公はアンジェリーナ・ジョリー扮する女性森林警備隊員)。

 ぶっちゃけ、ツッコミどころ満載の映画でしたよ。
 yahooの映画レビューで、不正の証拠を掴んでいるなら、命の危険を感じた時点で、その証拠をSNSにでもアップすればいいんじゃないの?と言っている人がいて、自分もまったくだ、と思いました。
 作中、会計士は証拠をマスコミに渡そうとするのですが、そのマスコミが信用出来るとも限らないですしね。
 それに会計士たちを追ってくる暗殺者、何人だと思います?
 それが何とたったの二人なんですよ。
 途中暗殺者の一人が、これは二チームでやるべき任務だった、みたいなセリフを口にするのですが、いやいや、二人が四人であっても任務を遂行するには少なすぎるだろう、と言いたくなりました。
 最低でも十人以上は必要な気がしますね。
 暗殺者たちはかなりアバウトな推測で会計士たちの行先をモンタナだと見抜くのですが、それがフェイクだったらどうなったんだろう、と思わずにはいられませんでした。

 本来であれば、ツッコミどころが多い作品には評価が厳しめになってしまうのですが、本作は一つ一つのシーンがいいんですよ。
 暗殺者二人に襲われた保安官の妻が、身重でありながら、絶体絶命の危機から反撃に転じるさまは観ていて手に汗握りましたね。
 今年観た映画の中で一番快哉を上げたシーンかもしれません。

 ツッコミどころ満載の映画ではありますが、自分はお薦めしたいと思います。
 というか、ほとんどの人はそんな細かいところは気にならないでしょうしね。笑。
 
 お気に入り度★★★☆、お薦め度★★★☆(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
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