この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

心が穢れた者にその良さはわからなかった『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 - 永遠と自動手記人形 -』。

2019-09-22 23:28:20 | 新作映画
 藤田春香監督、『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 - 永遠と自動手記人形 -』、9/14、Tジョイリバーウォーク北九州にて鑑賞。2019年37本目。


 『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』、原作は未読、テレビアニメも未見です(テレビアニメは九州で放映されたんですかね?)。
 それがなぜ本作を観に行くことにしたかというと京都アニメーション放火事件ですね。
 これまであまり京都アニメーションの作品とはかかわりを持ってこなかったのですが、それでも何か出来ることをしたいなと思って、来年公開予定の『劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン』のムビチケを購入したのです(現在は公開未定)。
 そしてムビチケ購入後、外伝の公開のことを知り、評判もいいようなので観に行くことにしました。
 穢れた心の人間にはその良さはわからない映画だなと思いました。

 映画を観る前までは作品の世界って核戦争後の世界なんだろうと勝手に思っていました。
 いや、だってヒロインのヴァイオレットって両手が機械義手じゃないですか。
 だからヴァイオレットって戦闘ロボットか何かで、『風の谷のナウシカ』みたいな世界でガーデンを管理していて、そこを訪れる人々との交流を描いた、そんなお話だと思っていたのです。
 じぇんじぇん違いましたけどね。
 産業革命前後のパリ(っぽい都市)を舞台にした作品でした。

 考えてみれば恐ろしく不親切な作品ではありますよね。
 なぜヴァイオレットの両手が義手なのか、なぜそのようなオーヴァーテクノロジーがその世界に存在するのか、一切説明がないのですから。
 ヴァイオレットには相当な過去が隠されているようなのですが、それもあまり気にならなかったですね。
 たぶん整合性のある説明はされないだろうなと思うので、、、違ってたらゴメンなさい。

 絵はともかく美しい作品ではあるんですよ。
 お話も美しい作品ではある、のですが、どうもそれが自分のような心の穢れた人間には受け入れがたいというか。
 物語の後半、郵便配達夫を目指す少女が登場します。
 この少女、郵便配達夫を目指す割には文字が読めないんです。
 何となく、ろくに英語が話せないのにアメリカのショービズ界での成功を目指して渡米した某お笑い芸人を思い出しましたよ。
 
 少女はヴァイオレットのバックアップもあって無事郵便配達夫を目指せるようになるのですが、自分はそれを見て「よかったね」というふうには思えませんでした。
 郵便配達夫を目指すのであれば、ヴァイオレットたちに会う前に文字の読み書きぐらいは出来ていて当然じゃないのか、って思ってしまったのです。
 少女が暮らしていた環境もそこまで劣悪なものではなかったようですしね。

 まぁそう思うのも自分の心が穢れているからだと思います。
 心が綺麗な人が観れば、本作は感動出来るストーリーなのでしょう。


 お気に入り度★★、お薦め度★★★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
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