この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

清々しいぐらいまったくワケがわからなかった『サスペリア』。

2019-02-01 22:10:16 | 新作映画
 ルカ・グァダニーノ監督、ダコタ・ジョンソン主演、『サスペリア』、2/1、Tジョイ久留米にて鑑賞。2019年2本目。


 当初の予定では2/2、アバンセ映画祭終了後に『サスペリア』は観に行こうと思っていました。
 『太陽の王子ホルスの大冒険』の後に『サスペリア』を観るのって自分ぐらいだろう、そう思ったのです。
 が、いくらアニメとはいえ、三本映画を観た後でさらにもう一本観るというのはいくらなんでも無茶だろう、そう考え直し、『サスペリア』は前日のレイトショーで観ることにしました。
 映画って結局のところレイトショーで観るのが一番体力的に楽なんですが、ムビチケを購入した映画を映画の日に観るのはそこはかとない敗北感に襲われますよね。
 って自分だけかもしれないけど!

 さて、レイトショーで観てきた『サスペリア』ですが、いやぁ、清々しいぐらいワケがわかりませんでした。
 ここがわからなかったとか、こことここがわからなかったぐらいであれば、鑑賞後、ネタバレサイトで調べたりすることもありますが、本作の場合、全体的に何から何までわからなかったのでネタバレサイトを調べようという気にすらなりません。
 それぐらいわかりませんでしたね。

 ただ、わからない作品だから嫌いかというとそういうこともなくて、いろいろ感心したこともありました。
 まず、鏡を使った演出ですね。
 鏡が張られた部屋で踊り子たちが練習をしているシーンがあります。
 角度的にどう考えてもカメラが映ってないとおかしいカットもあって、どうやって撮影しているんだろうと観ていて不思議に思いました。
 カメラが映らないギリギリのポイントで撮影しているのか、CGで消しているのか、それとも別のトリックを用いているのか、まったくわかりません。

 トリッキーなことをやっているなぁと思ったのは他にもあって、それは役者の使い方ですね。
 作品の中で天才舞踏家を演じたティルダ・スウィントンは他にも二役演じているんですよ。
 そのことに何の意味があるのかはわかりませんが、面白い試みだとは思いました。
 三役目が誰なのかは公表されていないので、さっさと教えて欲しいですね。

 まぁ結局一番感心したのは、よくこんなワケがわからない、血がドバドバと出て、ホラー映画にしては二時間半という長尺の作品をシネコンで公開したなぁということでしょうか。
 自分はいずれホラー映画ってシネコンでは上映されなくなるのではないかと危惧しているので、『サスペリア』のような作品が上映されるだけで単純に嬉しいのです。
 シネコンで少女漫画の実写化作品しか上映されなくなったら、それこそホラーですけれど。笑。


 お気に入り度★★★☆、お薦め度★★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
コメント
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