この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

そこで法律は持ち出すな。

2018-03-15 23:25:36 | 戯言
 タレントのモト冬樹さんがカラスに襲われたところを保護したスズメを、保護した後も飼育し続けていることが問題になっているようです(詳しくはこちら)。

 この件に関しては否定派も肯定派もそれぞれ意見があるでしょう。正解のない問題と言えるかもしれません。

 ただ一つ自分が気に入らないことがあるとすれば、否定派の中に、スズメの飼育は鳥獣保護管理法で禁止されている、だから(スズメの飼育は)するべきでない、と主張している人がいるということです。

 自分がこんなことを言っても、ピンとこない人もいるかもしれませんね。実際スズメの飼育は鳥獣保護管理法で禁止されていることなので。

 そうですね、ちょっと例えが極端かもしれませんが、スズメの飼育を殺人に、鳥獣保護管理法を刑法に置き換えてみるとわかりやすいかもしれません。

 言うまでもなく、人を殺めることはいけないことです。そして人を殺した人間は刑法で厳しく罰せられます。言い換えれば法律によって人を殺すことは禁じられているのです。

 しかし、法律によって禁じられているから、人を殺してはいけないのだ、と主張する人がいたらどうでしょう?
 それはちょっと違うと言いたくなりませんか?
 本当に人を殺してはいけないのだとしたら、法律で禁じられていようがいまいがいけないことであるはずです。

 同じことがスズメの飼育にも言えます。
 確かに鳥獣保護管理法によってスズメの飼育は禁止されています。
 けれど鳥獣保護管理法によって禁止されているから、スズメの飼育はするべきでないのだという理屈は間違っているんですよ。
 そこで法律を持ち出すのは間違っている。

 もし仮に、スズメを飼育してはいけない理由が鳥獣保護管理法で禁止されているから、というものしかないのであれば、逆に自分はスズメを飼育しても構わないんじゃないかって思いますけどね。
 さすがにそんなことはないでしょうけれど。
コメント (2)
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